朝通勤時、ふだんなら渋滞もしないような場所で渋滞する。地方なので、通常なら渋滞など発生するはずもないのだが、朝の通勤時だけは別の世界が訪れる。なぜかと言えば、交差点を右折しようとする車が曲がれずに待っているから、後ろに車が繋がる。右折先に通勤先の会社があるからなのだが、大会社ではないので、何台も右折するというわけではない。しかしながら、対向車線の直進車がいれば、曲がることはできない。だから渋滞発生となる。毎朝のことだから、それを回避するべく、手前の信号機のない交差点で右折し、何らかのルートで会社へ向かおうとする人も時おりいる。また渋滞する交差点は100メートルほどのところにもうひとつ信号機があって、両者ともに同じような渋滞を引き起こすが、片方は交差点が広く拡幅されているため、右折車がセンターライン寄りに沿ってくれれば、その脇をくぐり抜けていくことが普通車なら可能だ。もちろん大型車が右折車の後ろに着いてしまうと無理ではあるが…。渋滞させない気遣い、ようは右折車はセンターライン寄りで対向車が途切れるのを待つ、繰り返すが大きな車であったり、運転手によってはすり抜けられるという判断ができず、結果的に渋滞を引き起こしてしまうことはあるが、それでも少しでも渋滞させない、後続車に迷惑を掛けない、という意識があれば、1台でも、2台でも渋滞の列から消えていく。そういう意識を持たず、ど真ん中で右折を待てば、場合によっては対向車が全く途切れず、1台も交差点を進むことができず、信号が「赤」になってしまう、そんな光景を目にすることも珍しくない。なぜこんなところで、というような渋滞が延々と続くことになる。選択肢を増やすための行為をして欲しい、そう思う。
もうひとつ、対向車である。右折車をあえて右折させてあげる、そういう意識もちょっとしたもの。直進車が優占だから、けして右折させてあげる必要はないが、ちょっとした気遣いで渋滞はまったく発生しない。対向車線に車が繋がっている、という光景を視界に入れさせて、その上でそれを解消するという判断を誰かがしてくれれば、車が繋がることはない。さらには車間が空いていれば「右折する」という意識がないと、結果的に右折できずに渋滞が長くなってしまう。いずれにしても、「ちょっとした行為」が無い限り、選択肢はなくなる。
さて、我が家では昨年軽トラックを新しくした。今はダイハツかスズキぐらいしか軽トラックを製造していない。いずれの軽トラックも給油口は同じような構造らしい。鍵を使わないと給油口が開かない。前に乗っていた軽トラックは普通車同様に、運転席で給油口の扉を開ける操作ができるため、鍵を使う必要はなかった。そう言えばと思い出すのは、何十年も前の車は、鍵を使って給油口を開けた。まるだ大昔に戻ったような給油口の構造には、買い替えた時に驚いた。でも今の軽トラックは「こうですよ」と聞いてびっくり。この時代にしてなぜこのような構造なのか、と。確かにまるで軽の乗用車に乗っているような印象を受けるほど乗り心地は良くなったものの、この構造はないだろう、と思うのは給油口だけではない。座席のリクライニングのレバーがドアと反対側にある。車を降りてリクライニングをさせようとすると、反対側にレバーがあるからとてもやりづらい。とくにわたしの乗っている車は、座席後部に少し空間のあるタイプの軽トラック。その空間に荷物を置いていると、この操作を頻繁にする。とてもじゃないが、面倒くさくて仕方ない。なぜこういう構造になったのか、信じられないような利用者への「気遣いの無い」選択である。
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