役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

名寄からJR北海道バスで深川へ(積雪の道路見学)

2011年02月02日 20時46分06秒 | Weblog
ラジオのニュースを聞いていると
北海道は暖かい日が続くらしい。

積雪も例年に比べて少ないそう。
東北から北陸の日本海側は近年稀に見る大雪なのに・・・。

  確かに、道路が凍結してツルツルとか、
  ドカ雪で通れないなど
  歩けないという感じではない・・・。

  ならば、自動車道はどうでしょうか。
  ドライブしてみては・・・。

  レンタカー借りて
  ドライブするほど
  雪道の運転に慣れてないし・・・。
  雪をなめるとえらい目に合うし・・・。

そんなことを思いながら
ホテルの朝ご飯を食べて窓を眺めていると・・・

路線バスがスイスイ・・・。

除雪作業のたまもの
本当に「作業従事者はすごい」のひとことです。

そんな雪国の除雪された道路・・・
妙に身近で体験したくなりました。

レンタカーは無理なので
今日は
路線バスで豪雪地帯に行ってみることにしました。

昨日見た旭川駅にも行ってみたいし・・・

どこの路線が良いか・・・

駅の時刻表で調べていると・・・

比較的長距離の路線バスが何種類か有り
朝のラッシュを終えたばかりの
今の時間から乗れる路線を探しました。

有りました。

名寄から深川へのJR北海道バスが。

で、早速名寄駅に向かいました。

札幌まで行く快速電車。
6両編成が満員状態。
先頭車のデッキが空いていたのでそこに乗車。
そこからの展望・・・。

通過する特急列車とすれ違うと・・・

前が見えません。
よって運転手は警笛を鳴らし続けます。

夜の運転は更に恐ろしいことになるような気がします。
運転手さんのご苦労は並大抵ではないでしょう・・・

で、札幌駅で15分ほどの待ち時間で
特急スーパーカムイ旭川行きに乗り換え
旭川駅に到着・・・

高架の新しい駅になっていました。


さすがに駅舎はきれいでした。



まだ工事中の部分もあり
旧の駅舎も継続して使用中でした。




11時前駅ホームに戻ると

快速なよろ1両の気動車が停まっていました。
10人ほどの乗客でゆっくりとローカル線を楽しもうと
ボックス席に座りました。
中途半端に開いていた2重サッシを閉め・・・。


