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代打ロハスは「期待薄」 矢野阪神に球団OB提言、代打切り札に「新外国人ロドリゲスを」

2022年06月22日 16時16分58秒 | 野球

6/22(水) 12:25配信  J-CASTニュース


プロ野球楽天の元監督で阪神OBの田尾安志氏(68)が2022年6月21日にユーチューブを更新し、同日にマツダスタジアムで行われた阪神対広島戦を解説。代打起用について矢野燿大監督(53)に提言した。

【動画】ロドリゲスの劇的サヨナラ本塁打

■「毎度思うことなんですけども代打陣の手薄さ」

 田尾氏が試合のポイントとして挙げたのは3点ビハインドの9回の攻撃だ。先頭・近本光司外野手(27)が内野安打で出塁し続く佐藤輝明内野手(23)がライト前ヒット。無死1、2塁のチャンスで大山悠輔内野手(27)がセンター前にタイムリーを放ち1点を入れ2点差に詰め寄った。

 なおも無死1、2塁とチャンスが続く中、糸原健斗内野手(29)がセンターフライに打ち取られ、1死1、2塁となったところでベンチが動いた。糸井嘉男外野手(40)を代打に送り、糸井が空振り三振を喫するとロハス・ジュニア外野手(32)を代打で起用。ロハスの一発に期待がかかったがショートゴロに倒れゲームセット。追い上げむなしく5-3で敗れた。

 9回の攻撃を振り返った田尾氏は「毎度思うことなんですけども代打陣の手薄さ。これがタイガースには非常に目立ちますね。ここ一番で切り札と言われる人がいない」と指摘し、「ロハスが出てきた時に一発を期待のロハスなんでしょうけど期待薄の感じがしましたね」と率直に語った。

 また、9回1死1、2塁の場面において仮に自身が代打で起用された場合、本塁打を狙いにいくと明言し、糸井とロハスにはそのような気持ちが見えなかったと指摘した。最後の打者となったロハスには「アウトサイド、これをレフトスタンドに3ランするんだと。そういうくらいの気持ちがほしかったんですけどもそういうものを感じなかった」と苦言。ロハスは21日時点で打率.167、3本塁打、9打点と低迷している。

「代打の切り札で使えそうな人が見当たらない」
 絶好の得点機会で2人の代打にあと一本が出ず黒星を喫した矢野阪神。田尾氏は代打の切り札候補として新たにチームに加入するアデルリル・ロドリゲス内野手(30)の名を挙げた。

 ロドリゲスは20年シーズンにオリックスでプレーし、59試合に出場して打率.218、6本塁打、25打点をマーク。オフに自由契約となり、その後は大リーグのタイガース、パドレス傘下の3Aでプレーしていた。阪神は6月20日にロドリゲスと正式契約を結んだことを発表した。

 田尾氏は「今度、元オリックスのロドリゲスが加わります。代打の切り札になってくれないかという期待を抱きたい。候補になる人が今のタイガースの控えにいない。切り札的に代打で使える人。そうなるとアデルリン・ロドリゲスという選手をまずは代打の切り札というところで使ってみるのはどうかなと思いますね」と提言した。

 さらに「今、ファームや1軍の控えを見渡しても代打の切り札で使えそうな人が見当たらないのが現状だと思います。そういう人を育てるのも大事なことですけども現時点では見当たらない。そうなるとロドリゲスに期待するというふうになるんじゃないかと」と続けた。

 チームはリーグ3位の広島に1ゲーム差の4位につける。マツダスタジアムで行われる広島との第2戦はガンケル投手(30)が先発のマウンドに上がる。


【阪神】〝大逆転劇V〟へ本気モード チームが取り組む「スタミナ貯蓄」の中身

2022年06月20日 08時31分22秒 | 野球

6/20(月) 5:15配信 東スポWeb

試合を見守る矢野燿大監督(右)と井上一樹コーチ(東スポWeb)

 Aクラス浮上を果たしさらなる上位進出をもくろむ阪神が〝スタミナ貯蓄〟に取り組んでいる。

 19日のDeNA戦(甲子園)に4―7で敗れ、連勝は5で止まったが、6月は11勝3敗。直近6試合で平均5・5得点と打線も好調を持続している。それだけに「完封負けばかりを繰り返してきた春先とは明らかにチームのムードが違う。今のウチの打線なら3、4点程度のビハインドならすぐに取り返すことができそうな雰囲気がある」とチーム関係者も手応えを口にする。

 首位・ヤクルトとのゲーム差は13・5とまだまだ遠いが、奇跡の大逆転劇を信じる虎ナイン&首脳陣の目は大マジだ。糸井が「去年とは真逆のことを起こしてやりたい」と昨季喫した逆転V逸のリベンジを力強く誓えば、井上一樹ヘッドコーチ(50)も「ここまでは本当に悔しい思いをしてきたが、少しずつチーム状態も上がってきた。戦いのリングに上がる資格は取り戻したと思う」と闘志をみなぎらせる。

 そのためにも今、チーム全体で取り組んでいるのが、夏場の戦いを見据えた練習強度のアップだ。井上ヘッドは「例えばだけど『ダッシュを5本走るところを7本に増やそう。10分走るところを15分走ろう。その2本、その5分が、お前らの大切な〝貯蓄〟になる』と選手たちには呼びかけている。昨季の反省もあるし、これから暑くなって体がダレてしまう時が必ずくるからね」と明かす。

