月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

海鼠のはなし

2012年01月22日 23時55分39秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

生まれて初めて生きている海鼠を触りました・・・

仲良しのお寺のご住職さまが「おすそ分けで~す」と持ってきてくださったのです。

生きている海鼠・・・なまこ・・・ナマコ・・・赤い海鼠・・青い海鼠・・・

「調理できますか?」と聞かれ「できません・・・というか触るのも初めてです」と私・・・

「おなかを切ってワタを出して、100度のお湯に3分!やってみてください!」

なんともあっさり、簡単そうです。

「ありがとうございます・・・挑戦してみます・・・美味しいのはよく知ってるんです!大好きですから!」

さあ・・・

流し台の前に立ち袋から出してみると・・・

赤い海鼠と青い海鼠・・・

口を開けたり閉めたり、動いています、動いています・・・

ふたつ並べてみたものの・・・

どちらがおなかで、どちらが背中かもわかりません

ぬるぬる、ぷよぷよ・・・

右手に包丁を持ち・・・しばらく固まってしまった私です

ガス台ではお鍋にお湯がくらくら沸いています

いざ・・・包丁を海鼠にあててみたものの、ためらいがちにしたものだから切れたのやら、切れなかったのやら・・・

いまだ動いています

「もう無理・・・」

思い余ってご近所のK子おばちゃんに電話でヘルプ!

「それくらいのこと・・・してあげるよ~」

 

それからはK子おばちゃん宅で調理実習です

いろいろ教えてくださりながら、手際よくさっさと調理をしてくださいました

お礼に半分差し上げて、帰宅

魚介類大好きな息子も海鼠は初体験

定番の≪大根おろしと海鼠のポン酢和え≫にしていただきました

新鮮ですし、コリコリしてとっても美味しかったです

それにつけても、いろいろないのちをいただきますね、私たちは・・・

 

数年前に≪食事のことば≫が改訂されました

「みほとけとみなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。」が

「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、この・・・・・・・(以下は同じ)・・・・」に変わったのです

長いこと「みほとけとみなさまの・・・」に慣れ親しんでいたので言葉が変わったことに少し抵抗がありましたが、

本当に「多くのいのち」をいただいていることに改めて気づきました・・・

 

「・・・おかげでごちそうさまでした。」

 


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