アロマテラピー学習ブログ

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参照。

消化腺

2008-12-29 20:28:42 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
 消化腺(しょうかせん)とは、食べ物の消化を行う分泌物(=消化液)を分泌する腺をまとめて呼ぶときの言い方。消化液は、食べ物が通る消化管のどこかに分泌される。

 消化器付属腺ともいう。英語では、digestive glands、ダイジェスティブ グランズ。

 消化腺には、

消化管の近くにある場合。腺から消化管までは導管がつながっていて分泌された消化液が消化管に流れ込むようになっている。
消化管の壁の中に微細な消化腺がたくさん埋め込まれていて、消化液が消化管に直接放出される場合
などがある。どちらの場合でも、消化腺の分泌物は消化管の壁の内側(内腔)、つまりからだの外側とつながっている場所に直接出されるので、消化腺は外分泌腺に分類される。

 消化管の外側にあって、導管が消化管につながっている消化腺の代表例は、

耳下腺、舌下腺、顎下腺?などの唾液腺や、
膵液を分泌する膵臓、
胆汁を分泌する肝臓など。

 消化管の壁の中に目に見えないほどの小さな腺が無数に埋め込まれている例としては、

口の中(=口腔)のいろいろな場所にある唾液腺(くちびる(=口唇)の内側の口唇腺、舌にある舌腺など)、
胃の壁にある胃腺、
十二指腸の壁にある十二指腸腺など。

 消化器系を、大きく消化管と消化腺とに分類するときに考える消化腺とは、前者の方。

消化管

2008-12-29 19:55:10 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
 消化管とは、口から始まり、肛門でおわる、体内を通る一続きの管のこと。全長9mにもなる。食べ物を体内に取り込んで排泄するまでに通る場所で、その間に食べ物の消化と栄養分の吸収を行うことからこう呼ばれる。


言語 表記 発音、読み方
日本語 医学 消化管 しょうかかん
英語 digestive tract ダイジェスティヴ・トゥラクト
英語 alimentary canal アリメンタリー・キャナル

 消化管は、口と肛門の間で、のど(咽頭)、食道、胃、小腸、大腸などの器官を通る。このうち、小腸は、十二指腸、空腸、回腸に分けられる。また、大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸などに分けられる。

 消化管には、消化管の壁の中や外部の器官から、消化液が管の内側の空間(内腔)に分泌される。消化管と消化液を分泌する器官(消化腺)をあわせて、消化器系としてまとめることが多い。

消化管の断面
表面積を増やすために、3つのレベルの構造がある。
 ひだが肉眼レベルにあり、粘膜が波状になっている。
 絨毛が顕微鏡レベルにあり、上皮が絨毯の毛のようになっている。
  小腸には多いが、大腸にはあまりない。
 微絨毛が電子顕微鏡レベルにあり、上皮細胞膜が絨毯の毛のようになっている。

粘膜、筋層、漿膜の3層が基本構造。
 粘膜の最内側に上皮がある。
 筋層には縦走筋と輪走筋とがある。
 また、神経叢があり、粘液の分泌や、筋収縮をコントロールしている。

2008-12-29 19:41:11 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
 胃は、消化管の一部にあたる内臓で、食べ物の通る順でいうと、食道の次、小腸(十二指腸)の前。口で噛み砕かれ、飲み込んだ食べ物が胃に届くと、食べ物は胃でいったんためられ、胃から分泌される胃液がまぜられる。胃液は食べ物中の蛋白質を分解させ、pHを酸性にし、殺菌する効果がある。胃では食事のあと数時間程度たべものが蓄積され、この間、少量ずつ小腸へと送られ、さらに消化を受ける。

 英語では、stomach、ストマック、スタマック。形容詞形「胃の~」では、gastric ガストリック。これは胃や腹部を意味する gaster ガスター の形容詞形。この言葉から、胃に関するものに gastro- ガストロ~の名前がつく(例:胃から出るホルモン、ガストリンなど)。


