エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

折れた桐の大木の枝

2017-01-31 | 日々の生活

  

  我が家の庭に桐の大木がある。四季折々に楽しませてくれる大事な木だ。

もう20年も前になるか、太い枝が折れ、2階の屋根の庇のスレートを直撃したことがあった。

以来何もなかったが、この冬初めて太い枝が数本、雪の重みに絶えられずに折れた。

雪が消えてからと、カキの木とハクモクレンに支えられていた太い枝だったが、最近大分下がってきたようだった。

心配でその下に車をおかないようにしていた。

日曜日、心配して真ちゃんが来てくれたようだが、生憎留守にしていた。昼前に陽が射してきたので、思い切って枝を落とすことにした。

脚立に登り慎重に切る位置を検討した。チェーンソウで、慎重に切断した。

太い枝の数センチを残したところで、支えていたハクモクレンの枝が折れた。

その瞬間、勢いで跳ね返ったハクモクレンの小枝が,我が顔面を鞭で打つように殴打した。しばらくは痛かったが、こんな事で良かったと胸をなで下ろした。

驚いたことに,太い部分は直径18cmもの枝だが、案外軽くて驚いた。

  

桐についてネットで調べると、比重は0.29とあり、バルサに次いで軽いことを知った。

あらためて「喜多方の会津桐の博物館」を訪問し勉強した。
http://kirihaku.com/seisitsu.html )

桐箪笥は嫁入り道具の一つだった。母の2棹の桐箪笥は今も兄の家にあるのだろうか。

生前か元気でいたときかは定かではないが、表面を削る修理で、目が飛び出るようなお金がかかったことを兄から聞かされたことがあった。

桐自体が持つ品位と、やわらかで温かみのあることで知られる桐箪笥だが、会津初代藩主の保科正之候の時、家老田中玄宰が産業奨励の為、

桐直樹や会津漆の伸展に努力したらしい。

 会津桐の特色として、 1. 木質が硬く、緻密である。 2. 桐材に、独特の粘りと光沢があり、柾目が素直である。

 3. 材色が銀白色で材が重い。 4. 年輪が明瞭であり、木目自体が太く、柾目がきれいに出る。 5. 他産地に」比べ、木目が非常に美しい。等が挙げられている。

また、火に対しては表面が焦げて炭化し、中までは火が届きにくいという性質を持っている事からも重宝されてきたようだ。

 我が家新築のころ既に太かった桐の大木,おそらく樹齢は7~80年になるのではないだろうか。

いろいろ心配もあるが、我が家を見守ってくれている大木と思っている。


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