友への手紙 女性革命家・ローザ・ルクセンブルク

2019年07月31日 06時37分20秒 | 社会・文化・政治・経済

ローザ・ルクセンブルク (著), 伊藤 成彦 (翻訳)

ポーランド出身で度重なる投獄にも屈せず、信念を貫いた女性革命家。

「歴史はまさに私どもの手中にあると確信しています」

ドイツ帝国に沈黙させられた革命家の手紙。

1871年3月5日 - 1919年1月15日ポーランドに生まれドイツで活動したマルクス主義の政治理論家、哲学者、革命家。ミハイル・トゥガン=バラノフスキールドルフ・ヒルファーディングの不比例説に対してカール・カウツキーとともに消費制限説で対峙し、ミハウ・カレツキに影響を与えた。

彼女はポーランド王国社会民主党の理論家であり、のちにドイツ社会民主党ドイツ独立社会民主党(ドイツ社会民主党左派)に関わるようになった。

機関紙『Die Rote Fahne(赤旗)』を発刊し、革命組織スパルタクス団を母体としてドイツ共産党を創設、1919年1月にはベルリンでドイツ革命に続いて1月蜂起を指導するが、国防軍の残党やフライコール(義勇軍、Freicorps)との衝突の中で数百人の仲間とともに逮捕、虐殺される。

死後、多くのマルクス主義者社会主義者のあいだでは、同じく虐殺された盟友のカール・リープクネヒトとともに、革命の象徴的存在とされている。後にその思想はルクセンブルク主義とも呼ばれる。

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友へのいたわり、読書のこと、自然の移り変わりの描写。それが監獄で書かれたものとは思えないほどに瑞々しい。美しい。

しかし、長きに渡る獄中生活は、もともと病弱だった彼女を病み衰えさせ、黒髪を白髪に変えてしまったという。それだけに、これら美しい手紙の束が、どれほどの精神力から産み出されたものであるか、と思う。

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