胃の構造
 胃は、管の形をした消化管の途中が、大きくふくらんだ場所。胃の口側にある食道も、胃の肛門側にある十二指腸も直径数cmの細い管だが、胃の部分は最大の幅が10 cm以上にふくらんでいる。この形に合わせて内腔も広がっており、食べ物が入っているときには胃はふくらむ。食べ物が入っていないときには、胃の壁はある程度しわがよって小さくなる。

 胃の中で、食道側の入口を噴門、噴門につながる細くなったところを噴門部、十二指腸側の出口を幽門、幽門につながる細くなったところを幽門部という。その間の太いところが胃体、胃体部である。

 胃の中の構造:大弯、小弯、胃底


胃の場所
 胃は、おなかにある内臓(=腹腔内臓)としては、肝臓とともに、もっとも上に位置する内臓。胃と肝臓の上端は横隔膜に接しており、横隔膜の下、右側に肝臓が、左側に胃がある。食べ物は食道から胃に入るが、食道は口の奥にある咽頭から始まり、胸を上から下まで貫通する。最後に、横隔膜を通過したところで胃につながる。一方、胃から食べ物が流れていく先である十二指腸は、体の右側、肝臓の下側にあるので、胃の出口近くの部分は肝臓の下にもぐりこんでいる。

呼吸運動の調整

2008-12-29 18:23:43 | 解剖生理学(嗅覚・呼吸器系)
1) 呼吸中枢 呼息中枢と吸息中枢
・ 呼吸中枢は「脳幹」にある「延髄」の「網様体部分」にある
 ※【脳幹】 延髄、橋、中脳、間脳

2) 脳幹の化学受容器
・延髄の呼吸中枢にある腹側表面には「中枢性化学受容領野」がある。
・中枢性化学受容領野では脳脊髄液の「H+」濃度の上昇を感知して呼吸が促進される

3) 反射性調整
肺迷走神経反射(「ヘーリング・ブロイエル」反射)
・ 肺の伸展受容器による吸息の情報は「迷走神経」を介して呼吸中枢に伝えられ、吸息の情報により吸息は抑えられ、吸息から呼息に移行する


4) 抹消化学受容器反射
・頚動脈洞の近くには、「頚動脈小体」大動脈弓には「大動脈体」がある。
・抹消化学受容器は、血中のO2分圧減少や、CO2分圧増大、ph低下に反応して興奮する。
・受容器が興奮すると、頚動脈洞神経、大動脈神経を介して呼吸中枢に伝えられ、呼吸運動が促進する。

呼吸

2008-12-29 17:52:19 | 解剖生理学(嗅覚・呼吸器系)
1. 呼吸運動
 外界の空気を肺に取り込んだり、排出したりするためには肺を拡張させたり収縮させる必要がある。肺は胸壁内側を覆う壁側胸膜と肺を包む肺胸膜という2つの膜で覆われており、両膜の間は陰圧なので、胸郭や横隔膜を動かすことによって肺の拡張・収縮を行うことができる。このための運動を呼吸運動という。呼吸運動は空気を肺に取り込む吸息運動と空気を排出する呼息運動に分かれる。
 吸息運動: 横隔膜が下がり、外肋間筋が収縮によって胸郭が広がると胸腔内の容積が大きくなる。このことによって肺が拡張し、空気が肺内に流入する。
 呼息運動: 内肋間筋が収縮することによって胸郭が小さくなり、また腹壁筋の収縮によって横隔膜が挙上すると胸腔内の容積が小さくなる。拡張した肺自身も縮小しようとするので肺が収縮して空気が排出される。
 胸郭を動かして呼吸運動をすることを胸式呼吸といい、腹部の運動によって横隔膜を動かして呼吸運動をすることを腹式呼吸という。

