段差などない道で躓き前へ倒れ込んでしまった。
思わず両手で身を支えた。
辛うじて顔面や頭部を打たずにすんだのだ。
以前、自転車に乗ろうと左足をペダルに乗せた途端、バランスを崩して前方へ倒れ込む。
玄関前の路上に左腕を付いてから激痛が走る。
手首が腫れてきたので骨折したと思う。
だが、あいにくその日は水曜日で、何処の整形外科医院もが休診であった。
何とか腫れて腕を買った貼り薬で補う。
翌日、整形外科へ行くと、幸いにも痛めた左腕は骨折していなかった。
躓くことが増えてきたので、気負付けたい。
”つまずきやすい”それって病気が原因?それとも神経、筋力の衰え?
最近、何でもないところでつまずく、ふらついたり転びそうになる、ということはありませんか?
40歳を過ぎると、筋力やバランス感覚、反射能力などが低下して、つまずいたり、転びやすくなってしまいます。
骨が弱くなっていると、ちょっと転んだだけで骨折したり、高齢者では、転倒が原因の骨折により要介護になってしまうケースも多いでしょう。
打ち所が悪ければ、もっと重篤な結果になってしまうことも……。
転倒転落による死亡者数は、年間7,766人に達します。交通事故死の6,060人を上回り、年々増加傾向にあるとの統計もあります。(厚生労働省 平成25年人口動態統計)
今回は、中高年以降の人が、ケガせず健康的な生活をおくるための情報として、つまずく原因やその対策などを詳しくご紹介していきます。
”つまずきやすい”こんな症状がみられたら、要注意
次にあげる症状は日常生活動作において、転倒事故につながりかねない、体の異常を知らせるサインです。
- わずかな段差でも、つまずきやすい
- 階段の昇り降りが、以前よりつらい
- 立位で、ズボンや靴下をはくと、ふらふらする
- 床から、スッと立ち上がれない
- 歩行や行動に、スピードがなくなった
- すり足で、つま先から足を進めるようになった
- 歩幅が狭く、足元を見て歩く
- 歩行時、つま先が上がらず、つま先で地面を蹴れない
40歳代からは筋肉が、50歳代からは筋肉に命令を伝える神経の働きが衰えてきます。
今まで出来ていた何気ない動作がうまくいかない、思い通りに体が動かなくなったと感じるようになったら、要注意です。
運動などの予防と、症状によっては専門医の受診をおすすめします。
腰かけて足を開閉するだけの簡単なテストをご紹介
- キャスターなどがついていない普通の椅子を用意します。
- 足元に横30㎝幅の目印をつける(テープなどで目印をつけます)
- 椅子に浅めに腰かけて背筋を伸ばし、膝を90度に曲げて、足裏をしっかりと床につけます。
- 両手で座面の横をつかむ。
- 2でつけた30㎝目印の中心に両足を揃えて置く。
- スタートと同時にラインの外に両足を動かし(足を開く動き)、すぐに両足を中心に戻す。
- この動作を1カウントとし20秒間で何回できるか測定する。
できた回数によって動き年齢が測定できます。
- 25回以下・・・90代
- 26~27回・・・80代
- 28~30回・・・70代
- 31~34回・・・60代
- 35~37回・・・50代
- 38~39回・・・40代
- 40~41回・・・30代
- 42回以上・・・20代
参考:京都学園大学 木村みさか先生監修 足の開閉テスト