スマホに収められた1200点の画像 子どもに性暴力、保育士の心理
安達恒太郎
性加害投稿過激に
毎日新聞2025/4/14 07:00(最終更新 4/14 07:00 毎日新聞
警察が押収したスマートフォンから約1200点に上る女児の画像や動画が見つかった。一部は「オリ」と名付けられたフォルダーに入っていた。
自分が撮ったオリジナル――。児童ポルノ禁止法違反で起訴された男性(27)は「オリ」の意味をこう説明した。
被害者には家庭の事情で親と暮らすことができなくなり、施設で暮らす子どもたちが含まれていた。
<主な内容>
・「承認欲求満たされた」
・裁判長「分かりますか?」
・日本版DBSで「再就職できない」
乳児院に勤務、強制性交等でも起訴
起訴されたのは大阪府内に住む無職、藤原凌被告。児童ポルノの他に未就学の女児4人に対する強制性交等や強制わいせつの罪にも問われている。
関西地方にある大学で学び、保育士の資格を取得した被告は、2021年4月から埼玉県内の乳児院で働き始めた。
乳児院は、児童虐待や経済的な事情で親と暮らせなくなった子どもたちを養育する施設。就学前の子どもたちが入所する。
運営理念は児童福祉法に基づき「すべての子どもを社会全体で育む」。都道府県などが民間施設に委託するケースが多く、職員には当然、理念に沿った行動が求められる。
だが、さいたま地裁熊谷支部の法廷で明かされた被告の行状には理念のかけらもなかった。
SNSに別の顔
「施設にいるなら、できるんじゃないか」
きっかけはSNS(交流サイト)で知り合った人の一言だった。この人は子どもを性的対象とみていた。
23年1月、被告は乳児院に入所していた2歳の女の子にキスをし、その様子を自身のスマホで動画撮影した。他に職員や子どもがいない2人だけのタイミングを見計らった犯行だった。
「ちょっとやってみようか」という軽い気持ちだったと、被告は法廷で振り返った。しかし、ここから内容はエスカレ…
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