
日々が無為に過ぎ去っていく。きょうも実りのない一日が終わった。
何かが足りない日々、一日を、一時を反省して悔いている。
そう思う度に、焦るな、明日がある。疲れたら休め、と言い聞かせる。
そんなとき、詩集「求めない」の数行に目をやる。
とても、こころがやすらぐ。
● 求めない
すると
こころが静かになる
● 求めない
ということは
いまのままでじゅうぶん
と知ることなんだ
● 求めない
すると自分の別の顔が見えてくる
それは
柔らかい顔をしている
久しぶりに良寛の詩を読んだ。「生涯懶立身」の漢詩に心が安らぐ。
生涯懶立身 騰々任天眞
嚢中三升米 爐邊一束薪
誰問迷悟跡 何知名利塵
夜雨草庵裏 雙脚等間伸
いつの頃から良寛に魅せられ、師の教えは我が人生の柱になった。
夜雨草庵はいつも我が身の回りの環境だ。また、いつでも双脚を等閑に伸ばせる現実がある。これ以上、ありがたいことはないではないか。
きのうから孫たちの学校、幼稚園が始まった。
幸せな家族に囲まれて過ごした孫たちの夏休みをふり返っている。
友達の獣医師からも慰めいただきましたが、ペットロス症候群の患者が多いようです。
時間が解決してくれるのでしょう。
時の流れは何とありがたいものでしょう。
のんびり行きたいと思います。