とても残念な敗戦になった。試合全体で見るとボールの支配率は、ガンバが6ー4くらいで上回っていたが、勝てる試合だった。
出だしはガンバの動きの良さが目だって、ガンバペースで始まったが、前半五分に遠藤から赤崎に入ったパスをうまくトラップして、シュートコースを作った赤
碕が左足で流し込んで先制。これでいけるかな?と思ったが、13分にカイオが決定的なシュートをはずし、追加点ならず。ここで二点目が入っていれば、だ
いぶ流れはアントラーズに来ていただろうが、20分頃から再びガンバがペースをつかみ、アントラーズはボールを支配できなくなる。
今日はセカンドボールもガンバが拾うことが多く、攻撃の連係も次第に良さがなくなってきた。そこで29分に山本がヘッドでクリヤボールをGKにバックパ
スしようとしてオウンゴール。曽ヶ端がかき出したが確かにわずかにゴールラインの内側に入っていた。あそこでのヘッドでのバックパスは明らかに判断ミ
ス。アントラーズは前半はいつもほどボールがつなげず、試合の主導権はガンバにあった。パトリックの裏をつく攻撃が鋭く、付いていた昌子がいつものス
ピードながいために危険なシーンが多かった。特に26分にパトリックのスピードに昌子が付いていけず、ペナルティーエリア内で倒したシーンはPKを取られ
てもおかしくないシーンだった。ガンバはシュートは少ないものの、パスが良くつながり、セカンドボールも良く拾っていたので、これは苦戦しそうだな、と思い
ながら見ていた。
後半に入って試合結果を左右した、吉田主審の誤審があった。西のロングパスに相手ディフェンスがぺナリティーエリア内でハンド。これを吉田主審
は見逃したばかりか、抗議した小笠原にイエローカード。この誤審は大きかったと思う。吉田主審は良く見えていないばかりか、取るべきファウルを取らな
かったり、アドヴァンデージの時に取ったり、ファウルの基準が曖昧だった。
それでもアントラーズは19分に、西のカウンターを遠藤が折り返して柴崎へ。柴崎は打ってくださいという丁寧なパスを土居へ。土居はワンタッチで
綺麗に流し込んだ。この一連のプレーの連係は実に見事だった。
しかし、ガンバの攻撃陣も力がある。26分に宇佐美が鋭く切れ込んで、曽ヶ端が触れないいい位置に横パス。走りこんだパトリックがピタッと合わせて
またも追いつかれる。パトリックはスピードがあって、付いていた山本より先に触った。どっちに転ぶかわからないギリギリの展開で、疫病神ジョルジ・ワグ
ネルがカイオに代わって出てくる。ジョルジ・ワグネルを使っていいのは大量リードをしている時だけ。相変わらずCKもまともな位置に蹴れない。ここは、
ルイス・アルベルトを入れて、柴崎を一列前に出すオプションを使うべきだろう。どうしてルイス・アルベルトをベンチに入れないのか、理解できない。
遠藤に代えての本山も良くわからなかった。中村や山本が惜しいシュートをはずしたりしているうちに、アントラーズの守備は次第に後手にまわるように
なっていく。このまま引き分けかと思っていたら、アディショナルタイムに入って、遠藤がリンスに浮かしたパス。うまく胸でトラップして付いていた西をかわ
して、右足を振りぬいて三点目。さすがに見ているほうもガックリ。
雨が激しかった割には芝生の状態は良く、さすがにカシマスタジアムの水はけはいい。だから雨でいつものパスワークができなかったのは敗因ではな
い。 やはり、2-2の切迫した状況で、ジョルジ・ワグネルを使う、トニーニョ・セレーゾの采配が第一の敗因だろう。この雨の中、観戦に行ったサポの皆さ
ん、ご苦労様でした。アディショナルタイムでのリンスの得点はショックだったことでしょう。
レッズが勝ったのでこれで勝ち点差はまた7に開いてしまった。正直言って、今日の敗戦は大きい。勝てるチャンスも十分にあっただけに本当に残念。
しかし、まだ何が起きるかわからない。気持ちを切り変えて、残り試合を全勝して欲しい。がんばれ!鹿島アントラーズ!
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