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狡猾な詐欺師が教祖を名乗る

2019年03月19日 06時51分17秒 | 社会・文化・政治・経済

自他共の幸福が、元来の宗教の根本目的であるとするなら、オウム真理教は宗教ではあり得ない。
狡猾な詐欺師が教祖を名乗り、高学歴の人間すら思考停止に陥らせらた構図は、集団詐欺に連関する。

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83億円集めた詐欺集団が利用した「中村雅俊」と「ビットコイン」
「週刊文春」編集部 2018/11/25
source : 週刊文春 2018年11月29日号
大枚をはたいて買った夢は幻に……。投資集団「SENER(セナー)」が無登録で出資を募ったとして、警視庁生活経済課は14日、金融商品取引法違反容疑で旅行会社代表の柴田千成(かずなり)容疑者(46)ら計8人を逮捕した。「世界をリードする先物投資」などと謳い、のべ約6000人から集めた83億円の一部はキャバクラなどで使われたという。

本社は米ワシントンと説明していた柴田容疑者 

 昨年6月には台湾旅行を企画し、出資者を招待した。スポーツカーが飾られ、白煙ゆらめくステージ上に登場したのは、投資で莫大な富を得たというスーツ姿の西洋人。高級外車やブランド品が当たる抽選会も行われ、俳優で歌手の中村雅俊の熱唱が参加者たちを興奮の渦に巻き込んだ。

 警視庁担当記者が解説する。

「セナーは元本保証で毎月最高2割配当というありえないような投資プランを吹き込み、新客を誘えば紹介料が入る『マルチ商法』で出資者を増やしていった。台湾では派手なステージで『成功者の仲間入りができる』と出資者を幻惑し、出資額1万ドルの新しい金融商品も『今しか買えない』と宣伝していたようです」

 逮捕容疑は昨年2~5月、金融商品取引業の登録がないまま、40~70歳代の男女から現金計2900万円を集めたとしているが、もちろん氷山の一角に過ぎない。柴田容疑者らは出資の大半を仮想通貨のビットコインの形で受け入れていたという。

捜査を逃れるために「ビットコイン」を利用?

「柴田容疑者らはもともとマルチ業界の出身で、被害者のなかには多数の顧客を持つ“ネットワーカー”と呼ばれるマルチ商法の手練もいたようです。ビットコインという新たな要素を加えることで、いかにも新しいスキームにみえますが、過剰演出の裏での出資金による自転車操業など、基本的に過去の投資詐欺と極めて似通っています」(同前)

 ビットコインというキーワードには捜査逃れの目的もあったという。金商法は、無登録で「現金」を集めることは禁じているが、「仮想通貨」は想定に入っていないのだ。

 捜査関係者は「今回は一部をビットコインではなく現金で集めていたことが分かって立件できたが、すべてがビットコインだった場合は、詐欺罪など、より証拠固めが困難な罪でしか立件できなかったおそれがある」と指摘する。

 所詮、夢は見るもの。買うものではないのだろう。

 

 

 


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