昨日、福島県産早場米の放射性物質測定検査の結果が公表された。「測定できる範囲では、放射性物質は測定されなかった」という検査結果に基づき、福島県産の米が「安全」「消費者に喜んで食べていただける」というようなコメントが、メディアを覆った。だが、これは本当なのだろうかと思った人も少なからずいるはずだ。
Mixi仲間では次のようなやりとりが続いた。
-福島産の早場米を放射性物質検査。「検出せず」と県が発表。生産者が「これで美味しいお米を食べてもらえる」とコメント。だが、県の担当者「ウチの検査機器は5-10ベクレル以下は検出できない」。従来基準値は、10ベクレル以下だから、実はその程度の汚染はあると言外に言っているも同然。ひどい話だ。
-これはもう、暗に「福島産は買うか買わないか消費者にお任せ」ということですので 消費者としては商品の産地を偽って出さないようにだけ祈るしかないのですね。外食はできませんね。どこのお米を使っているかわからないから。騒ぎすぎという人も、エゴの塊、殺人集団になり果てたのですね。
ーもう子作りしない人が、食べてあげましょう。私は福島の銘酒を飲んでます。
ーこの話、執拗に採り上げるようで恐縮ですが、やはり、ごまかしというか、情報操作を感じます。暫定基準値がいつのまにか基準値に。そこには50倍ものごまかしが。それに検査機器の精度の問題を敢えて伏せている。
ー肉牛も次々出荷解除。欺瞞も極まれりです。結局、安全確保を国民に丸投げしたということ。「それが政府のやることか」という怒りの声さえ聞こえてこない……
『怪しいお米 セシウム君』は決して冗談ではなかった!
大震災前の基準値である10ベクレル(1kgにつき)に達していても、「ウチの検査機器は5-10ベクレル以下は検出できない」(福島県の話)という実態をマスメディアは決して問題にしない。暫定基準値(500ベクレル)をクリアーしていれば、すべてOKという恐るべき「安全基準」を誰も口にしない。それどころか、この頃は、暫定基準値の「暫定」を取り払って「基準値」というマスメディアが増えた。「基準値」は依然として10ベクレルなのであり、外国も同一基準だ。「暫定基準値」を「基準値」と言い換えてしまえば、両者の間にある50倍もの落差が分からなくなってしまう。
民主党政権の危機対策は、すべてかくのごとし。ごまかしとその場しのぎだけ。20年後に、現在のこどもたちがどうなるかなど全く心配していない。
これから出回る新米を買うときは、夢にも「福島産も安全なんだ」などと思ってはならない。牛肉も同様。
現実をあるがままに見ない。「風評被害」だと言い繕って、現実を誤魔化す。こういう風潮を見ていると、「敗戦」を「終戦」と言い換えた歴史を思い出す。今も昔もさほど変わっていない。だが、問題は未来を生きるこどもたちだ。「終戦」以後は、底辺から立ち上がる歴史だったが、「3・11」以降は、20年後の被爆症を恐れる日々となるだろう。
暗愚の首相・菅直人は原発被害を拡大させた。
「反権力」だけが売り物の「市民派」政治家が
国家を統治できるはずなどなかったのだ…