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「日本の未来は明るい…」安倍首相会見

2019年04月01日 13時55分44秒 | 社会・文化・政治・経済

4/1(月) 1毎日新聞

 新元号「令和」に関する安倍晋三首相が1日、行った記者会見での一問一答は次の通り。

【統合デジタル取材センター】

本日、元号を改める政令を閣議決定いたしました。

新しい元号は「令和」であります。

これは万葉集にある「令和」は万葉集の梅の花の歌32首の序文にある「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」との文言から引用したものであります。そして、この令和には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められています。

 万葉集は1200年あまり前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。

 悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。

そうした日本でありたいとの願いを込め令和に決定いたしました。

 文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆さまとともに切り開いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております。
5月1日に皇太子殿下がご即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなりますが、国民各位のご理解とご協力をたまわりますようお願いいたします。

 政府としてもほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞってことほぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。元号は皇室の長い伝統と、国家の安泰と国民の幸福への深い願いとともに、1400年近くにわたる我が国の歴史をつむいできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっています。

この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っています。私からは以上です。

 ――これまで元号は全て中国の古典を由来としてきたとされております。改めて日本の古典「万葉集」を由来として令和に決めた総理の思いを。また、平成の30年間は国内では人口減少が進み、また自然災害が相次ぎました。めまぐるしく変化する国際情勢やデジタル化など日本は今大きな転換点を迎えています。

5月1日の改元まで残り1カ月となったことを踏まえ、平成の次の時代をどのような気持ちで迎え、次の時代にどのような国造りをするか、お考えをお聞かせください。

 我が国は歴史の大きな転換点を迎えていますが、いかに時代が移ろうとも、日本には決して色あせることのない価値があると思います。今回はそうした思いの中で歴史上初めて国書を典拠とする元号を決定しました。

 特に万葉集は1200年あまり前の歌集ですが、一般庶民も含め地位や身分に関係なく幅広い人々の歌が収められ、その内容も当時の人々の暮らしや息づかいが感じられ、まさに我が国の豊かな国民文化を象徴する国書です。これは世界に誇るべきものであり、我が国の悠久の歴史、薫り高き文化、そして四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄はしっかりと次の時代に引き継いでいくべきであると考えています。

 同時に急速な少子高齢化が進み、世界がものすごいスピードで変化をしていく中で、変わるべきは変わっていかなければなりません。平成の30年間ほど、改革が叫ばれた時代はなかったと思います。政治改革、行政改革、規制改革、抵抗勢力という言葉もありましたが、平成の時代、さまざまな改革はしばしば大きな議論を巻き起こしました。

 他方、現在の若い世代、現役世代はそうした平成の時代を経て、変わること、改革することをもっと柔軟に前向きに捉えていると思います。ちょうど本日から働き方改革が本格的にスタートします。70年ぶりの労働基準法の大改革です。かつては何年もかけてやっと実現するレベルの改革が近年は国民的な理解のもと、着実に行われるようになってきたという印象を持っています。

 そうした中で次の世代、時代を担う若者たちがそれぞれの夢や希望に向かって頑張っていける社会、1億総活躍社会を作り上げることができれば日本の未来は明るいと、そう確信しています。新しい元号のもと、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そういう時代を国民の皆さまとともに築き上げていきたいと思います。
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菅義偉官房長官は1日、記者会見で「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と発表した。

菅官房長官の会見での主な発言は以下の通り。【大村健一/統合デジタル取材センター】
菅官房長官の発言:この新元号については本日、元号に関する懇談会と、衆議院および参議院の議長および副議長のご意見をうかがい、全閣僚において協議のうえ、閣議において決定したものであります。

 新元号の典拠について申し上げます。「令和」は万葉集の梅の花の歌32首の序文にある「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」から引用したものであります。
この新元号に込められた意味や、国民の皆様へのメッセージについては、この後、安倍総理大臣の会見があります。

 ――新しい元号の制定にあたっての経緯を教えてください。どのような理由で選ばれたのでしょうか。

 ◆新元号が制定された理由については、この後、総理ご自身から新元号に込められた意味、国民へのメッセージについて直接、お伝えをすることになっております。

 また、新元号の考案者については、考案者ご自身が氏名の秘匿を希望されていることに加え、考案者を明らかにすれば、新元号と特定の個人との結びつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えます。

 いずれにしても、今般、決定した元号が、国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくように努めてまいりたいと思います。

 ――政府関係者や有識者からどのような意見が出たのか。

 ◆本日、元号に関する懇談会を開催し、衆参両議院の正副議長の意見をうかがったうえで、内閣の責任において新元号を決定したところであります。新元号が制定された理由については、後ほど総理から直接お話があります。

 意見聴取の場でどんなご意見があったかをお答えすることは差し控えたいと思います。また新元号が日本人の生活の中に深く根ざしていくためには、他の案と比較して議論されることは、適当でないと考え、新元号として決定されたもの以外の案については、その数も含めて、お答えは差し控えたいと思います。


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