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価値観や創造力の幅を広げる

2019年06月18日 12時23分42秒 | 社会・文化・政治・経済

価値的な生き方への視点を深める。
―今の若者世代は、私たちの世代と比べて、価値観やライフスタイルが大きく違います。
日本の社会構造が大きく変わってきたので当然です。
私たちは「今の若者はダメだ」と短絡的に決めつけるのではなく、若者の変化の背景や理由を的確に見つめるべきです。
いうまでもなく「少子化」の影響は大きい。
1990年代初めのバブル崩壊以降、低成長が続いたため、若者世代が、夢や希望を持って生きるのが難しくなってきました。
学生の貧困も問題です。

常見 陽平さん

 

常見 陽平


「終身雇用」を支持する割合が約9割にのぼり、過去最高を記録。
特に20代、30代の支持が、過去の調査と比較して大きく伸びました。
彼らの安全・安定志向の強まりがうかがえます。
―社会的に労働環境を見直す流れになってきています。
こうした機運が高まった背景には何があるのでしょうか?
「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」は共通の課題であるといえます。
働き手が減っていく仲で、いかに多くの人が労働に従事でき、労働生産性を上げていけるかは、今後の日本にとって大きなテーマでしょう。
また「長時間労働」も深刻な問題です。
「過労死」という言葉が「KAROSHI」として、英語辞書に登録されてしまうほど、日本の労働者の置かれた環境は、他国と比べて過酷です。
さらに「育児や介護と、仕事との両立」などのニーズも多様化してきています。
このようなに「働き方」が見直されていく流れにあって、私が心配しているのは、問題の本質を見失ってしまうことです。
旧来の「働き方」自体を変えることが、今の改革の目的にもかかわらず、いつの間にか、「労働時間を減らすこと」が目的になってしまっているように感じます。
これでは、単なる<時短ゲーム>か、<早帰り運動>です。
仕事量は減らず、労働時間だけが減ってしまっては「労働強化」になりかねません。
かつて、私がリクルートで働いていた時、先輩から、仕事を良くする「三談」というものを教えてもらいました。
先輩や仲間への「相談」。
仕事と関係のに「雑談」。
そして「漫談」です(笑い)。
「雑談」「漫談」のような、一見すると無駄なところから、新たな気付きやアイデアが生まれたりするものです。
もちろん無意味な時間は減らすべきですが「意味のある無駄」まで削ってしまうと、逆にパフォーマンスが落ちてしまう可能性もあります。
―これからの「働き方」を考える上で、カギとなる視点は?
「人を育てる」という視点です。
「働き方改革」の実現のためには、設備投資も含めて、仕事の付加価値を上げることが必要です。
そのためには、社員をどのように育成するかというビジョンを持つことは欠かせないでしょう。
「どうやったら仕事が楽しくなるか」を考えていくことだと思います。
そのためにも「仕事じゃない時間」をいかに過ごすかが大切です。
広い視野をも持ちながらも、自分自身の生き方の基軸を、しっかり持つことが大切になってくるでしょう。
そのために、私も、さまざまなコンテンツに触れたり、いろいろな場所に行ってみたりしています。
そして何より、価値観の違う人と対話することを心掛けています。
自分の常識とは異なる―「異常識」に触れ、価値観や創造力の幅を広げることが大切になってくるでしょう。
働き方評論家 常見陽平さん


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