湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

犀川礼讃

2007-06-29 22:48:14 | 学習

今回、はじめて犀川を散歩した。犀川というのは、けっこう昔から、いちどは行ってみたひとおもってひた河である。

 

実家に日本文学大全集なる本が飾り物で並べられているのだが、小学校の三年生頃から僕はひまだったので、これをたくさん読んだものだった。

そのなかに、室生犀星の作品もあって、そのころから、犀川に憧れてひたものだった。その作品の中には、犀星の幼少時の私小説があり、主人公が母親と生き別れて、お寺の養子にもらわれ、本堂で仏さんに母親が幸せになれますようにと一生懸命に祈るシーンにずひぶん涙したものだ。

犀川の散歩したあたりには、川沿いにお寺がたくさんあり、犀星がもらわれたお寺もその中のひとつなのだろふ。犀星の道などといふ小路もあるひてみたが、詳しく知ろうとはおもはなかった。資料館などもあったが、ただ、昔ながらの風景があちらこちらに残っていて、それだけでもう充分であつた。

 

たそがれゆく金沢で目にした紫陽花は、東京や大阪で見るそれとは明らかに違った。凛としていて美しい。おそらく同じ種類のガクアジサイなのだろうが、見る自分の心が透明化して格段と美しく見えたのであろふ。金沢といふ街は、旅人をそういふ風にさせてくれる街なのだ。


香林坊、兼六園

2007-06-29 21:15:23 | 学習


旧制第四高等学校の校舎があちこちに残っている。


兼六園。

金沢はこれらの景勝だけでなく、街のどこもが加賀百万石の面影を残している。戦災に会わなかったからかもしれないが、市民の文化意識も高いのだろう。出なければ、こんな風にはならない。わが郷土も城下町だが、お城以外は何も残っていないただの町だ。

今回の旅行で、金沢がいっぺんに好きになった。あ、仕事だった。

 


ヘビトンボ

2007-06-29 21:04:13 | 学習
犀川を散歩していたら、偶然見つけた。幼虫は清流に住むので、犀川の水質のよさをものがったいると思われる。

紀ノ川でも、鴨川でも見たことがない。生まれてはじめて見たのだが、ちゃんと名前が頭に浮かぶあたりは昆虫オタクたる面目躍如である。