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QGISによる「長野県民俗地図」試作3号

2022-10-27 23:02:09 | 民俗学

QGISによる「長野県民俗地図」試作2号より

 立て続けに試作3号を作成してみた。いずれもかつて作成した地図がエクセルで作成していたため、データ化してある。したがってQGISの属性テーブルに結合すれば、すぐに地図化できる。裏を返せば、データ化できればエクセルでも図化可能というわけである(ただし以前より触れてきている通り、エクセルのバージョンによってオブジェクトの貼り付けが意図通りいかないことで、うまくできない可能性もあるが)。

 したがって既に図化してあるものならすぐに試作できる。とりあえずここでは試作3号まで図化してみて、今後は先の準備に移ることとする。

 試作3号は「十日夜」である。2019年10月22日に「十日夜・中編」と題して記した日記に作図した例を掲載している。また同21日には前編も記しており、そこでは「十日夜の呼称」を題材に図化している。

 


 ここに2例示したが、1例目は民俗地図として従来型の記号を利用して示したもの。2例目はQGISにおいてレイヤスタイルパネルを開き値選択した後、自動的に分類されたシンプルマーカーのままの図である。ただし少し色を変えて分布域がコントラストで見分けられるように修正を加えたもの。いちいち記号を「これがいいか、あれがいいか」と入れ替える作業はなく、単純に丸の色分けで分布域を把握しようとしたものである。意外に色分けを単純にした方が分布域が鮮明になるようにも見え、もしかしたら図化第1歩はこの状態でも良いのかもしれない。この状態で会員に共有化してもらい、それぞれの人が何を図から見出すか、記号選択をしていく、で良いのかもしれない。

 もともと今回の長野県民俗地図作成に向けた歩みは、大量のデータを図化するのには大勢の手が必要だから、というところにある。したがって図化第1歩は、このように単純化したデータ作成で十分なのだろう。その上で利用者がどう地図を読み取るかであり、むしろ第1歩はシンプルな状態の方が個々利用しやすい。そしてそのシンプルな図でも、分布傾向は十分把握可能だ。もちろん自分が担当した部分を、編集して自分なりの民俗地図に編集していくのは自由である。

終わり

 

長野県民俗地図作成に向けて(行政枠)


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