カーリングで投げたストーンをハウス手前にあるストーンに薄く当て、両方のストーンをハウスに入れることをダブルロールインと言い、投げる力加減と当てる角度が合っていないと成功しない難しいショットです。聾者である松橋さんがカーリングと子育てを両立させるという困難を克服しているドキュメント映画「Double Role」が横浜国際映画祭で上映されました。松橋さんは東京で競技されており、松橋さんのお父様とは青森の大会で対戦したこともあるので、これを見に横浜に向かいました。クラファンのリターンで動画を見ることはできたのですが、情けないことにWi-Fiがしょぼくて静止画になったり読み込みに時間が掛かったりで前段の部分しか見れていませんでした。
館内は満席でカーリング関係者もいますが、それよりも聾者の方々がはるかに多くい
らしているようで、会場のあちこちでは手話で会話しています。
細かい内容はネタばらしになるので割愛しますが、松橋さんは、ご両親と旦那様が聾者ですが生まれたお子さんは聴者です。聾者から生まれた聴者をコーダと呼ぶのだそうですが、どうやって言葉を覚えていくのか気になりましたが、手話と言葉の両方を会得する頼もしさありました。
さて、カーリングをテレビで観た人もわかると思いますが、あれは4人でコミュニケーションをとりながら進めていくスポーツで、これは耳が聞こえない人がするのは大きなハンデになるはずです。ところが実際に聾者である松橋さんのお父様のチームと何度が対戦したことがありますが、全身からもの凄いオーラを感じるジェスチャーでチームメンバーがきびきびと動いてハンデなどは全く感じさせず、私は3回対戦して2敗1分で一度も勝てていません。松橋さんもお兄様とミックスダブルスの世界デフカーリング選手権で銀メダルを獲得、国内の一般の大会でも上位に入賞するなど大きな実績を残しております。
こんな風に氷の上ではハンデを感じさせないのですが、今回制作された記録映画を見て、日常生活の苦労を少しでも知ることができてよかったです。
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