素材は日照権訴訟
黛弁護士は、近くに建設中のマンションのために自宅が
日陰になるという主婦からの相談を受ける。
ところが、その主婦からは断りの電話があり、
逆に、マンションの建設会社が古美門弁護士に住民との示談交渉を依頼する。
んんっ!これは微妙。利益相反?
弁護士法25条は、
「相手方の協議を受けて賛助し、又はその依頼を承諾した事件」
「相手方の協議を受けた事件で、その協議の程度及び方法が信頼関係に基づくと認められるもの」
については、弁護士は職務を行うことができないとしています。
当事者の利益を保護するとともに、弁護士の職務の公正、品位と信用を確保することを
目的としています。
同じ事務所内の他の弁護士の場合も、やはり職務を行うことはできません。
違反すると、懲戒処分の可能性もある、厳しいきまりです。
そこで、弁護士は事件を受任するときに、過去にその事件の相手方から相談や依頼を受け
たことがないかを厳しくチェックしています。
今回のドラマの設定は、黛と主婦の間でどこまでの話があったのか?によっては微妙。
制作者もその辺を気にされたようで、ドラマ後半で、黛に「利益相反」なのはわかっていると
言わせています。