 開幕当初から首位を独走した昨季の阪神は7月以降の夏場から徐々に失速。主砲・佐藤輝も59打席連続無安打に陥るなど大いに苦しんだ。今年の8月も18試合中15試合をビジター球場で戦う、例年以上にシビアな〝死のロード〟が待ち受けているだけに同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。

 最大で「16」あった借金も「5」まで減った。7月末のオールスターブレークまでの完済も現実味を帯びてきたが…。本当の勝負はその先だ。

東京スポーツ


【阪神】〝大逆転劇V〟へ本気モード チームが取り組む「スタミナ貯蓄」の中身

2022年06月20日 08時31分22秒 | 野球

6/20(月) 5:15配信 東スポWeb

試合を見守る矢野燿大監督(右)と井上一樹コーチ(東スポWeb)

 Aクラス浮上を果たしさらなる上位進出をもくろむ阪神が〝スタミナ貯蓄〟に取り組んでいる。

 19日のDeNA戦(甲子園)に4―7で敗れ、連勝は5で止まったが、6月は11勝3敗。直近6試合で平均5・5得点と打線も好調を持続している。それだけに「完封負けばかりを繰り返してきた春先とは明らかにチームのムードが違う。今のウチの打線なら3、4点程度のビハインドならすぐに取り返すことができそうな雰囲気がある」とチーム関係者も手応えを口にする。

 首位・ヤクルトとのゲーム差は13・5とまだまだ遠いが、奇跡の大逆転劇を信じる虎ナイン&首脳陣の目は大マジだ。糸井が「去年とは真逆のことを起こしてやりたい」と昨季喫した逆転V逸のリベンジを力強く誓えば、井上一樹ヘッドコーチ(50)も「ここまでは本当に悔しい思いをしてきたが、少しずつチーム状態も上がってきた。戦いのリングに上がる資格は取り戻したと思う」と闘志をみなぎらせる。

 そのためにも今、チーム全体で取り組んでいるのが、夏場の戦いを見据えた練習強度のアップだ。井上ヘッドは「例えばだけど『ダッシュを5本走るところを7本に増やそう。10分走るところを15分走ろう。その2本、その5分が、お前らの大切な〝貯蓄〟になる』と選手たちには呼びかけている。昨季の反省もあるし、これから暑くなって体がダレてしまう時が必ずくるからね」と明かす。

 開幕当初から首位を独走した昨季の阪神は7月以降の夏場から徐々に失速。主砲・佐藤輝も59打席連続無安打に陥るなど大いに苦しんだ。今年の8月も18試合中15試合をビジター球場で戦う、例年以上にシビアな〝死のロード〟が待ち受けているだけに同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。

 最大で「16」あった借金も「5」まで減った。7月末のオールスターブレークまでの完済も現実味を帯びてきたが…。本当の勝負はその先だ。

東京スポーツ


連勝ストップ阪神の「嫌な負け方」 OBが指摘…命取りとなった“一つ見せた油断”

2022年06月20日 08時27分48秒 | 野球

6/20(月) 7:40配信 Full-Count


湯浅が3失点で勝ち越し許すも「1試合打たれたぐらいでは信頼は揺るがない」
阪神・西純矢【写真:中戸川知世】

■DeNA 7ー4 阪神(19日・甲子園)

 阪神は19日、甲子園で行われたDeNA戦に4-7で敗れ、連勝は5でストップ。先発の西純が4回途中3失点で降板すると、リリーフ陣が勝ち越しを許した。現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「バッテリーが隙を見せた、嫌な負け方」と分析した。

【実際の試合映像】阪神外野陣もアタフタ「なにこれ…エグ」 DeNA若手コンビの“ダイヤモンド1.5周”が「何やこの脚力」

 試合が決まったのは同点の8回。5番手で登板したセットアッパーの湯浅が1死一、二塁から神里に中堅フェンス直撃の2点タイムリー三塁打を浴びるなど3失点。チームは“8回の男”を起用したが、勝ち越しを許し敗戦となった。だが、野口氏は「これまでチームを救ってきた。1試合打たれたぐらいでは信頼は揺るがない。それよりも気になったのは3回の場面です」と指摘した。

 阪神は2回に相手のミスもあり1死満塁の好機を作ると8番・西純の2点タイムリー二塁打、さらに坂本の中前適時打で3点を先取。バッテリーで奪った得点で勢いに乗るかと思われたが、直後の3回に試練が待っていた。

3回に2死から森に左前打を浴び、そこから3失点で同点に
 先発の西純は簡単に2死を奪いながらも森に左前打、蛯名に左中間へ適時二塁打を浴び1点を失うと、連続四球で満塁となり桑原に2点タイムリーを浴び同点に追いつかれた。

「試合の流れを掴んでいく為に必要なのは点をとったあとのイニング。まずは先頭、そのあとは3者凡退、それが無理なら無失点と3段階で踏んでいく。その中で2死から一番、塁に出せばうるさいランナーの森に簡単にストライクを取りにいって打たれた。一つみせた油断が結果的に同点に追いつかれることになってしまった」

