開設66周年記念「たちあおい賞争奪戦」が2月23日から静岡競輪場で開催される。
S班は平原康多、浅井康太に武田豊樹の3名、さらに2016年の当所ダービーを制した中川誠一郎らが参戦するハイレベルなシリーズ。地元勢も成長著しい渡邉雄太を筆頭に好メンバーをそろえて強豪を迎え撃つ。
最終日6RのS級ブロックセブンでも野原雅也、長島大介が激突する。注目の4日間だ。
関東勢VS浅井康
年末の静岡グランプリでも連係した平原康多、武田豊樹の関東SSコンビがここでもがっちりとタッグを組む。平原はグランプリの落車で立川記念を欠場し、大宮記念から新年をスタートさせた。大宮記念、高松記念ともに優勝こそ逃したが、走るたびに感覚を取り戻している印象。自力でも番手でも優勝争いをリードする存在だ。和歌山記念で大敗を喫した武田豊樹だが「感触は良かった」の言葉どおり、続く松阪記念ではきっちりと決勝に駒を進めた。今シリーズも平原に吉澤純平と前を任せる頼もしい選手がそろっており、好成績が期待できそう。ただ吉澤は1月小倉の準決勝で落車している。まずは全日本選抜の走りで状態を確認する必要がありそうだ。
平原と人気を二分するのは浅井康太だ。11月競輪祭からの5場所で着外はわずかに1回という驚異的な安定感。今年も立川記念で準優勝、松阪記念で決勝3着と好スタートを切った。今シリーズは中部の自力タイプが不在だが、現状なら自力で戦うこともまったく苦にはならないはず。吉田敏洋もいるだけに、同乗ならその前後にも注目したい。その吉田は大宮記念の準決勝に落車しているが、幸い大きな怪我ではなかった様子。ここまでには十分時間があるだけに立て直してくるはずだ。
地元、南関勢は渡邉雄太を筆頭に好メンバーをそろえて他地区の強豪を迎え撃つ。渡邉は昨年5月の名古屋で記念初優勝、さらに12月伊東記念も制すなど伸び盛りの若手。今年はさらに上を目指す戦いになるだろうし、そのためにも地元記念は獲っておきたいタイトルだ。名古屋、伊東は番手を回っての優勝だったが、今度は自力で。それだけの力は十分に備わっている。渡邉を援護するのは渡邉晴智、岡村潤だ。渡邉晴は年末から本来の切れを欠いている印象だが、ここは地元戦。弟子の渡邉雄や山中秀将、根田空史とスジの目標は豊富なだけに、チャンスを生かせる状態に戻したい。岡村も条件は同じ。年末のグランプリシリーズでは渡邉雄太、晴智の3番手から突き抜けて優勝しており、ここもその再現を狙う。
ここでダービーを制した中川誠一郎も侮れない。12月広島記念で3勝、年頭の和歌山記念では2勝と自慢のスピードは健在。別線が激しく火花を散らせば、一気の加速で優勝をさらう。
近畿勢は古性優作、稲毛健太とタイプの違う機動型2枚がそろっている。古性は輪界屈指の自在型。巧みな位置取りにフィニッシュの切れ味は優勝候補の一角を占める。稲毛は記念の準決勝が壁になっている感じだが、ダッシュを生かす展開に持ち込めれば一発ある。ここに東口善朋も加われば強力なラインが完成する。
香川雄介、和田圭はスジの機動型が手薄な不利をどう克服するかが鍵を握る。
2月23日から静岡競輪場で開催される。
S班は平原康多、浅井康太に武田豊樹の3名、さらに2016年の当所ダービーを制した中川誠一郎らが参戦するハイレベルなシリーズ。
地元勢も成長著しい渡邉雄太を筆頭に好メンバーをそろえて強豪を迎え撃つ。
最終日6RのS級ブロックセブンでも野原雅也、長島大介が激突する。注目の4日間だ。
次の世代につないでいく
圧巻のパフォーマンスでG1連覇を遂げた脇本雄太は、昨年のワールドカップ、ケイリン種目で日本人選手としては14年ぶりに金メダルを獲得。今年3月には河端朋之が世界選の同じくケイリンで銀メダル。世界選の同種目では93年以来のメダルを手にした。東京五輪に向けて、日本の自転車競技が“世界基準”にレベルアップしている。
五輪会場の伊豆ベロドロームに次いで、国内2つ目となる国際規格を満たした屋内木製トラック「千葉公園ドーム(仮称)」が果たす役割は、「250競輪」だけではない。未来の五輪戦士を育成するためにも、欠かすことのできない施設として重要な拠点となる。
「子どもたちの夢舞台をつくっていきたい。プロスポーツ、競輪の発展のためにも、新たな世代の選手育成をしなければならない大事な時期にきている」
こう話すのは選手会千葉支部の中村浩士支部長。「250競輪」の成功はもとより、地域貢献ができる「千葉公園ドーム(仮称)」として力を注いでもいる。
「自転車競技をやってみたいってなっても、なかなか従来の競輪場が開放されるってことが少ない。身近に自転車競技のクラブチームがなかったりしたら、ここでアカデミーみたいなものを開いて、子どもたちにレクチャーしていこうっていうことも話し合っています。そのなかから世界に通用する競技者なり、競輪選手になる子どもが出てくれたらうれしいですね」
競技人口、ファン拡大につなげるための未来への投資。「千葉公園ドーム(仮称)」から、世界へ羽ばたくニュースターが生まれる。
(最終更新 2018.10.10)
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