日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

所変われば学校司書変わる。

2008年02月13日 23時56分24秒 | 司書日記
土曜日、NHKで学校司書の仕事を紹介する番組が放送されていました。

http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/151/top_2.html
すいません、URLは簡略に済ませてます。

紹介されたのは岡山の学校司書さんでした。
岡山といえば、学校司書にとっては聖地…かどうかは分かりませんが、学校司書の環境がかなり整備されている土地だという印象があります。
紹介されたこの司書さんも、正規の職員でいらっしゃるようですし。

さて、見ていて印象に残った点。
コンピューター化されてるとか、ブックトーク凄いなぁ…とか、図書館綺麗だなぁとか、いろいろあるんですが、一番印象に残っているのは、その児童数。

えっと、何人って言ってましたっけ。
おお、書いてある。
全校児童101名だそうです。

少なっ!!

うちの学校だと、一学年でそれ以上の人数がいます。

児童数が違うと何が違うか。
まあ、全部違うんですよね。

まず蔵書数が違う。
6000冊って言ってましたか?
うちの学校の半分です。
だけど、児童数がうちの学校の6分の1以下だということを考えると…。
6000冊って凄い数字ですよね。

そして、学級数が違う。
全校で101名しかいないのですから、一学年では、20人いないことになります。
当然、学級数も、学年1づつでしょう。

学級数が違うということは…。
図書の時間の回数も違うんですね。

全校で6クラスしかないのですから、図書の時間は1週間に全クラスが行うとしても、1週間に6回しかありません。

ちなみに、うちの学校は一学年3~4学級。
全校で21クラスです。
そして、図書の時間は1週間に全クラスが行うことになっています。

そうなると…。
一日の仕事の内容がぜんぜん違ってくるんですね。
あちらは、1日に1クラスか、2クラスの図書の時間しかありません。
それ以外の時間は、他の仕事に回せます。
ブックトークの準備をする時間もあるでしょう。

うちは…。
1日に、少なくても4クラス。
多いときには5クラスの図書の時間をこなさなければなりません。
当然ながら、その分、他の仕事をする時間は少なくなります。

そして、私は臨時職員。
勤務時間は限られているのです。…本来なら。


だからって、私の方が忙しいって言ってるつもりはありません。
学級数が少ないなら少ないで、やることは沢山あるでしょう。
忙しさはどちらも同じかと思います。

だけど…ね。
この違いはやはり大きいなあ…と、しみじみ感じるのでありました。



で…学校司書の給料が16万だって?

正規だとそのくらいあるのかなぁ…。
とんでもないな、そんなにもらってないよ…。

7,8月とか12月とか、勤務日数が少ない月は、10万切ることもザラなのに…。

臨時と正規の違い?
地域の違い?

うーん。

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4 コメント

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違いますよ~ (由已)
2008-02-14 07:51:08
こんにちは、
岡山だから学校図書館ということで
決まったそうですよ。
ちなみに彼女とわたしは
一応知り合いです。

で彼女は嘱託のはずです・・・
たぶん正規になると
給料もまだ高いはず・・・

とうとよさんはいいですよ
臨時といっても
無期限ですよね?
わたしは1年と決まっているので
この嘱託試験に受からなければ
いけないんです・・・

一つご注意を。
テレビの彼女など
岡山市の司書は大変だと思います。
学校業務の他にも
学図研の役員になっている人も多いので
仕事外がたいへんなんです。

以下は私一個人の意見です。
結局この仕事は
一生懸命するだけ大変です。
私から見て(女性は)
個人的には結婚するなら
辞めた方がいいのかなぁと
思ってます・・・

どう思われますか?
返信する
違うんですよー。 (とうとよ)
2008-02-14 17:23:16
まずは、ごめんなさい。
決して、批判的に書いたわけじゃないんです。
ただ単に比べてみただけなんです。
もちろん、私が持ってる限りの情報でしか比べられないので、実情にあってない部分も沢山あっただろうと思います。

その上、私のテンションが下がった状態で書いてましたので、さらになんだかいやな感じになっていたかと思います。

まずはごめんなさい。


そうです。
お互いに忙しいのです。
それは承知しております。
図書館の仕事以外にも、いろいろ仕事が回ってくるのも同じくです。
とくに岡山県だと、学校司書という仕事が認知されている分、責任も重く、関連する仕事が沢山あるだろうということは容易に想像できます。

