緊急事態宣言で引きこもりを余儀なくされている休日に本棚を整理していたら、学生時代の北海道旅行のアルバムが入っていました。ご丁寧に日付とコメントまで書いてあって、思い出すことも多くて、棚の整理はそっちのけで懐かしかく眺めていました。この時が初めての北海道でしたが、その後の何度かの渡道で再度訪問したところも数ヶ所ありました。
その時以来行っていないところは今どうなっているのだろう。ご無沙汰スポットの然別湖、層雲峡、礼文島の現状をネットで調べてみると、どこもあのときのままというわけにはいっていないようで、然別湖は遊覧船が廃止されて、そのとき行った三大秘湖のひとつ「東雲湖」が一層行きづらくなっており、礼文島は西海岸を縦走する「愛とロマンの8時間コース」が海岸線の危ない箇所を避けるようにルート変更されておりました。
しかし、一番驚いたのは層雲峡でした。
ここではレンタサイクルで石狩川沿いの国道を遡上しながら柱状節理と川にそそぐ滝の数々を眺めたところなので、googlemapのストリートビューで当時と同じようにたどってみました。層雲峡温泉から国道39号線を北見方向へ向かいます。すると当時はなかったトンネルに入るので、右に伸びる旧道へ入り、流星の滝、銀河の滝、左手にはこの2つの滝を同時に見れる双瀑台の登り口が確認できたのですが、道路が駐車場になっています。
以前もこの先に車はトンネルのある新道でサイクリングロードは旧道というところがあったので、それと同じだろうと前に進めると行く手を阻まれました。道は続いているのですが、ストリートビューはこれ以上進めません。
↑googlemap ストリートビューより引用
一方、トンネルに入った国道は、サイクリングロードの終盤だった大函の手前まで3キロ以上もトンネルから出ないようになっています。国土地理院の地図でも元の道路は同じ位置から先が抹消されています。
↑googlemapより引用
↑国土地理院地図より引用
googlemapの航空写真でたどると、川沿いに道路の跡が確認できますが、ところどころに崖がくずれたのか、木が生い茂ったのか、木々の緑色が重なっているところがあります。確かに私が行った翌年に大規模な土砂崩れがあって、国道の一部がトンネルになったことはニュースで聞いていたものの、元の道はサイクリングロードとして使われていると思い込んでいたのですが、ここが通れないことで、細かい柱状節理が並ぶ小函や水が広がって落下する錦糸の滝などの景色を眺めることはできなくなっていました。
↑googlemapより引用
その後に層雲峡に行ったという人から「期待外れだった」とか「大したことなかった」という声が聞かれましたが、観光バスでちょっと立ち寄った程度でゆっくり見られなかったのだろうと思っていましたが、今更ながら納得がいった感じでした。
峡谷や滝は、地球の歴史レベルで言えば変化の過程であって、永遠に同じ姿でいるわけではなくくずれることは避けられないようです。新潟県の清津峡のように渓谷沿いにトンネルを掘ってそこから覗き見るようにしたり、黒部渓谷のようにダム開発用のトロッコを活用したものの安全を確保しきれず開業当初は「万一の場合は保証しません」と表記して観光客を受け入れたり(今はそんなことはありません)と観光資源として活用するには苦慮しているようです。層雲峡はスケールが大きいのでトンネルは無理だし、今時に万一の場合保証しませんなんてわけにもいきません。であれば、変位計などを設置して、がけ崩れの前兆がみられたら立ち入り禁止にするなどの安全策をとって旧道を再利用してみるのもよいかもしれません。
で、こんなスケールの大きな提案をしながら、小さい本棚の整理すらできずに休日を終えるのでした。
↑これが小函(個々の柱状節理のサイズは大函より小さいけど、全体の大きさは小函の方が大きい)
その時以来行っていないところは今どうなっているのだろう。ご無沙汰スポットの然別湖、層雲峡、礼文島の現状をネットで調べてみると、どこもあのときのままというわけにはいっていないようで、然別湖は遊覧船が廃止されて、そのとき行った三大秘湖のひとつ「東雲湖」が一層行きづらくなっており、礼文島は西海岸を縦走する「愛とロマンの8時間コース」が海岸線の危ない箇所を避けるようにルート変更されておりました。
しかし、一番驚いたのは層雲峡でした。
ここではレンタサイクルで石狩川沿いの国道を遡上しながら柱状節理と川にそそぐ滝の数々を眺めたところなので、googlemapのストリートビューで当時と同じようにたどってみました。層雲峡温泉から国道39号線を北見方向へ向かいます。すると当時はなかったトンネルに入るので、右に伸びる旧道へ入り、流星の滝、銀河の滝、左手にはこの2つの滝を同時に見れる双瀑台の登り口が確認できたのですが、道路が駐車場になっています。
以前もこの先に車はトンネルのある新道でサイクリングロードは旧道というところがあったので、それと同じだろうと前に進めると行く手を阻まれました。道は続いているのですが、ストリートビューはこれ以上進めません。
↑googlemap ストリートビューより引用
一方、トンネルに入った国道は、サイクリングロードの終盤だった大函の手前まで3キロ以上もトンネルから出ないようになっています。国土地理院の地図でも元の道路は同じ位置から先が抹消されています。
↑googlemapより引用
↑国土地理院地図より引用
googlemapの航空写真でたどると、川沿いに道路の跡が確認できますが、ところどころに崖がくずれたのか、木が生い茂ったのか、木々の緑色が重なっているところがあります。確かに私が行った翌年に大規模な土砂崩れがあって、国道の一部がトンネルになったことはニュースで聞いていたものの、元の道はサイクリングロードとして使われていると思い込んでいたのですが、ここが通れないことで、細かい柱状節理が並ぶ小函や水が広がって落下する錦糸の滝などの景色を眺めることはできなくなっていました。
↑googlemapより引用
その後に層雲峡に行ったという人から「期待外れだった」とか「大したことなかった」という声が聞かれましたが、観光バスでちょっと立ち寄った程度でゆっくり見られなかったのだろうと思っていましたが、今更ながら納得がいった感じでした。
峡谷や滝は、地球の歴史レベルで言えば変化の過程であって、永遠に同じ姿でいるわけではなくくずれることは避けられないようです。新潟県の清津峡のように渓谷沿いにトンネルを掘ってそこから覗き見るようにしたり、黒部渓谷のようにダム開発用のトロッコを活用したものの安全を確保しきれず開業当初は「万一の場合は保証しません」と表記して観光客を受け入れたり(今はそんなことはありません)と観光資源として活用するには苦慮しているようです。層雲峡はスケールが大きいのでトンネルは無理だし、今時に万一の場合保証しませんなんてわけにもいきません。であれば、変位計などを設置して、がけ崩れの前兆がみられたら立ち入り禁止にするなどの安全策をとって旧道を再利用してみるのもよいかもしれません。
で、こんなスケールの大きな提案をしながら、小さい本棚の整理すらできずに休日を終えるのでした。
↑これが小函(個々の柱状節理のサイズは大函より小さいけど、全体の大きさは小函の方が大きい)
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