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氷上のスポーツ、カーリングをやっています!カーリング以外のことも書くのでon-ice off-iceです!

能と朗読「弱法師」

2013-04-24 23:22:09 | アート・文化

 冬が戻って来たように寒かった4月21日、新宿区神楽坂の矢来能楽堂で「能と朗読“弱法師”」を見に行きました。本格的な能を見るのは初めてだったので楽しみでした。

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お目当ての「矢来能楽堂」は地下鉄の神楽坂駅から程近い閑静な住宅街の中にありました。門を入って寒そうなつつじの間を通った先にある建物の中には屋根の付いた舞台が右手奥寄りにあり、それを三方から囲む観覧席、左手奥には花道があります。

 能は神社に設えてある能舞台で見たことはありますが、その時は衣装とか台詞の言い回し、雅楽の音に意識がいって話の筋は印象に残っていませんでした。今回は物語を現代文にした台本を飯島晶子先生が朗読されたあとに能を見るという趣向になっているので、話の内容がすっと入ってきてわかりやすかったです。しかも、話の結末は朗読と能では変えている(今回のために創作したのではなく物語が伝承される中で変わっていったとのことです。)ので、能を見る段階でも結末はわからなくてワクワクしながら見ることができました。

 主人公の俊徳丸は盲目の青年なのですが、演じる遠藤喜久氏の演技は表情のない能面が盲目であることを際立たせている一方で、台詞と動きで感情表現が伝わってきて迫力を感じました。

 敷居が高いと思っていた伝統芸能の世界を垣間見られて、とっても有意義でした。また機会があったら鑑賞したいと思いました。

コメント
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