児童数が少ない=楽。
とかいうつもりはまったくないのです。
それならそれで、やることは沢山あるのですから。
この仕事、時間はいくらあっても足りないですものね。


そして、こちらはこちらで、学校司書の認知度がおそらく岡山よりは低い分、また違った仕事が回ってきたりします。
給食準備とか…。

それもそれで、また一つの仕事。
本文中にも書きましたが、お互い、忙しさは同じかと思います。


嘱託…ですか。
それでもまだ正規ではないんですね…。
やっぱり正規の道は遠いんだなぁ。

ちなみに私ですが、私も、臨時の1年区切りです。
ですので、次の年、同じ学校に居る保障…いや、この学校司書という仕事をしている保障はなんにもありません。
試験というものがない分、更新できるときは楽なのかもしれませんが、しかし、試験がないということは、その学校に居る理由も、それだけ薄いということ。

一年区切りと書きましたが、町からの辞令自体は、半年ごとにしか出ません。
試験に受かるなどして1年間のある程度の保障を受けているわけではない分、いつ切られてもおかしくないという危機感は常に持っています。

身分の保証がないのも、やはりどこも同じ…。


そんでもって。
最後の部分について。

そうなんですよね。
この仕事は、一生懸命やればやるだけ大変です。
そして、その大変さが、周りにとても分かりにくい。
一生懸命やってる人と、それなりで済ませている人。
その違いは、分かる人には分かるのだけど、分からない人にはまったく分かりません。
そして、それなりでも、ほんとにそれなりに、図書館は運営されていってしまう。

だけど、私は、そしてきっと由已さんも、彼女も、そんな「それなり」ではなく、利用者のために、子どもたちのために、できる限りのことをしていきたいと思って、毎日、大変な仕事だろうと、頑張ってやっていっているのだと思います。

だけど、私も、この仕事を今の条件で一生続けるのは難しいと思っています。
男性の場合は、今の時代、あまり関係ないのかもしれませんが、それこそ結婚するならば、家族を養わなければなりません。

それを、一ヶ月10万を切るような給料で賄うのは無理です。
それどころか、私一人が生きていくことさえ難しいような額です。

そして多分、それはテレビで言われていた16万のお給料をもらったとしても、それほど楽になるわけではないと思います。


結局、好きな人しかやれない仕事。
好きな人が、とても苦労しないと続けられない仕事。

それが現在の学校司書なのだと思います。


うーん。
今度の文章は、誤解されないように書けたかしら…。
返信する
ごめんなさい・・・ (由已)
2008-02-15 07:46:58
ごめんなさい!
きついことを書いたなと反省していました・・・

10万切る、というコメントに驚いています。
私も臨時続けていますが
10万はとりあえず確保できていたので・・・
(ぎりぎりですが・・・)

とうとよさん
私より若いのだから
県外でも採用試験受けて見てはいかがですか?

割に合う臨時捜すとか・・・

いつも日記見て
大丈夫かなと心配してます・・・
返信する
それでも。 (とうとよ)
2008-02-17 22:24:11
まあ、10万切るのは、勤務日数の少ない特定の月ですけどね。

だけど、他の月だってそう多いわけじゃないですし…。
結局、必要経費を差っぴくと…あまり残らないんですよね。
交通費も出ないし。
一応、私も遠距離通勤に入るような感じなので、交通費もバカにならないんですが…。

3学期は勤務日数少ない月ばかりで、本当に厳しいです。

それでも、来年度も私はここにいる予定ですし、それ以降も、できることならばこの学校に残っていたいと思っています。

長く続けられる環境を…と応援してくれている方もいますし、そうでなくても、うちの地区、人が変わりまくって、このままでは学校図書館は本当に危ういです。
まあ、この条件で長く続けろってのが無理なのかもしれないですけど…。

私はこの学校の子どもたちが好きです。
この図書館が好きです。
だから、私はここにいたい。
この子どもたちのために、この図書館をもっと良くしていきたい。

まあ、そんなこと言えるのも、ここしか知らないから、なのかもしれませんけどね。

それに、なんせ能力不足の私ですから、もしかしたら、私がいないほうが、図書館良くなるのかもしれないんですが…。


とりあえず、目処は3年です。
それ以降の更新は、難しそうな雰囲気です。
来年度は、県外を含めて、その後のことも考えないといけないかもしれませんね。
返信する

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