湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

クールビズ再考

2007-06-30 22:54:28 | 学習

向田邦子の小説に出てくる、大正から昭和にかけてのビジネスマンに憧れたものである。登場人物の中間管理職の男性は、今の時期、アイロンを十二分にかけた白の麻のスーツを着こなす。背広と扇子が妙に釣り合ふのである。横溝正史の映画を思い出してもよい。

最近はクールビズが大流行りであるが、あの頃のビジネスマンは、職場にクーラーもないものだから、ごく自然に、しかも見た目にも恥ずかしくない、季節に応じた夏季の装いをこなしていた。白麻の背広の下は、ネクタイをする時もあれば、綿の開襟シャツであったりもする。

かたや、現代の官庁主導のあのだらしのない弱冷房対応服装は、デパートや服飾メーカーの販売戦略にまんまと乗つたようでどうにも賛成できない。なんでもノーネクタイであればよひといふものでもないだろう。公衆に詫びねばならなひ場面では当然ネクタイを締めて謝らねばならないのではないのか。

着物社会の江戸時代からわずか二百年の歴史しかないのであるなら、高温多湿のわがくにの風土に応じた背広との付き合ひ加減なるものが、そのなかで不合理ながらも着実に育まれてきたはずである。その歴史はどこへ行ったのであろうか。暑いから無礼講でもいいぢゃないかといふわけでもあるまい。


 


犀川礼讃

2007-06-29 22:48:14 | 学習

今回、はじめて犀川を散歩した。犀川というのは、けっこう昔から、いちどは行ってみたひとおもってひた河である。

 

実家に日本文学大全集なる本が飾り物で並べられているのだが、小学校の三年生頃から僕はひまだったので、これをたくさん読んだものだった。

そのなかに、室生犀星の作品もあって、そのころから、犀川に憧れてひたものだった。その作品の中には、犀星の幼少時の私小説があり、主人公が母親と生き別れて、お寺の養子にもらわれ、本堂で仏さんに母親が幸せになれますようにと一生懸命に祈るシーンにずひぶん涙したものだ。

犀川の散歩したあたりには、川沿いにお寺がたくさんあり、犀星がもらわれたお寺もその中のひとつなのだろふ。犀星の道などといふ小路もあるひてみたが、詳しく知ろうとはおもはなかった。資料館などもあったが、ただ、昔ながらの風景があちらこちらに残っていて、それだけでもう充分であつた。

 

たそがれゆく金沢で目にした紫陽花は、東京や大阪で見るそれとは明らかに違った。凛としていて美しい。おそらく同じ種類のガクアジサイなのだろうが、見る自分の心が透明化して格段と美しく見えたのであろふ。金沢といふ街は、旅人をそういふ風にさせてくれる街なのだ。


香林坊、兼六園

2007-06-29 21:15:23 | 学習


旧制第四高等学校の校舎があちこちに残っている。


兼六園。

金沢はこれらの景勝だけでなく、街のどこもが加賀百万石の面影を残している。戦災に会わなかったからかもしれないが、市民の文化意識も高いのだろう。出なければ、こんな風にはならない。わが郷土も城下町だが、お城以外は何も残っていないただの町だ。

今回の旅行で、金沢がいっぺんに好きになった。あ、仕事だった。

 


ヘビトンボ

2007-06-29 21:04:13 | 学習
犀川を散歩していたら、偶然見つけた。幼虫は清流に住むので、犀川の水質のよさをものがったいると思われる。

紀ノ川でも、鴨川でも見たことがない。生まれてはじめて見たのだが、ちゃんと名前が頭に浮かぶあたりは昆虫オタクたる面目躍如である。

暑い暑い

2007-06-25 22:41:00 | 学習
東京は暑い。練馬はもっと暑い。我が家はもっと暑い。

会社は涼しい。高層ビルの上のほうだから涼しいのだろう。だから、必要もないのに残業したのだ。

まだ6月なのだ。この先思いやられる。暑いのは苦手。

苦手だが、といって得意なものもない。

胡坐がかけない

2007-06-24 19:45:37 | 学習
で困っている。ひざを痛めてから、無理をしないので関節がかたくなってしまったみたい。

あぐらがかけないとなぜ困るかというと、机が平机であるからである。あぐらでないと、平机で本が読めない。立ち机の食卓で本を読んでもいいのだが、長年の習慣で立ち机だと眠くなるのだ。困ったもんだがしかたがない。

今日も一日、雨も降っていたので、戦争と平和を読んでいたのだが、そもそも眠くなる本なのに、眠くなる体勢でいるから、すぐ昼寝してしまう。困ったもんだがしかたがない。

そもそも立ち机だと眠くなるのは、学生の時の授業中居眠りをしていたのが、いまだに脳裏に残っているのかもしれない。学生の時は授業が始まったとたんに居眠りをしたものだ。困ったもんだが仕方がない。