去年春ごろから交際関係にあったという2人。
しかし去年9月、別れ話からトラブルになり貴美香さんが暴力を振るわれたことから父親が110番通報。
警察は鳥山容疑者に口頭で警告し、警察は被害届を出すように話したものの被害届は提出されなかった。
そして去年11月には貴美香さんから「別れた」という話があったため、警察の対応はいったん終了。
しかし去年12月上旬には、再び家の周囲に来ているようだという相談が寄せられたという。
「二度と会いません」とメールの数日後、家に押しかけ暴行
貴美香さんの父:
(鳥山容疑者が)ここのところ急に幾日か過激になってきちゃったので、これはちょっと困るなと思って。
19、20日とうちの女房と泊まりに行っていた。
その時(午前)3時ごろ、貴美香のメールが鳴ってたから、そしたら(午前)5時ちょっと過ぎにアパートに来て、貴美香に話があると。
貴美香さんの父:
こんなところで夜中に騒がれてもと車に乗せて、貴美香にパジャマの上からコートを羽織らせて3人で話をした。
3時間くらい話をして納得して帰って行って。
その時はニコニコして帰って行ったんだけど、その後メールも寄こして。「二度と会いません。いろいろお世話になりました」というのを寄こして。
(交際は)終わっていたはずなんだけど、その後がどうなっていたか分からない。
貴美香さんの身を案じ、1月19日から2日間、アパートに泊まり込んだという両親。
すると、20日未明に鳥山容疑者がアパートを訪れたため、父親を交えて3人で話し合い、鳥山容疑者からはその後、「二度と会いません」とメールが届いたというのだ。
ところが、鳥山容疑者は事件前日の22日にもアパートを訪問。そこで貴美香さんに暴行を加えたため、両親は再びアパートへ。
しかし、事件はその翌日の夜、貴美香さんの勤務先で起きてしまった。
貴美香さんの父:
(貴美香さんの)首を絞めて顎を殴って帰って行ったんだけど、その次の日の事件だから。
心配になってここへ俺が泊まり込みに来た。そうしたら来なかったんだけど、だから会社の方に行ったんですよね。
だから結局、不意を突かれたような感じです。
事件当日、貴美香さんは被害届の相談のため、地元の警察を訪れる予定だったという。
鳥山容疑者は事件当日、前橋市役所に普段通りに出勤したが、午後1時15分ごろ、突然体調不良を訴え早退。
その約5時間後、大宮で犯行に及んだ。
前橋市によると、鳥山容疑者は真面目でおとなしい性格で、普段の勤務態度にも問題はなかったという。
鳥山容疑者は、「女性の首を刃物で刺したことは間違いありません」と容疑を認め、貴美香さんを待って刺したと供述している。
使われた凶器は刃渡り約20㎝の包丁で、後ろから羽交い絞めにして左首などを刺していることから、警察は強い殺意があったと見て容疑を殺人に切り替え、詳しい動機などを追及する方針だ。
そして事件前日…。
殺人容疑で送検された交際相手の男が「別れ話のもつれで生きていられないと思った」と供述していることがわかった。
容疑を殺人に切り替えて、1月25日朝、送検された群馬県前橋市の職員、鳥山裕哉容疑者25歳。顔を覆うその手には犯行時に負ったと思われる傷跡が…。
「別れ話…生きていられない」と男供述
さいたま市で22歳の女性が殺害された事件。
貴美香さんの父親:
(鳥山容疑者は)ここのところ急に過激になってきて、(事件前日に娘の)首を絞めて顎を殴って帰っていった。(娘のアパートに)心配になって泊まり込みに来た。そうしたら来なかった。だから会社のほうに行った。
不意を突かれたような感じ。
警戒する両親が泊まり込んでいたアパートではなく、勤務先からの帰り際を狙われてしまったのだ。
前橋市役所は24日の会見で、鳥山容疑者について「まじめな職員でおとなしい性格だと聞いている」と話した。また近所人も「普通の青年ですけど。優しそうな感じ」と語った。
“まじめ”でおとなしい青年が、“急に過激”になった裏に何があったのか。
“恨みの中毒症状”で過激に?専門家指摘
そのヒントがこの供述にあるという。
「別れ話のもつれで、生きていられないと思った」
男女問題解決支援センター・福井裕輝代表理事:
相手との関係が破綻して“もう自分の人生は終わりだ”というようなことから先に進めない。
相手を不幸にさせること自体に快楽をおぼえたり、あるいは“相手が楽しそうにしていることが許せない”という感情から、だんだんと“恨みの中毒症状”って言ってるんですけど、最終形が相手を殺害して自分も死ぬという発想までいくのが普通。
“恨みの中毒症状”にはまってしまうと発想がより極端になっていくという指摘だ。
さらに…
男女問題解決支援センター・福井裕輝代表理事:
自己肯定感と言って自分に対する自信みたいなもの、そういう感覚が乏しいと、こういう失恋をきっかけに普段おとなしい人が豹変するというか、相手に振られたりすることが、自分の人生すべてもうだめだっていうような極端な考えに陥りやすいです。
一方的に恨みを募らせたとみられる鳥山容疑者。警察は事前に凶器を用意し、待ち伏せをしていることなどから、計画的に犯行に及んだものとみてさらに詳しく調べている。
(「プライムニュース イブニング」1月25日放送分より)
概要 | |
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終点 | 群馬県利根郡みなかみ町 |
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