父親との思い出は、何といってもキャッチボールである。野球覚えたてのころ、これらのグラブを買いに行ったころのことは今でも思い出す。ミットはむちゃくちゃ硬くて、そのうちやわらかくなるだろうと思っていたが、40年たっても硬い。
ほこりをかぶっていたのだが、父親の遺品整理と合わせて見つけたのをきれいにして、オイルを塗って仕上げた。といっても、野球をする予定はないのだが。祭壇の横に置いておいた。
遺品整理すると、実は変なものが出てくる。男だからしょうがない。書籍ばかりだが、変な小説とか。
男性諸氏は、いつ死んでも恥ずかしくないようにすべきである。特に歳を食ったら。さもなくば、成仏できない。