発車時刻・・・?
過ぎても発車しない・・・。

接続の特急が遅れているらしく
待つとのこと・・・・。

5分遅れで発車。
驚くことに乗りこんでくる客が後を絶ちませんでした。
立客が出るほどいっぱいに。

1時間半ほどで名寄駅に到着。




名寄駅の外に出てみると



温度計は、マイナス3.2度。


バス停もすぐにわかりました。

深川方面のバスは1日4本のみ。
しかも途中幌加内で乗り換えとのこと。

13時ちょうど発のバスまで30分ほどの待ち時間
駅前散策しようと歩くと結構な積雪・・・

バスの待合室もすごいことに・・・

中は暖か、でも誰もいません。

ちょこっと表通りまで行ってみると

ツルツルの大通り・・・。

ほとんど雪対策してないので
待合室で待つことにしました。

自転車置き場が埋もれて使用禁止になっていました。


30分有ったはずなのに
発車時間がすぐにやってきました。
定刻1分前にバスが到着。

定刻13時JR北海道バス深川方面の幌加内行き出発。


乗客は私1人だけでした。
一番前の席に乗ることにしました。

しばらく市街地を走行


どこがセンターラインなのか
何車線なのか
全くわかりません。

天塩川の大きな橋を渡り・・・

更に
どこが道なのかわからなくなりました。
道路上の道幅を示す矢印が無ければ
運転できません。


そんな中、おばぁが歩いて市街地を目指していました。

雪の中、買い出しひとつにしても大変です。

バスは山中の路線のようで
天塩弥生バス停を過ぎ
乗る乗客も無く
クネクネと上り坂カーブを登って行きました。



バス停が個人宅の名称って・・・

それが結構ありました。

横の車窓は山奥の景色

常緑樹の木々が白い雪の実を付けているかのようでした。

大粒の雪が降って来ました。

道が見えない・・・

初めての道路なら怖くて運転できない・・・

新しく出来たようなトンネルを走行

トンネルを出ると更に大粒の雪が降って来ました。

道路の車線規制で止められ・・・

こんな寒い積雪の中
工事してんのか、と思いきや
電柱の除雪みたいでした。


速度規制遵守のバスを追い抜く普通車が・・・
電車の先頭から見たのと同じで
通過後は前が見えません・・・。

また交通規制

これも電柱の除雪でした。

幌加内町に入ったようです。

朱鞠内バス停は吹きさらしで無く建物付き。
こういった屋根付きのバス停が大小様々見受けられました。


出発して2台目の追い越し・・・



また、交通規制・・・

これも電柱の除雪


川を渡りましたが川面は凍って雪で覆われていました。
ルオント道の駅


廃線跡の鉄橋も


3台目の追い越し



これは強烈でした。
本当に前が見えなくなる。

結構長い時間・・・
これは雪道初心者は怖い・・・。

幌加内バス停まであと4キロほど


終点のひとつ手前のバス停 上幌加内バス停を通過、
定刻14時51分発と時刻表にはある。
現在14時58分なので約7分遅れ。

ところが、
終点幌加内に着くと
15時00分ちょうど。
定刻到着時刻は15時02分。
2分早く到着。
一体なぜ?

20人乗りくらいの小型バスでしたが
車体が新しく乗り心地は最高でした。

で、着いたバス停はというと・・・
バスターミナルになっていて

外観・・・
奥がバスターミナルに。
公民館とバス営業所の併設みたいでした。

エゾシカのはく製・・・

さて、次に乗車する深川行きバスはと、探していると・・・

乗って来たバスがそのまま深川行きになっていました。

結局、深川までだと長時間運転になるので
トイレ休憩を兼ねてここで一旦留めるみたいでした。

なるほど・・・

乗客もトイレ休憩が出来てうれしい。

で、15時17分の定刻に発車となったのですが、
ここからは他に2人の乗客が乗りました。

こんどはしばらく平地を走行


山の中でも直線で上下の坂がすごい



名寄を13時に出てからすでに3時間
日も暮れかけ・・・



バス停の小屋が雪で埋もれてました。


剥きだしバス停は雪の中

しかし、
なんと、ここから乗客が有りました。
立て続けに2人乗りこみました。

夕陽

横の車窓

深川まであと8キロ

このあたりはJR線の車窓から見える田園地帯のはず・・・

遠くに踏切が見えました。

JR函館線の踏み切りを渡り
深川駅に近づいてきたことを実感しました。

市街地に入り交通量が多くなりました。

駅舎が見えて

雪道のバス、
まさかのほぼ定刻16時35分に到着
1分の誤差ってすごい。

結局、乗車客は5人だけ。
小型のバスだったけどガラガラ感いっぱいでした。

過酷な自然環境をものともせず
定刻で走り抜けたJR北海道の路線バスには
本当に頭が下がりました。

JRバスだけに廃止は無いでしょうが
名寄から旅行者の私しか乗らなかったとなると
更なる減便に繋がるのではと心配になります。
もし今日私が乗って無かったら
空気を運ぶことになった訳で・・・。

駅前から市街地を望むと多くの人の生活が感じられ

無人の路線バスを乗って来た私は
少々むなしさを感じるのでした。

駅ホームに入ると岩見沢行き普通が出たところ

昭和の臭いのする列車がまだ健在・・・

ふとバスのエンジン音がするので
振り返るとJR北海道の大きくきれいなバス。

どこ行きなのかは分かりません・・・。

北海道の公共交通の行く末は非常に厳しいものがあることに
少し気の毒に思うのでした。

。。。。