Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

翻弄される地方

2009-08-30 21:28:17 | つぶやき
 開票が始まって村部の小さな数字が表れる。自民党候補の方が数字が大きいのに当たり前のように既に民主党候補の当選確実が出ている。ある局では8時と同時に「残109」と言う数字を出した。いわゆる出口調査というやつが結論を出している。開票も始まらないのに当選確実だというのだから選挙速報などもういらない。それでも小さな村部の人々にとってみれば「何それ」という感じだろう。結論的に言えばいわゆる人口の多い大票田というところに住んでいるサラリーマンに、村部はすべて翻弄されるわけだ。

 予想通りの雪崩である。300議席以上と言われた民主党は300どころか上乗せ数がかなり多そう。自民党支持者ですら民主党に投票するという筋書きを解析すれば、こういう時だからこそ自民党支持者は自民党に投票して、民主党の思うがままにさせないということが必要なのだろうに、闇の世界に陥っている。どこもかしこも選挙速報に力を入れて一般番組など普通には見られない。それなのに8時と同時に大勢が判明しているというのだから、報道の激しさというか、なんというか呆れてしまう。番組を演じている人たちもどこか楽しそうだ。こんな番組はいい加減にして欲しいと思うのは、こんなくだらない選挙に投票すらしたくないと思っていた人たちだろう。予想通りだったが、投票率は意外と低かった。もちろん期日前投票というものが投票率を上げることになっているが、結論的にいえば従来投票行動に出なかった人たちは、それほど今回意識を変えなかったということになるだろう。

 さて、あらためて民主党政権になることを前提にして今後を考えてみよう。予算はゼロベースで白紙にするといっている。とはいえ、国の補助金頼みだったものも多い。白紙に戻してもらっても良いが、せめて継続しているものをいきなりゼロ査定などして欲しくないことと、既に来年度予算を考えて動いている事業に停止宣言をして欲しくないということだ。それこそそうした部分は役所が関わっているわけで、役所だからといってすべて白紙に戻して一からやり直しなんていうことは辞めて欲しい。なぜかといえば役所だけではなく国民にもそのつけはやってくるからだ。公約は公約として、実現に向けて動くのは良いが、最低でも公平性は欠かないで欲しいものだ。

 ところでこの結果を踏まえて地方議員はどういう顔をするのだろう。まさかついこの間まで自民党議員の袖にしがみついていた人たちが、翻して民主党議員にしがみつくなんていうおぞましいことはしないと思うが・・・。
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