月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

歌之数々

2011年03月31日 22時31分52秒 | 仏々相念(住職日記)

止めどなく・・・

 

とうとう娘が行ってしまいました。

家のどこを探しても呼んでもいません。

ひょっとしたら部屋に・・・娘を呼びながらドアを開けます。

愛しい娘の香りが私を包み込んでくれます。

その場に崩れそうになりました。

 

2日前に引っ越し、バタバタしているところに電話が・・・

高松のご門徒さんが・・・

次の日通夜、今日の葬儀となりました。

昼過ぎに娘のマンションを出て高松に向かいます。

中国道から山陽道・明石大橋を渡り淡路島・・・

この辺りになると車が激減します。

私一人では聞くことのない娘が大好きな曲がカーオーディオのハードディスクに入っています。

何気にそのアーティストのボタンを押すと聞き慣れた曲が次々と流れます。

 

あっ、この曲・・・嬉しそうに聞きながら話していたよな~

あっ、この曲・・・辛いことがあって歯を食いしばりながら聞いていたよな~

あっ、この曲・・・悲しそうに・・・

 

・・・

 

どの曲もどの曲も娘が横に座って聞いていた曲ばかりです。

もうあんな風に平生にこの車の横に座りベラベラ話してもらうことも無くなるのか・・・

そう思うと涙が止まりません。

車をクルーズコントロールにしてワンワン泣きました。

いつもは長く感じて好きではない淡路島の高速もこの日ばかりは安心して大泣きできる最高の道でした。

 

この曲を聞きながら何を思っていたのですか・・・

この曲を聞きながら何を感じていたのですか・・・

 

高松でのご縁をいただき、直ぐにまた娘のマンションへ・・・

飛ばしました・・・

娘に会える・・・

 

顔を見ると涙が出るのでしっかり見ることができません。

でもほんの数時間でも一緒にいれることの嬉しさ・・・

こんなにも時間が止まってほしいって思ったことがありません。

 

これからもこれらの曲を聞きながら新たな人生を歩むのですね・・・

 

フレフレ、君に僕から フレフレ送りたいんだ

ガンバる君に 君に幸あれ~


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