11/5(火) 読売新聞
福岡県小郡(おごおり)市の自宅で妻子3人を殺害したとして、殺人罪に問われた元県警巡査部長、中田充(みつる)被告(41)(懲戒免職)の裁判員裁判の初公判が5日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)であった。中田被告は「一切身に覚えがない。事実無根です。間違いなく冤罪(えんざい)です」と起訴事実を全面的に否認し、無罪を主張した。
起訴状では、中田被告は2017年6月5日深夜から同6日未明、同市の自宅で、妻・由紀子さん(当時38歳)と小学4年の長男・涼介君(同9歳)、同1年の長女・実優(みゆ)さん(同6歳)の3人の首を圧迫したり、絞めたりして殺害したとしている。被告は当時、県警通信指令課に勤務していた。
検察側は冒頭陳述で、被告は05年に由紀子さんと結婚して以降、由紀子さんから生活態度などを注意され、県警の同僚に「死んでほしい」と漏らしていたと主張。
残業と偽ってギャンブルなどに興じ、事件当日には、由紀子さんから励まされていた昇任試験に落ちた連絡があったことを指摘した。さらに、「被告には子ども2人を殺害する動機となり得る事情があった」と述べ、今後の証人尋問などで立証するとした。
一方、弁護側は「一つ一つの証拠を積み重ねても、被告が犯人とは断定できない」と反論した。
最終更新:11/5(火) 11:35
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