 西純はこの試合を含め7試合に先発し3勝2敗。昨季に1軍デビューを果たしているが、先発ローテとして回るのは今年が1年目といってもいい。

 まだ、経験が少ないだけに野口氏は「若い投手なだけに、そこを捕手がカバーしてやらないといけない。タイムを取ってマウンドまで行くまではないが、確認作業の部分。分かっているだろじゃダメ。どれだけ確認してもやりすぎはない。確認作業の部分は大事になってくると思います」と、今後の課題を口にしていた。

橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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岡田彰布氏 阪神・佐藤輝は来た球を素直に打ち返すこと

2022年06月19日 11時52分01秒 | 野球

6/19(日) 8:00配信 デイリースポーツ
 

1回、2点タイムリー二塁打を放ち、二塁へ向かう佐藤輝(撮影・飯室逸平)

 「阪神4-1DeNA」(18日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が18日、阪神-DeNA戦を解説した。阪神4番・佐藤輝明内野手は初回に逆転2点適時打を放ったが、七回の打撃に着目。2度のファウルが「気になった」という。

   ◇  ◇   

 佐藤輝が初回に1カ月ぶりの逆方向への長打となる左中間2点二塁打を打った。外角寄りのスライダーを素直に打ち返した良い打撃だった。だが、七回2死で強引に引っ張ろうとしているようなファウルが2度あったことは気になった。

 今の状態は悪くないと思う。ただ、交流戦の途中から相手の攻めが変わり、インハイよりも外角への変化球が多くなっているように感じる。その惑いもあるのかもしれない。

 ただ、引っ張れないボールを強引に引っ張ろうとすると、打撃が崩れてしまう。相手が崩しに来る中で、全打席で良いスイングを求めてもできるものではない。1打席目のような打撃で打率と打点を稼いでいけば、相手の配球がまた変わって本塁打を打てる球が来るようになる。本塁打のペースが落ちている焦りもあるかもしれないが、今は来た球を素直に打ち返すことを心掛けてほしい。

 チームは借金が4まで減った。今後は今カードを含めた6カードでDeNA、広島、中日と戦う。他の3チームを見ても力は阪神の方が上だけに、普通にやれば借金は返せる。

 阪神はヤクルト、巨人に離されて「レベルの低い4チーム」の1つになると、3位争いに巻き込まれてもつれる可能性がある。まずはこの6カードで下位をたたいて、一歩抜け出すことを目指してもらいたい。

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桧山進次郎】阪神浮上のポイントは野手陣に尽きる いかに苦手の1点差試合を競り勝っていくか

2022年06月13日 20時06分28秒 | 野球

6/13(月) 17:56配信 日刊スポーツ

再開するリーグ戦で、上位進出を目指すトラに必要なものは何か。

阪神一筋22年、4番や代打の神様として一時代を築いた日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(52)が緊急提言です。

4日間の交流戦ブレークを経て、17日のDeNA戦(甲子園)からリーグ戦が再開。すべては野手陣の奮起にかかっていると熱いゲキです。【聞き手=松井清員】

      ◇     ◇     ◇

 阪神は交流戦3連勝フィニッシュで12勝6敗と勝ち越し、再開リーグ戦に弾みをつけました。開幕当初は17戦1勝で最大16あった借金を6まで減らして最下位も脱出。Aクラスの広島まで2ゲーム差の4位に浮上しました。すべてはリーグ1位の防御率を誇る投手陣に尽きます。

 青柳がコロナの出遅れを取り返す無双の活躍で、西勇ら他の先発陣も状態が良い。アルカンタラらから湯浅、岩崎につなぐ勝利の方程式も確立し、安定した戦いができるようになりました。最近大敗が減ったのもその象徴です。

 となれば、再開するリーグ戦でチームが浮上するポイントは野手陣に尽きます。1点差試合が10勝17敗で完封負けが15回、うち0-1負けが半分の7回もあります。この数字が何を表すかというと、良い投手に当たるとからっきしで、先発の調子が悪かったり、リリーフの格が落ちたりすると点差を広げて勝つ。総得点が総失点を21点も上回りながらBクラスにいるのはそのためです。でも良い投手も攻略していかないと、絶対ここから上には行けません。

 一番の課題は先制されると8勝25敗1分けで、逆転勝ちがリーグ最少タイの9回という淡泊さです。1点でも先に取られると粘れない。だから1点差負けや0-1負けが多くなる。今は投手陣が頑張っていますが、いずれ我慢の限界がきます。暑い夏場、バテもきますから。野手陣はこれまでつくった大きな借りを今こそ返さないといけません。

 キーマンは野手全員です。相手が良い投手の時ほどとにかく粘る。1球でも多く投げさせる。走者は走るぞと見せかけ、注意力を分散させて甘い球を引き出す。自分がされてイヤなことを仕掛けることが重要です。チームが束になって、ジャブの連打で泥臭く1点をもぎ取りにいく。先制試合は21勝10敗です。阪神は投手陣が良いだけに、1点を先に取るか取られるかで展開が大違いです。1点差試合をモノにするには、この積み重ねしかありません。

 阪神は首位を走った昨年も交流戦を6連勝フィニッシュしましたが、再開したリーグ戦で失速した教訓があります。4日間のブランクを経て同一リーグの戦いに戻ると、セの各チームも交流戦の状態とは別物と考えるべきです。そのためにはあと2ゲームでAクラスとか、あと6で借金完済とか、目先の数字を追ってはいけません。大事なのはいかに苦手の1点差試合を競り勝っていくか。競り勝つことで、自然と借金が減り、5割も見えてAクラスに浮上でき、初めてその上も見えてくる。とてもしんどいことです。でもヤクルトは1点差試合が13勝5敗です。それを実行しているから今年も首位を走れている。良いお手本-


