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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

心を静かに見つめる

2008-12-06 | 日々の生活
【サザンカ】

 今日は気温は低かったが、珍しく風もなく穏やかな日となった。
 なかなか消えなかった濃い霧も、昼を前にようやく晴れたてきた。久しぶりに、歩いて数分の大学の図書館へお邪魔した。
 新聞の訃報欄に、昔お世話になった先輩の名を見つけた。Y先生は年齢からして、退職されて30年、私はあの頃30才くらい、若い私に優しく指導して下さった。
 こうして先輩方が亡くなっていく。世の習いとはいえ、やはり寂しい。ご活躍のころのお姿やそのころのことが浮かんできた。

 1年をふり返る時期を迎えたが、なぜか我が半生を振り返えりたい心境である。
 生死をさまよい、生かされて5年が経つ。あらためて健康に気をつけて生活しなければと肝に銘じている。無理に長生きしたいとは思わないが、残された歳月を、良寛のように、すべて天真に任せたいと思っている。
 
 最近、妻に怒りやすくなったと言われる。大病後には、輸血で血がほとんど入れ替わったせいだなどと。たしかに自分でも、ときどき細かいことにイライラしたりすると思っている。もっといろいろに頓着せず、静かに傍観していればいいのだが。ストレスが良くない、「イツモシズカニワラッテイル」で良いではないか。

 とは言っても、何もぜず、ただ無為に1日1日が暮れていくようにも感じている。ゲーテは「生きることは悩み」と言った。悩みながらも、かつては「すべては無」「色即是空」、今は「求めない」と、一つの境地に心を導き安心しようとしている。ともかく、生きていること、当たり前に生活出来る「今を大切に」したいと思う。
 長寿の人には若いころ大病した人が多いと聞いた。数年と思われた余生が、すこし長く生きられそうな気がしているが、少しでも豊かな余生でありたいものだ。長ければ良いではない。健康年齢が大切。

図書館の静けさの中で数冊の本を手に取りながら、心を静かに見つめることとなった。 (2008.12.4)


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3 コメント

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Unknown (マーヤンです。)
2008-12-07 09:45:54
重病を克服し日々を感謝の心を持ち、良寛のように天真に任せて生きる・・・・」感激です。<武琉君の舞う、凛々しい白虎隊の姿には目頭が熱くなった。声を出して泣きたいくらいだった。>生きていることは最高ですね。感動、感激を味合うことができるんですものね。
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Unknown (マッチャン)
2008-12-08 11:02:36
マーヤンさん。コメントすみません。
本当ですね。「感動、感激を味わいながら」日々を過ごしていく、こんな贅沢な人生はありません。
厳しい寒さ、どうぞご自愛下さい。
ところで、「身知らず柿」いかがでしたか。
こちらも毎日おいしくいただいています。
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「見知らず柿」 (マーヤンです。)
2008-12-11 07:19:06
「身知らず柿は」本当に美味しいですね。適当に甘みがある、硬くは無いのですが、歯ごたいが良く、家中で喜んでおります。(有)渡久商店の40個入りを送っていただきました。
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