Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

落ち葉の季節

2005-11-25 08:15:03 | 農村環境
 銀杏の並木の葉が落ちて美しい色を見せているが、この葉っぱの処理が大変だろうと、通りながら心配してしまう。とくに道路際にある木々の葉は、落ちると自動車に踏まれて、アスファルトにくっついてしまう。掃こうと思ってもなかなかうまくいかないことが多い。長野県あたりには、街路樹はそう多くなかったが、近ごろは、まわりに木々がたくさんあるのに、やたらと植栽をする世の中になってしまった。したがって、このごろはそんな街路樹のせいで看板がよく見えないなんていうことも多い。さきごろ上高井郡高山村の役場に行こうと思って須坂市から急な坂を登っていったところ、役場入り口に看板があると聞いていたこともあって、それを目指して行ったのだが、どんどん山の方に行ってしまい、「これは来すぎた」と引き返したことがあった。引き返しながら再び看板を探して降りていったわけであるが、今度は降り過ぎて「須坂市」の看板が見えてしまった。しかたなく、道端で聞いてみると、その先のカーブのところに看板があるというのだ。行ってみると、街路樹に隠れて確かに役場入り口の看板があった。長野市内の道路でも、看板を隠すように街路樹が大きくなっているところもある。そこまでして狭い道路に木々を植えなくてはいけないのか、そう思ってしまう。加えて冒頭に述べたような、落ち葉の処理である。
 東京でもたとえば調布市の国道20号なんかには、長ーい街路樹の通りがある。延々と続いている。よそから行ったものには、看板を探していると、木の枝ばかり気になって、肝心の看板が見えにくかったりする。東京なら緑が少ないから仕方ないか、なんて思うが、長野県はまわりに木々がたくさんあるのに、なんでよそから持ってきた木を植えなきゃいけないんだ、と、そんなことを思うのはわたしだけだろうか。
 仙台の青葉通りは、ケヤキ並木が有名である。このケヤキの落ち葉の処理について、街路樹(落ち葉)対策清掃業務として、10月末から12月上旬までの期間中に約15回の清掃作業を行っているという。業務委託された民間業者が歩道に積もった落ち葉を手作業で集めるという。平成14年度には、街路樹(落ち葉)対策の清掃作業だけで3tトラック26台分もの膨大な量の落ち葉が集まったといい、集めた落ち葉は、収集後に業者で処分するようだ。この落ち葉処理は、日本に限られたことではなく、街路樹を植えている国ではどこでも処理に苦労しているようだ。
 さて、わたしの家にもサンシューの木が何本も植えてあって、この時期になると葉が落ちる。小さな側溝があって埋まってしまうので、これから年末まで、落ち葉処理が続く。街中では処理ができないので、ごみ袋に詰めて償却ゴミとして出す姿をよく見る。もちろん落ち葉だけではなく、雑草や剪定木なんかも街中では償却ゴミとなることが多い。緑を増やすのも考えもの、といっては叱られてしまうかもしれないが、あとのことも考えて行動してほしい、あるいは、行動しなくてはならない、といったところだろうか。
 ちなみに、わが家ではこの落ち葉で毎年、焼き芋を焼く。息子が小学生のころはとくに友達が来たりしていると焼いてあげたが、息子は喜んで食べるのだが、いまどきの子どもは、焼き芋なんぞ「なにそれ」程度で食べやしない。
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