桧山進次郎】阪神浮上のポイントは野手陣に尽きる いかに苦手の1点差試合を競り勝っていくか

2022年06月13日 19時59分46秒 | 野球

6/13(月) 17:56配信 日刊スポーツ

再開するリーグ戦で、上位進出を目指すトラに必要なものは何か。

阪神一筋22年、4番や代打の神様として一時代を築いた日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(52)が緊急提言です。

4日間の交流戦ブレークを経て、17日のDeNA戦(甲子園)からリーグ戦が再開。すべては野手陣の奮起にかかっていると熱いゲキです。【聞き手=松井清員】

      ◇     ◇     ◇

 阪神は交流戦3連勝フィニッシュで12勝6敗と勝ち越し、再開リーグ戦に弾みをつけました。開幕当初は17戦1勝で最大16あった借金を6まで減らして最下位も脱出。Aクラスの広島まで2ゲーム差の4位に浮上しました。すべてはリーグ1位の防御率を誇る投手陣に尽きます。

 青柳がコロナの出遅れを取り返す無双の活躍で、西勇ら他の先発陣も状態が良い。アルカンタラらから湯浅、岩崎につなぐ勝利の方程式も確立し、安定した戦いができるようになりました。最近大敗が減ったのもその象徴です。

 となれば、再開するリーグ戦でチームが浮上するポイントは野手陣に尽きます。1点差試合が10勝17敗で完封負けが15回、うち0-1負けが半分の7回もあります。この数字が何を表すかというと、良い投手に当たるとからっきしで、先発の調子が悪かったり、リリーフの格が落ちたりすると点差を広げて勝つ。総得点が総失点を21点も上回りながらBクラスにいるのはそのためです。でも良い投手も攻略していかないと、絶対ここから上には行けません。

 一番の課題は先制されると8勝25敗1分けで、逆転勝ちがリーグ最少タイの9回という淡泊さです。1点でも先に取られると粘れない。だから1点差負けや0-1負けが多くなる。今は投手陣が頑張っていますが、いずれ我慢の限界がきます。暑い夏場、バテもきますから。野手陣はこれまでつくった大きな借りを今こそ返さないといけません。

 キーマンは野手全員です。相手が良い投手の時ほどとにかく粘る。1球でも多く投げさせる。走者は走るぞと見せかけ、注意力を分散させて甘い球を引き出す。自分がされてイヤなことを仕掛けることが重要です。チームが束になって、ジャブの連打で泥臭く1点をもぎ取りにいく。先制試合は21勝10敗です。阪神は投手陣が良いだけに、1点を先に取るか取られるかで展開が大違いです。1点差試合をモノにするには、この積み重ねしかありません。

 阪神は首位を走った昨年も交流戦を6連勝フィニッシュしましたが、再開したリーグ戦で失速した教訓があります。4日間のブランクを経て同一リーグの戦いに戻ると、セの各チームも交流戦の状態とは別物と考えるべきです。そのためにはあと2ゲームでAクラスとか、あと6で借金完済とか、目先の数字を追ってはいけません。大事なのはいかに苦手の1点差試合を競り勝っていくか。競り勝つことで、自然と借金が減り、5割も見えてAクラスに浮上でき、初めてその上も見えてくる。とてもしんどいことです。でもヤクルトは1点差試合が13勝5敗です。それを実行しているから今年も首位を走れている。良いお手本-


大山悠輔は個人タイトルに集中、梅野隆太郎は「今シーズンはもうええよ」…阪神の選手たちが見据える“来季”

2022年06月13日 14時27分06秒 | 野球

6/13(月) 12:31配信 文春オンライン

開幕から9連敗を喫し、セ・リーグ最下位に沈み続けた阪神。だが、交流戦では3カード連続で勝ち越すなど調子が上向いてきた。

「6月3日の日本ハム戦では主砲の大山悠輔が1試合3本塁打と大当たり。6点差を逆転する勝利に、甲子園の満員の観衆は大盛り上がりでした」(阪神番記者)

 6月6日現在の借金は8で、5位の背中も見えてきた(※6/11に今季初の最下位脱出)。ここから一気に上昇気流に乗りたいところだが、選手の間では「この先、どんなに頑張っても優勝は無理や」と冷めた空気が漂っているという。

「やはり矢野燿大監督の退任発言が尾を引いており、『今年で辞める矢野さんをわざわざ胴上げしてもしょうがない』という声が多数を占めています」(同前)

 そんな選手たちは、早くもシーズン終盤のように来季を見据え始めている。

「目下のモチベーションは個人タイトルです。大山は昨年、新人の佐藤輝明に4番の座を一時明け渡し、その後も定着できず。今季も本職の三塁ではなく一塁や不慣れな左翼を守らされるなど不満を募らせ、最近は『本塁打を打って年俸を上げることに集中する』と割り切っています」(同前)

 一方の佐藤輝もフルスイングが目立つ。

「チャンスでも一発を狙うため、打率.276に対し、得点圏では.219とブレーキに。昨季盗塁王の中野拓夢もベンチが仕掛ける前に走るなど盗塁の“数稼ぎ”が目立つ。チームプレーに欠けるため、勝つときは大勝するが、1点差ゲームはリーグワーストの9勝16敗と、弱いチームの典型的なパターンにはまっている」(セ球団スコアラー)

