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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

無観客が選手に与える影響は

2021-07-23 18:00:00 | スポーツ
 今日、開会式を迎える東京オリンピックはほとんどの競技が無観客で開催になりました。開催や観客を入れる・入れないの是非は意見に個人差もありますのでここでは置いといて、一応競技者の端くれとして、観客がいるといないとでどう違うのか主に自分の経験から分析してみました。



 観戦されていることは競技者にとって励みかプレッシャーか。数年前に走った「リレーマラソン」、これは競技場の中で襷を受け、競技場を数百メートル走ってゲートをくぐり、競技場の周りを1周して、再び競技場に戻って400メートルトラックを4分の3周ぐらい走って1周になりますが、競技場の外で前後にランナーもいない沿道で見ている人もいないときになんとなく走っていたら、いきなり「がんばってー」の声。声の主は、同じリレーチームのメンバーで、待機している観客席のちょうど裏側で声援を送ってくれていたのです。これには奮起して、ペースアップしました。これは、気合を入れれば早く走れる状況だったから、結果に結びつきましたが、これがカーリングのようにコントロールが微妙な競技になると変わってきます。カーリングの場合、日本選手権は別として、まだまだ観客がいる方が珍しく、それ以前に観客席がほとんどない会場もあります。稀にほかのシートの試合が終わって、自分たちだけのシートが試合続行していて、終わったプレーヤーが注目しているなんて状況に出くわします。一方的な試合展開なら、勝っていても負けていても自分のプレーが勝敗に影響しないので、その時に自分がすべきことに集中できますが、これが自分の1投が試合を左右する状況になると、免疫がないだけにプレッシャーがのしかかってきます。私が経験したときは何とか決めることができて一安心だったのですが、これには前日談があって、プレッシャーに強くなる練習と称して、周りで十数人が注目する中でデリバリー(投球動作)を繰り返していたので、これが功を奏したようです。

 過去に聞いたトップアスリートの話では、「声援が耳に入らないぐらいに集中していて、声援が聞こえたとき、集中力が無くなったことを悟って引退を決めた」、「相手への声援ばかり耳に入ってきて、自分への声援が聞こえない」、「外国での試合は『あの選手化粧濃いよね』とか余計なことが耳に入ってこないので集中できる」などなど色々ですが、どんな状況にあっても自分の持っている力を存分に発揮してほしいです。

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