エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

あらためて知るいのちに涙 

2020-07-14 | エッセイ

                                                    庭で

人間による自然環境の悪化により、かつて幾多の虫たちが消えて行った。ごく最近でも、絶滅が危惧されるチョウやトンボがいる。これら小さな虫たちの生息を気にかけながら里山を巡り、細々と保護活動を続けている。彼らとは、物心のついた小学生のころからの付き合いだったが、最近新しい発見があった。それは、少しキザだが「小さな虫たちへの愛」だ。一寸の虫にも・・・ではないが、これまで色やかたち、動きにとらわれ、彼らの心を思うことなどなかったと反省している。減ってきた種は特別に心配だが、どんな虫たちも区別なく精一杯のいのちを生きているのだ。ありがとうと彼らに語りかけファインダーを覗くとき、あらためて愛おしいと思う。これからの余生、物言わぬ健気な小さないのち、さらには生きとし生けるものすべてに感謝して過ごしていきたい。

(2020.7.14付 新聞掲載の駄文)


                           


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