「今シーズンはもうええよ。来年のために備えるわ」
 さらに上位浮上のために必要な正捕手、梅野隆太郎も5月18日に右脇腹の筋挫傷のため登録抹消。「悪化してしまう前に治療に専念する時間をいただきました」とコメントを出したが、

「10日後には二軍戦にDHで実戦復帰。翌日には先発マスクを被って元気にプレーしていたので、チーム内では“仮病疑惑”まで浮上しました」(球団関係者)

 梅野は実際、周囲に「今シーズンはもうええよ。来年のために備えるわ」と漏らしているという。

「大胆な配球が梅野の持ち味だが、基本に忠実なリードを好む矢野監督には評価されていない。昨オフはFA権を行使する寸前で断念し、3年契約を結んだものの、今季も坂本誠志郎との併用は変わらない。そのため『新監督のもとで頑張ろう』と気持ちを切り替えています」(前出・番記者)

 一方の矢野監督は「自分の采配で勝てないのがつらい」と漏らしているという。虎ファンの鬱憤は個人タイトルと来季の活躍で“ウメ”合わせてほしい。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年6月16日号

 


阪神の「Aクラス入りは十分に可能」 一気に借金半減、球団OBは上位進出に太鼓判

2022年06月13日 09時59分55秒 | 野球

6/13(月) 6:45配信 Full-Count


交流戦で12勝6敗と大きく勝ち越し、借金「6」まで半減

 阪神は12日、オリックスとの“関西ダービー”を9-1で快勝し、同一カード3連勝を飾った。

投打がかみ合った最高の形で交流戦を締めくくり、4位に浮上だ。現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「Aクラス入りは十分に可能」と分析した。

【動画】「伸びがメジャーなんよ」佐藤輝の一発は、インパクトからたった4秒で5階席へ

 猛虎の反撃が始まった。この日は3回に近本、佐藤輝の連続適時打で2点を先制すると、5回には大山が右前へ2点適時打を放ち追加点。そして、7回には佐藤輝が右翼席へ特大の13号3ランでダメ押し。投げてもガンケルが9回1失点の完投で今季3勝目をマークした。

 交流戦前は借金「12」の最下位だったが、パ・リーグを相手に12勝6敗と大きく勝ち越し借金は「6」と半減。

順位も4位に浮上したチームに野口氏は「なかなか点が取れない時期も続いたが、最高の形で交流戦を締めくくった。ヤクルトが絶好調ですが、この調子でリーグ再開を迎えればAクラス入りは十分に可能」と太鼓判を押す。

佐藤輝、大山の復調「リーグ再開後もこういった戦いを続けていければセ・リーグも面白くなる」
阪神・佐藤輝明(左)と大山悠輔【写真:荒川祐史】

 打線の中軸を担う佐藤輝、大山の復調が何よりも大きい。佐藤輝は11日のオリックス戦、8回にエース山本由伸から2点三塁打を放ち19打席ぶりの安打をマーク。そして、この日は特大の一発を含む3安打6打点の大暴れ。「今までは甘く入ってきたボールをミスショットしていたが、この2日間はパを代表する投手からしっかり捉えられた。最後にホームランで締められたのも、次につながるのではないでしょうか」と野口氏。

 交流戦で12球団最多の7本塁打を放った大山も好調をキープしている。第1打席で二飛、第2打席で中飛と変化球で打ち取られたが、第3打席は甘く入ったチェンジアップを逃さず、逆方向に運び貴重な適時打とした。試合の流れを呼ぶ一打を放ってきた主砲に「やられていた変化球を追い込まれた中でも捉えた。良いところで1本が出たのは大きい。状態も落ちているわけじゃない」と評価した。

 投手陣は青柳、西勇、伊藤将、ウィルカーソン、ガンケル、西純が安定し、中継ぎ陣も疲労回復のため抹消された湯浅が戻れば盤石の布陣だ。チーム防御率は首位のヤクルトを上回る2.65をマークしており、リーグ再開後も打線が状態を上げていけば、上位は十分に狙える。

「あとは得点能力という意味で下位打線がどれだけ頑張れるか。佐藤輝、大山におんぶにだっこではダメ。元々のストロングポイントだった投手陣の踏ん張りは大きい。リーグ再開後もこういった戦いを続けていければセ・リーグも面白くなるはずです」

 3位広島とのゲーム差はわずか「2」。交流戦で息を吹き返した猛虎が、勢いそのまま6月反攻となるか注目だ。

橋本健吾 / Kengo Hashimoto

Full-Count


阪神】交流戦12勝6敗でフィニッシュ 大山悠輔が打点&本塁打2冠 青柳晃洋が投手3冠

2022年06月12日 20時59分21秒 | 野球

6/12(日) 17:46配信  日刊スポーツ

<日本生命セ・パ交流戦:オリックス1-9阪神>◇12日◇京セラドーム大阪

阪神が交流戦の全日程を終え、12勝6敗でフィニッシュした。交流戦前は17勝29敗1分けで12あった借金を6減らした。交流戦優勝こそヤクルトに譲ったものの、2年連続2位となった。

