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1~3月のGDP改定値 伸び率 年率換算でマイナス2.9%に下方修正
2024年7月1日 17時01分 GDP
内閣府は、建設関連の統計が修正されたことを受けて、ことし1月から3月までのGDP=国内総生産の新たな改定値を公表し、実質の伸び率は年率換算でマイナス2.9%と、先月の発表から下方修正されました。
7月1日に発表されたことし1月から3月までのGDPの新たな改定値は、物価の変動を除いた実質で前の3か月と比べてマイナス0.7%となりました。
これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス2.9%となり、先月発表されたマイナス1.8%から1.1ポイント引き下げられました。
これは、建設業の受注状況などを示す統計に誤りがあり、国土交通省がデータの下方修正を公表したことによるものです。
この影響で「公共投資」は、前回の改定値では昨年度の補正予算の効果で前の3か月と比べてプラス3.0%とされていましたが、修正の結果、マイナス1.9%に引き下げられました。
また、「住宅投資」もマイナス2.5%から、マイナス2.9%に引き下げられました。
ことし1月から3月のGDPでは、個人消費も4期連続のマイナスと停滞が続いていて、今後の賃上げの動きや先月から始まった定額減税などでどこまで消費が上向いてくるのかが焦点となります。
林官房長官「正確な報告なされるよう不断の改善を」
林官房長官は午後の記者会見で「統計調査は極力、正確な報告がなされるよう調査や集計作業などについて不断の改善に取り組む必要がある。今回の事案を踏まえ、国土交通省で、調査対象者に対して正確な報告が行われるよう丁寧な説明を行うとともに、誤報告の疑いのある数値を検知する仕組みの導入や標本抽出、算定方法のあり方の検討といった対策を直ちに実施すると聞いている」と述べました。
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