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QGISによる「長野県民俗地図」試作2号

2022-10-26 23:47:13 | 民俗学

QGISによる「長野県民俗地図」試作1号より


 試作2号について触れる前に、前回の試作1号に付け加えておく。

 ここに試作1号を再掲した。QGISから「地図を画像にエクスポート」で作成したもので、市町村枠が目障りだったということもあって、市町村枠をQGIS上で薄くしてエクスポートしたもの。記号を少し変えてみたが、煩雑なことに変わりはない。データ量が多いものを選択したと述べたが、今回の図には回答のなかった調査地を小さな赤丸で示した。全調査地の回答がもしあったとしたら、もっと煩雑でわかりにくいということがわかるだろう。ここではウェブ上で公開する画像を前提に全体の大きさを決めているように思うが、QGISの「地図を画像にエクスポー」で自動的にキャンパス領域にエクスポートされたもの。したがってパソコンの画面領域に合わせている、ということになるのでこのような結果になる。これを縮尺や領域を自ら設定してエクスポートしてみたのが2枚目である。もともとパソコンは横長の画面であって、「長野県」のようにエリアが縦長の場合無駄が多いということになる。したがって操作するには縦長画面のパソコンの方が、よりやりやすい、ということになるだろうか。まさかこの作業のために縦長画面のディスプレイを用意することもないだろうが、理想であることは事実。

 

 それでは試作2号について移ろう。

 題名は「2月8日の行事」である。データ量が試作1号と違って少ないため、「地図を画像にエクスポー」で自動に設定された大きさでエクスポートしても見やすい。そして比較的地域性がはっきりしていることもあって、煩雑でもなく人に見せられるモノにはなっている。ちなみに凡例の作り方がわからなかったので、画面コピーしたものをフリーの画像処理ソフトで合成して作成した。1日でちょっと進歩した、という感じ。やはり以前地図にしている題名なので、2018年10月28日に掲載している。実はその地図には凡例をみてもらえばわかるとおり、もう2項目追加されている。この2項目は、同一地点で複数回答されているものを手作業で記号を追加したもの。同一地点で特徴ある回答が複数あった場合に、今回のシステムでどう処理するか、最も大きな課題と思われる。


 試作1号でも触れているが、煩雑になった場合にどうするか、である。担当者の判断でデータを少し削除するのか、それともとりあえず生のデータで作成した地図を基本データとして共有するのか、作成上の基本事項になるのだろう。それと、試作2号は重なりによる記号の判読が難しい箇所はほとんどないが、試作1号では重なりによる見づらさが各所に見られる。これもとりあえず生のデータで作成して、利用者によって整理するしかないのだろうが、座標化されているため、記号を重ならないように「動かす」というわけにはいかない。そうしたい場合は、やはり「プロジェクトをDXFにエクスポート」し、キャド上で記号を移動する、ということになるだろうか。

続く

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