【写真】5回表阪神2死満塁、右前に2点適時打を放つ大山

大山悠輔内野手(27)が交流戦7本塁打、21打点で2冠に輝いた。阪神の選手が交流戦で打点1位になったのは、05年今岡(40打点)、08年金本(29打点)に次ぎ3人目。本塁打1位は阪神初だ。

青柳晃洋投手(28)は交流戦3試合23回2/3を自責点0(失点2)で防御率0.00で終えた。交流戦の防御率0.00は15年のメッセンジャー(阪神)以来で、今季は加藤貴之(日本ハム)も4試合26回を無失点に抑えており、青柳は史上3人目だ。青柳は防御率だけでなく、勝利(3勝)、勝率(10割)でもトップで、交流戦投手3冠に輝いた。

「開幕から『どうしたんや阪神!』って言われたんで『どうしたんや返し』というかね。交流戦でしか、グッといくチャンスはないと思う。だから『おお、やっぱり阪神来たな』と。おいおいおい、と言われたのを『逆おいおいおい』作戦でいければな、と」

まさに、井上ヘッドコーチが交流戦開幕前に話していたような“逆おいおいおいおい作戦”が成功。楽天戦では田中将、ロッテ戦では佐々木朗、オリックス戦では山本と難敵相手にも勝利を挙げてきた。6月は11試合で9勝2敗。好調のまま、リーグ戦再開となる17日DeNA戦(甲子園)に向かう。

 

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【吉田義男】上々の交流戦で阪神V争い絡む ポイントは新外国人の起用法とファーム調整中の秋山

2022年06月12日 20時56分58秒 | 野球

6/12(日) 18:37配信 日刊スポーツ

<日本生命セ・パ交流戦:オリックス1-9阪神>◇12日◇京セラドーム大阪

交流戦に突入する直前の吉田氏は、最下位だった阪神のノルマを「13勝5敗」としていた。パ・リーグ上位の楽天、ソフトバンク以外の4球団に勝ち越しての12勝6敗は、上々の交流戦だった。

【イラスト】交流戦の歴代優勝球団とセ、パ対戦成績

吉田 完勝でしたな。あのときも言いましたが、特にセ・リーグの中で阪神が実力差で劣っているとは思っていなかった。ずっと開幕戦の大逆転負けを引きずっていたようでした。交流戦のポイントは、日本ハム戦(4日・甲子園)で6点差をひっくり返した一戦ですわ。あそこで大山が3本のホームランを打った。何かをつかんだかのような打撃だったし、いわゆる投打がかみ合ってきた潮目でした。

その投手力では、先発ガンケルがオリックス打線を1失点に封じ、自身、交流戦3戦2勝とした。攻撃は「対宮城」に先制、中押しと効果的に加点した。

吉田 前日11日のオリックス戦の1勝が大きい。その流れで左の宮城に右打者を並べるわけだが、3回はロハス(両打ち)が死球を受け、1死から山本が四球で、右打者でチャンスをつくったのだから功を奏したといえるでしょう。そして近本、佐藤輝の連続タイムリーですから、もはや宮城は怖くなかった。また9回の佐藤輝のホームランは見事な当たりで、これから期待が持てますわ。

断トツの最下位から、たちまち4位浮上。17日から再開するリーグ戦に弾みをつけたかっこうだ。

吉田 セ・リーグはヤクルト以外は、どこもチームに骨格がないし、決め手に欠くだけにチャンス有りですわ。阪神は優勝争いに絡んでくると思いますよ。ポイントはこれから日本に来る新外国人の起用法と、ファームで投げている秋山でしょう。はい。楽しみです。矢野監督が夢を残してくれました。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

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DeNA・牧秀悟に2年目のジンクスは関係なし 「右打者でセ・リーグ初の三冠王狙える」の声が

2022年06月10日 11時24分53秒 | 野球

6/10(金) 11:01配信 週刊ベースボールONLINE

記録まみれだった1年目

6月9日の日本ハム戦で決勝打を放ちヒーローになった牧

 DeNA・牧秀悟が球界を代表する選手への道を歩もうとしている。6月9日現在で打率.322、15本塁打、47打点、3盗塁。新型コロナウイルスの陽性判定により、約2週間離脱していた期間があるにもかかわらず、打率はリーグトップで、打点は巨人・岡本和真と並ぶリーグトップタイ。本塁打も岡本を2本差で追走する。

【選手データ】牧秀悟 プロフィール・通算成績・試合速報

「5位に低迷しているDeNAの話題は牧一色です。コンスタントに打ち続けていますが、もはや一過性の勢いでなく実力です。体の軸がぶれずに広角に長打を打てる。相手投手からすれば投げる球がないのではないでしょうか。右打者でセ・リーグ初の三冠王を十分に狙えると思います」(スポーツ紙記者)

 昨年はリーグ3位の打率.314、22本塁打、71打点をマーク。8月25日の阪神戦(京セラドーム)で新人史上初のサイクル安打を達成し、10月上旬以降は四番に。同月23日の中日戦(横浜)から5打席連続二塁打の日本新記録を樹立するなど、長嶋茂雄(現巨人終身名誉監督)を超えてリーグ新人最多記録の35二塁打をマークした。新人で3割&20本塁打は86年の清原和博(西武)以来35年ぶり史上4人目の快挙。「これほどの逸材がドラフト2位だったのか」という声が上がるほどだった。

