彼は今日一日、オフィスで仕事しながら、一方で脳は網代の温泉宿にワープしていた。
明日から5月。 気合を入れろ。
最初の2日間で遊びすぎた。きょうはぐったり。
練馬駅前のつつじ祭りに行ったが、心なしか咲き具合はイマイチ。
わざわざ遠くまで行かなくても、近所の練馬東小学校の藤棚が見事であった。
明日からとりあえず仕事モード。なぜかかぜひき増えているらしい。気をつけられよ。
足寄(あしょろ)と網代(あじろ)をかけたダジャレ。
だじゃれはうまくなかったが料理はうまかった。あわびが特にうまかった。あわびの肝はサザエと違って全然にがくない。しめに飲んだ、伊勢海老のだしで取ったお味噌汁のうまかったこと。
泊まったのはこちら。海を見ながらの露天風呂のお湯も最高であった。とろりんとして油に浸かっているようだった。
以上、家族にはぜったい秘密だ。
明日銀行員の友人が関西から来て、熱海でゴルフする予定なのだが、ATMの障害で支店に出ないといけないかもしれないのだと。彼は切符も買っているし、当然ゴルフ場も旅館も予約しているのだが、もし出勤しないといけないとなると、全部キャンセルである。いまのいまからキャンセルしても100%のキャンセル料が発生する。二人で約束しているので、キャンセルしたら、旅館はともかく一人でゴルフするわけにも行かないし。困っちゃうわ。
それにしても、休日に遊ぶために平日全力で仕事しているワシにはまったく理解できないような話である。会社の拙いシステムの都合でせっかくの休みもつぶされ、ATMでどれほど銀行に収益が出るのか知らないが、ほとんどは対金融当局と一般市民の便宜のためとしか思えない。そんなことにプライベートまで犠牲にして出勤させられるということである。利潤追求のために存在する私企業の人間が公共の都合のために私生活を犠牲にさせられることがどうも納得できない。代休があろうがなかろうがこの際関係ない。
公共の使命を帯びているから仕方がないのだろう。とはいえ公共の使命そのものの公務員が業務多忙でいきなり命じられて休日出勤するのを寡聞にしてきいたことがない。ATMのメンテナンスがどんな仕事なのかわからないが、こんなことでは社員は休日の予定も満足に確保できない。遊園地に行くのを楽しみにしている幼い子供を持つ若いお父さんもいるだろうに。ドラマの刑事じゃあるまいし。ある意味世界一過酷な職業である。ワシも休日出勤はよくするが、自分の知的興味欲求充足の部分があってからこそである。
こういう私生活の犠牲の代償として、ふた昔みい昔みたいに銀行員のステータスがあってそれ相応な報酬やボーナスが出るのならともかく・・・。いや、もうこの話はここまで。平泉成。でも、明日どうするかなあ。。。まいったなあ。
期初なので、人事面談があったのだが、変な面談であった。
「転職を考えるのはいいけど、この会社でしっかり評価されてからにしたほうがいいよ。」とか「いくら給料が上がるからって、しっかり実力をつけてから転職しないと、転職先で苦労するよ。」とか。
転職したいなんてひとことも言ってないのだが。
うちの会社はちまたでいうブラック企業なのでは全然ないのだが、さいきんちょこちょこ転職でやめる人がいて、釘をさしているつもりなのだろうが、かえって逆効果である。「そんなにオレって評価高いのなら、また転職考えるか。」なんて思っちゃうよね。能天気。
まま身長があるほうである。「すらっとしていていいですね」なんて言われるのだが、不便なこともある。
大江戸捜査線に乗って通勤しているのだが、車両自体が小さいので、立ち位置によっては中吊り広告が頭の上に乗っかる。ヒジョーに不愉快である。おめえ、せっかくセットしてきたのに乱れるじゃねえか。
そういえば、学生時代のチームメイトのHは193センチもあった。彼曰く「何一ついいことがない」そうである。実際、居酒屋の座敷や合宿した時の旅館の梁(はり)に頭を激突させて苦しんでいるのを何回も目撃した。たぶん、同じくらいの身長の、クールなダルビッシュくんもあちこちでドタマをぶつけていたに違いない。
193センチでたいへんなのだから、ましてやあの人なんかもっとつらい目にあっているのだろう。