Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

マイペースな人びと

2018-05-14 23:33:58 | ひとから学ぶ

 「違和感があれば、確かめる」でも触れたように、わたしは試験走行をたびたび行う。もちろん相手の動きを確かめるためで、こちらがどれほど安全運転をしていても、たとえばぶつけられたり、あるいは横から突っ込まれたり、といった不意の事故に見舞われることがまったく無いということではない。今日も仕事で打ち合わせに向かう際、センターラインのない県道を、「こちらの方が目的地に早く着く」と察して走っていた。ところが前を走っている車は、対向車が来るたびにブレーキを踏むし、その頻度もとりわけ対向車があったり、カーブであったりすると度を越えていた。ところが対向車がなく、比較的直線に近いと、50キロ以上を速度は示し、煩わしさのない走りをする。しかし、センターラインの無い県道だから、そうした区間は全体からすれば5割以下。となると、たびたび30キロ程度に減速するし、ときには対向車を意識しすぎて停止しないとすれ違いをしないほど。繰り返すが、「こちらの方が目的地に早く着く」と察して走っていたわたしと、この車は同様に目的の市街までずっとわたしの前を走り続けた。途中で逸れることなく前を塞いでいたということは、わたし同様「こちらの方が目的地に早く着く」と察してのことだろう。そう遠くないところに並行して広い道があるから、おおかたの車はそちらを走るのに、あえてこの道を走るのなら、狭い道には慣れた運転をして欲しいのだが、こうした車に出会うことも希にある。まさにそれほど広くない道だから横からの出会い頭を想定していれば、こうした道は苦手な人には危険だからといって回避する。センターラインはないものの、普通車は普通にすれ違いのできる幅員が確保されている道でのこと。こうした車に塞がれた時は、諦めて車間を自分のペースで走れるように、いつも以上にとったりする。仕方のない状況だ。とはいえ、この人の「こちらの方が目的地に早く着く」感は、大きな間違い。「広い道を走った方が早いですよ」、と独り言を吐く。

 同じ打ち合わせに向かう際に広い幹線道路を走っていると、またまた後ろにいる車に違和感を覚えた。確かに接近されるほどではないが、どうみてもおばちゃんが、何も考えていないように赤信号が前に見えるというのに、減速しているわたしの車に接近してくる。「早くいけ」と言っているわけではないだろうが、前方に赤信号が見えると常にアクセルを戻すわたしの車は急に前車との車間をあける操作をする方だ。そんなおばちゃんが、気がつくと何やら高笑いをしている。よく見れば携帯を右手に持っているのに気がついた。短時間のことかとうかがっていると、しばらく遠目で見ても口が動いているのが解る。携帯は運転中に利用してはいけないという意識がまったくない。後ろからぶつけられないように、一層こうした車が後ろについたら、前車との車間をとって回避空間を維持する。

 もはや、わがままな運転の連続である。


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