武器は逆方向への長打
 牧の強みは逆方向の右翼に長打が打てることだ。外角の球を引っ張るように失速しない打球を放ち、内角は体の軸をコマのように回転させて反応する。今季の本塁打の打球方向を見ても左翼が8本、中堅が1本、右翼が6本と広角に量産している。初対戦の投手を苦にしないのも強みだ。新人の昨季は交流戦で打率.357、3本塁打、8打点の好成績を残したが、今季も58打数17安打で打率.293、5本塁打、13打点をマーク。楽天3連戦は圧巻だった。

 3日に2点リードの3回一死一、二塁で14号左越え3ランを放つと、4日は1点を勝ち越した7回一死一、三塁で2試合連続の3ランとなる15号。8回も中前適時打を放つなど5打点の活躍だった。5日も猛打賞の活躍で、この3連戦は12打数7安打、打率.583、2本塁打、8打点。好投手がそろう楽天投手陣から打ちまくった。今月9日の日本ハム戦(札幌ドーム)では同点の8回無死二塁で決勝打となる中前適時打。送球間に進んだ二塁でガッツポーズを見せた。

 リーグトップタイの5死球は相手バッテリーのマークが厳しくなっている証だ。だが、ボール球をきっちり見極めて甘く入った球を強くスイングするスタンスを貫けている。

評論家も高い評価
交流戦でもチームを牽引する打撃を見せている

 野球評論家の川口和久氏は週刊ベースボールのコラムで、「よく2年目のジンクスと言う。1年目とは違い、相手に研究され、自分自身も最初の怖いもの知らずから、少し思い切りの良さをなくしたり、1年目に張り切り過ぎたつけで故障したりすることもある。ただ、時々まったく関係なしに活躍する選手もいる」と綴っている。

 その上で、「今年で言えば、DeNAの牧秀悟だ。彼は1年目から完成されたバッターだった。投手目線では崩しにくいタイプ。内外角どちらも苦にせず、打球も広角にヒットゾーンに運ぶ。さらに言えば、逆方向への長打もあるから非常に攻めづらい。天才バッターと言っていいだろう。交流戦は互いにデータが少なくなるが、だからこそ牧のように引き出しの多いタイプが打ちまくる可能性は高い」と高く評価している。

 怖いのは故障だけだろう。牧は果たしてどんな成績を残すか。DeNAが上位に浮上するためにも活躍は不可欠だ。

 

 


阪神はリーグトップの16ホールド湯浅、6年目濱地などがブレーク中

2022年06月06日 14時50分38秒 | 野球

6/6(月) 12:26配信


高校野球ドットコム

高校時代の濱地 真澄(福岡大大濠)

 開幕から2ヶ月が過ぎセ・パ交流戦が始まった。今シーズンも多くの”新顔”が一軍で結果を残しブレークしようとしている。昨シーズンまでの実績はないものの、今シーズンここまで結果を残しブレークしつつある選手を各球団ごとに振り返ってみたい。

【動画】打球音が違う!!佐藤輝明の豪快な打撃練習

 開幕から苦しんだ阪神がここにきて調子を取り戻してきた。それでも最下位ではあるが、一時期のようなどん底状態ではない。

 チーム状態がよくなったひとつに中継ぎ投手たちの頑張りがある。なかでもセットアッパーに定着した湯浅 京己の存在は大きい。

 湯浅はBC富山から2018年ドラフト6位で指名を受けた右腕。昨シーズンまでは一軍で3試合のみの登板となっており、目立った成績を残すことができていなかった。しかし、今年はここまでチーム最多の23試合に登板し防御率0.82。リーグ1位の16ホールドを記録していることからも接戦での起用が多いことがよく分かる。そのなかで結果を残しているのも頼もしい。

 5月以降は1点も失っておらず大ブレークしている。オールスターゲームのファン投票中間発表でもセ・リーグの中継ぎ部門でトップを走っているのもうなずける。

 5月16日に右下肢の張りで登録を抹消されてしまったが、高卒6年目の濱地 真澄も躍進した。3年目の2019年に21試合に登板した実績はあるものの、その後は低迷。昨シーズンはわずか4試合の登板にとどまり防御率4.50と結果を残せずにいた。

 しかし今シーズンは開幕一軍を勝ち取ると中継ぎに定着。17試合で防御率1.76と結果を出している。勝ちパターンに定着したわけではないものの、復帰後にそのチャンスは与えられそうだ。

 一方の野手陣ではブレークしそうな若手というのはなかなか見受けられない。以前から結果を残している選手が、順当に結果を出している。そのなかで長坂 拳弥がキャリアハイとなりそうだ。梅野 隆太郎の離脱もあり、坂本誠志郎と併用されながらキャリアハイとなる28打席に立った。また盗塁を一度も許しておらず、肩でも目を見張るものがある。

 梅野はすでに二軍戦で復帰しているが、簡単に一軍の座を明け渡すつもりはない。

<阪神の主なブレーク選手>

湯浅 京己(投手/BC富山→2018年6位)
濱地 真澄(投手/福岡大大濠高→2016年4位)
長坂 拳弥(捕手/東北福祉大→2016年7位)

※数字は2022年6月5日終了時点

(記事=勝田 聡)


【阪神】2度目の5連勝で交流戦2位に浮上 矢野監督「僕たちの野球ができている」

2022年06月05日 22時07分15秒 | 野球

6/5(日) 21:02配信 東スポWeb


笑顔で大山を迎える阪神・矢野監督(東スポWeb)

