月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

大霜之朝

2013年01月16日 21時07分42秒 | 仏々相念(住職日記)

脂が・・・

 

今日は御正忌報恩講でした。

去年は一人のお参りもなく少々寂しかったのですが、

今日は遠方より一人お参りしてくださいました。

朗らかで優しいお方です。

 

坊守が徳島常例にお参りさせていただいたあるお寺での会話の中で、

「例え一人でもいい、お参りがなくてもいい、自分が聞かせていただけることが喜びです。」

そうおっしゃったご住職のお話を聞かせていただいたことです。

先輩住職の歩みを聞かせていただき、頭が下がると同時に「よっしゃ、オレも!」ってコイツ。

そりゃ、正直少ないより多い方がいいんです。

でも、総代さんとお茶しながらいろいろ話すに、

「首輪つけて引っ張ってくるわけにもいかんしな~」

「そうですね、無理やりってわけにもいきませんもんね。

でも、いつどなたがお参り下さってもいいようにここの荘厳を整えさせていただきます。

これしか私にはできません。

ま~、焦らずボツボツ願生りま~す。」

 

この方おひとり来てくださったお陰で御法話もさせていただき自らが聞かせていただいたことです。

この方がお参りに来て下さらなかったら法話もせずに終わっていたでしょう。

「オジサン、ありがとうございました。

ひと時、御開山親鸞聖人を偲ばせて頂きつつ、今、救われていることを聞かせていただき嬉しかったです。」

 

寒~い午前中でした。

痛いほどに冷えました。

寒さに弱いコイツの顔には覇気もないのでしょう・・・

自分でトロンって顔しているのが分かる気がします。

そんなコイツの顔をまじまじとと坊守が見ながら、

「かわいそうに脂っ気が全然無くなってしも~て・・・大丈夫?」

「逆に、この無茶苦茶寒い時にギラギラ脂ぎっている方が気持ち悪いやろ~」

 

リバウンドに苦しみながらも願生っていきます。

また、寒くなりそうですよ・・・