無観客試合・・・

　札幌の道銀スタジアムで２０２０年２月２５日から開催されている「日本ミックスダブルスカーリング選手権大会」は、コロナウイルス感染対策で無観客試合になりました。カーリングでは２０１５年の日本選手権が暴風雪のために無観客試合になった例がありますが、全日程が無観客試合になるのは、入場料が有料になってからでは初めてだと記憶しています。



　ほかのスポーツと違い、カーリングの場合は観客の入り具合が試合に大きな影響を与えるのです。観客が増えると会場の湿度が上がり、氷の表面に霜が立ちやすくなります。これがアイスコンディションに変化をもたらすのです。「そんな大げさな！」と思われるかもしれませんが、的確に氷の状態を読んで、それに対応していくことが求められる競技のなかで、重要なポイントなのです。

　もっとも、アイスコンディションは、その日の気温、湿度、ホールの冷え具合、アイスメイクの状態など変化する要因はたくさんありますし、各ブロック選手権や都道府県選手権で観客の少ない中でプレーしてきた選手たちにとって、試合中の声援は大いに励みになります。観戦する機会があったときは、アイスコンディションに影響あるからなどと遠慮せずに足をお運びください。