役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

子供に過度の期待する親と、自分が出来なかったことの押しつけから、少々暴走する子育てに思うこと

2010年12月01日 19時52分45秒 | Weblog
最近、電車やバスに乗っていると
通学しているように見える小さな子供をよく見かけます。

夜の遅くにも・・・
だいたい10時頃にもよく見かけます。

一人でいる子もいれば数人でいる子もいます。

新聞や報道では、子供の虐待やモンスターペアレンツ、
我がまま放題な暴走児童等
関連している子育て関係の問題が多く賑わしています。

子供が少なくなって
単純に親が子供に掛ける時間と費用が
多くなってきているように感じます。

また、表題でも触れたように
子供に過度の期待を強いているようにも見えます。

子育て関係の書籍を読んでいると
2005年のある調査では、
中学校に入っても
70%が親とお風呂に入っている実態があり
過度の密着親子関係が浮き彫りになっている半面、
幼稚園の我が子のお弁当に
毎日コーンフレークと牛乳を持たせる親もいたり・・・。

その書籍によれば
小学生の習い事も3~5つが当たり前で
早い子では3歳程度から英会話やピアノ等を習わせているようです。
中には早朝から深夜に及ぶまで習い事漬で
睡眠時間も4~5時間という子もいるとか・・・。

これらの親たちは
「子供の将来」を思ってのことと信じたいですが
傍から見ていて
どうもそうではないように見えてしまうのです。

「子供がどう育っていくか」という命題が
欠如しているように見えて仕方ないのです。

習い事を「先生」から教えられて
小さい頃から「技術」を覚えて行くことは
一見、人生の早い目の出だしで他人より早く身に付くと思いがち・・・
しかし、悲しいかな人間は忘れるもの
特に興味のないことは一時は覚えているものの
応用が利かずすぐに忘れてしまうもの・・・

特に小さい頃の「技術」は興味がないものだと
大人になって行く過程で
多くは忘れ去られてしまうような気がするのです。

幼稚園や小学校のころは、大人になる過程でとても重要で・・・

些細なことで喧嘩したり、その後仲直りしたり、
年上の子供と上下関係が有ることを知ったり、
叩いたら自分の方も心が痛かったり、
飼ってた動物が死んで悲しかったり、
砂糖が甘くて塩が辛いことを知ったり、
カッターで指を切って血が出て痛かったり、
捻挫して腫れたり、
走るのが早い奴がいれば記憶力の良い奴もいたり、
また、
一緒にする楽しさを知ったり・・・・
学校の若い異性の先生に恋心を抱いたり・・・
淡い恋をしたり・・・
悪いことして怒られたり・・・

いろんなことを
子供の日々の関係の中で学んでいく時期だと思うのです。

そして、子供にとって重要なことは
親の愛情が「本物」であるかどうかということです。

ハグするとかいろんな表現は有りますが
私が重要に思うのは
「子供自身が自分が何をしても親からの愛情は変わらない」と
心で信じられる環境に育つということなのです。

これは、子を溺愛するということでは無く
過保護に甘やかすと言うことではありません。

あくまで「愛情」を信じることができるかどうか
ということが重要なのです。
それは、躾であったり、
厳しさであったり、
突き放してしまうことであったり、
黙って見守ることであったり・・・。
時には失敗して落ち込んでいるときなど
甘えることを許したり・・・。
こういう甘えは子供に自信を付けさせるのです。

人それぞれ育て方の方針はいろいろあれ
私が思うに・・・

朝早くから電車に乗って通学して
帰って来てすぐに
毎日学習塾やピアノ、スイミング、公文式、
英会話等、
名門校に入るために奔走している姿を見ていて
身体も精神も大丈夫かなって心配になります。
子供の頃の睡眠時間は、
交感神経と副交感神経の入れ替わりにおいても
9時間は必要だと書籍で読んだことがあります。

親のエゴの押しつけか、
自分が子供の頃に出来なかったと
大人になって気付き
思いこんでいることへの不満の捌け口か・・・

学力と技術の取得で
良い大学、良い会社に入れたいからなのでしょうか。
世間に対する見栄なのでしょうか。
どうも
子供がどう育っていくかという重要な過程が
ないがしろにされて
「結果」が上回っているように思えるのです。
「過度の期待と押しつけが暴走している」
そんな風に見えて仕方ないのです。

「結果」を求め過ぎるあまり
「過程」が無かったため
社会に馴染めなかった人がいっぱい存在します。

そんなことを思って晩ご飯ののち
歩いていていると・・・
一台のバスが・・・

近所にある集合場所から
類塾の送迎バスが
今日もまた
子供たちを深夜の学習塾に連れて行く光景が
目に入ってくるのでした。

。。。。。