お~、最後までよかったかも。
なんというかジブリ作品って、その世界観を構築することに関してはものすごいとは思うんすよ。
トトロがいる世界、魔女がいる、ねこが立ってしかもしゃべる、城が動くとかね、後はそれをどう転がすかってところだと思うわけで、例えばハウルとかャjョとかその辺うまい事いってなかったと思ってたんすよね。
その世界観を理解するまでのワクワク感が最後まで続かないで、少しがっかり感になってたんすよね、それがコレでは最後までワクワク感が続いたっていうのがよかったんじゃないのかな~ってね。
ま、何年かに1本映画を作って、それが毎回毎回スゲー期待されてハードル勝手に上げられて、ある程度の完成度まではいくんだけど、どうもイマイチ感がね~ってのはあったと思う。
以上、あくまでも個人的なジブリ観なんで…
というわけでコレは最後まで面白く見られたし、「借り」のワクワク感はなかなかのものだった、やっぱり小人の身体能力をとんでもないものにしなかったのが効果的だったし、知恵と工夫と道具で借りるのにはホントによかった。
でも中盤の「君たちの種族は滅びゆく運命…」って言うのは違和感あったかな~、言わせる必要あったかはワカランかったッスね、まあその時は超後ろ向きな心情だったってことなんだろうけど、前触れというか伏線というかしっかりした説得力は欲しかった気もする。
ま、気になったの一応はそこだけで、ハルさんの執念は微笑ましい感じだったし、結果的に翔とアリエッティの共同作業というカタルシスの元になったんだから、コレはコレでよかったと思う。
あと、翔がこの家に来た“せい”で引っ越ししなくてはならなくなったけど、翔の“おかげ”でスピナーという他の小人と出会うことが出来たって見方もあるかなって、それこそ引っ越す事がなかったら将来的にアリエッティ一人になって、滅びゆく種族な運命だったんだからね。
声優陣も予想以上によかったんすよね~。