 ビックボスの日本ハムを〝スイープ〟で、今季2度目のビックウエーブ到来か!? 5日、阪神は日本ハムに8―3で快勝し、今季2度目の5連勝だ。

【写真】甲子園でインスタライブを敢行した日本ハム・新庄監督

 試合は3回に二死一、二塁から4番・佐藤輝の先制打、続く大山の13号3ランなどで4点を先取すると、1点差まで追い上げられた8回には二死満塁から代打・小野寺の右中間突破の走者一掃3点適時三塁打など、この日も猛虎打線は二死から「勝負強さ」を発揮。2度のビックイニングで得た8得点を6回3失点の先発・伊藤将以下4投手の継投で逃げ切った。

 阪神のOBで16年ぶりに甲子園に凱旋帰還した新庄ビックボス率いる日本ハムとの3連戦は阪神の地元・関西を中心に大きな注目を呼び、3試合とも観衆は4万2000人越えの超満員。今季2度目の5連勝を決めた矢野燿大監督(53)は「バッター陣もいろんな形で得点も増えてきていますし、ピッチャー陣は本当にずっとよく頑張ってくれている。僕たちの野球というのがね…走塁もそうですし、いろんな部分でできているという手応えは感じます」とドヤ顔。グラウンド外の話題はビックボスに譲っても、勝負は全て制したところに現虎の指揮官としての〝意地〟を見せた形だ。

 交流戦もこれで8勝4敗の2位に浮上。ラスト1週間で交流戦Vも狙える位置にまで、チームの状態を上げてきた。


自力V消滅の阪神・矢野監督“今季最短”1分強の会見 甲子園25イニング無得点に「打っていかないと」

2022年06月01日 17時46分29秒 | 野球

阪神 54試合目で自力V消滅…矢野監督「頑張ります」 球団社長も“事務的”コメントのみ
東スポWeb - 昨日 22:15

阪神は31日の西武戦(甲子園)に0―2で敗退。先発・西勇が7回6安打1失点と力投するも、打線がこれを見殺しにする毎度おなじみの敗戦パターン。首位・ヤクルトがロッテを1―0で下したため、開幕54試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。

6/1(水) 5:30配信 スポニチアネックス

<神・西>西武に零封負けを喫し、肩を落としてファンにあいさつする矢野監督(撮影・北條 貴史)

 ◇交流戦 阪神0-2西武(2022年5月31日 甲子園)

 阪神は5月31日の西武戦に0―2で敗れ、今季初めて自力優勝の可能性が消滅した。シーズン54試合目での消滅は今世紀に入って球団最速。13度目の零敗を喫した矢野燿大監督(53)は試合後の会見を“今季最短”の1分余りで切り上げ「うん、頑張ります」と声を絞り出した。首位ヤクルトとのゲーム差は12・5まで開いたが、残りはまだ89試合。前を向いて勝ち続けるしかない。

【写真】また零敗…ファンに一礼する阪神ナイン(右端が矢野監督)

 早くもこの日が来てしまった。あくまで机上の計算とはいえ、今季のペナントレースの行方を占う大きな指標となる自力優勝の可能性が消滅。54試合目での初消滅は、球団では今世紀最速の大低迷となった。

 「うん、頑張ります…」

 言葉少なく、1分強で会見を切り上げた矢野監督の背中が、現状を物語っていた。どうしても1点が遠い。本拠地・甲子園では25イニング連続無得点。「もちろん、初めて対戦するわけやから。まあ、それにしてもね…。別にコーナーに来ているわけでもないし、何かびっくりするような球があるわけでもないんで」。指揮官が嘆いたように、先発の佐藤に対しては手も足も出ないような投球ではなかった。

 それでも制球が荒れていたため逆に的が絞れなかったのか…。新人左腕の前に5回まではわずか1安打。0―1の6回2死一、三塁で降板させたものの、この好機も糸井が2番手の水上に投ゴロに仕留められた。

 「もうちょっとやっぱり、打っていかないとね…」

 同じ負け方の繰り返しだけに矢野監督の口も重くなる。今季の零敗は早くも13度目で、相手先発が左腕の試合では6勝15敗とやられっぱなしだ。初対戦となった佐藤のような“初モノ”に苦戦するケースも目立つ。7回1死からは島田、高山、ロハスと3連続で代打を投入して手は尽くしても、得点には結び付かなかった。

 自軍とヤクルトの結果次第で自力優勝の可能性がなくなる26日の楽天戦から4戦踏ん張ったが、5度目でついに消えた。首位のヤクルトとのゲーム差は12・5と、置かれている状況は厳しい。それでも、残りはまだ89試合あるのだ。

 そして1日に勝てば、再び自力優勝の望みが復活する可能性もある。甲子園にはこの夜も3万人を超える観衆が勝利を信じて足を運んだ。タテジマの伝統あるユニホームに袖を通す限り下を向くことはできない。これ以上の屈辱は見せられない。甲子園6連戦の残り5試合、もう全勝の覚悟で臨むだけだ。(山添 晴治)

 《00年以降最速》阪神は今季初めて自力での優勝の可能性が消滅した。阪神が残り89試合に全勝しても勝率・768で、ヤクルトが阪神戦13試合以外の79試合に全勝した時の勝率・775を上回れないため。54試合消化時点及び5月31日は、2000年以降ではともに01年の67試合と6月27日を上回り最速となる。

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