2.呼吸運動の調節
 ヒトは意識しなくても安静時において1分間に15回程度の呼吸運動をしている。これは脳幹にある呼吸中枢と呼ばれる部分が呼吸のリズムをコントロールしているからである。
 延髄(Medulla)には吸気運動を促す吸気ニューロンと呼気を促す呼気ニューロンがある。吸気中枢、または背側呼吸群(Dorsal respiratory group:DRG)は吸気ニューロンからなり、呼気中枢、または腹側呼吸群(Ventral respiratory group:VRG)は吸気と呼気ニューロンからなっている。しかし、これらのニューロン群だけでは呼吸リズムは生じず、Pre-Böttzinger コンプレックスと呼ばれる部分が自発的なリズムを生成し、呼吸リズムに関与していると考えられている。また、橋(Pons)には呼吸調節中枢(Pneumotaxic center)と無呼吸中枢(Apneustic center)と呼ばれる部分もあり、延髄の呼吸中枢に刺激を送り、呼吸リズムを修飾する。

さらに呼吸運動は以下の機構によって修飾を受ける。
(1)神経性調節(肺の受容器): 肺には受容器があり、迷走神経を介してDRGにシグナルを送る。
  (a)刺激受容器(Irritant receptor): 気道の上皮細胞中に存在する。ガスや粉塵等の刺激によって興奮し、咳や気管収縮を起こする。
  (b)J受容器(Juxtapulmonary capillary receptor): 肺胞の毛細血管付近にあり、毛細血管圧や浮腫等によって興奮し、浅くて速い呼吸を引き起こす。
  (c)伸展受容器(Stretch receptor): 気道の平滑筋中に存在し、肺の拡張によって刺激される。これによって、吸気が抑制される (へーリング・ブロイヤー反射:Hering-Breuer reflex)。

(2)化学的調節: 動脈血中の酸素(PO2)、二酸化炭素分圧(PCO2)やpHをモニターして、呼吸運動を修飾する。
  (a)末梢性化学受容器(Peripheral chemoreceptors): 大動脈弓(Aorta)にあり、迷走神経を介して中枢にシグナルを伝える大動脈体(Aortic body)と頚動脈分岐部にあり、舌咽神経を介してシグナルを伝える頚動脈体(Carotid body)の2種類がある。これらの化学受容器は特に酸素分圧低下に敏感で、呼吸運動を促進する。
  (b)中枢性化学受容器(Central chemoreceptors): 延髄の呼吸中枢近くにあり、脳脊髄液(CSF: Cerebrospinal fluid) の pH(水素イオン濃度)をモニターする。pHが低下すると呼吸運動が促進される。

呼吸筋

2008-12-29 17:41:55 | 解剖生理学(嗅覚・呼吸器系)
呼吸筋とは、呼吸を行う筋肉の総称。すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがある。呼吸筋は随意筋である。

正常安静呼吸では、吸気は主に横隔膜の収縮によって行われ、また外肋間筋も使用される。呼気は筋肉を用いず、伸展された肺の受動的反跳(ふくらんだ肺が自然にもとに戻ろうとする力)によって行われる。努力呼吸時には、吸気には胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋が、呼気には内肋間筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋といった呼吸補助筋が補助的に用いられる。


頭部の筋肉(表情筋)

2008-12-29 15:03:26 | 解剖生理学(骨・筋肉)
▽頭部の筋肉:顔の表情を作る表情筋
後頭筋 前頭筋 帽状腱膜 雛眉筋 眼輪筋 眉毛下制筋
鼻根筋 鼻筋 鼻中隔下制筋 上唇鼻翼挙筋 上唇挙筋
小頬骨筋 大頬骨筋 笑筋 頬筋 口角挙筋
口輪筋 口角筋軸 口角下制筋 オトガイ横筋 下唇下制筋

中殿筋

2008-12-29 14:36:24 | 解剖生理学(骨・筋肉)
【中殿筋】(ちゅうでんきん) 背中側の尻の上(骨盤(腸骨翼の外面)から大腿骨(の大転子))にある小さな筋肉。大腿筋膜張筋とともに、股を開く動作(足を外転(外に広げる))で働く。中殿筋は、大殿筋や尻の脂肪を吊り上げている。

2008-12-29 13:53:27 | 解剖生理学(骨・筋肉)
骨(こつ)とは、「ほね」のこと。体の中にある、さまざまな形をした硬い構造で、軟骨と共に、支持組織と呼ばれる。体の形を維持し、重力や外部の力に抗して体をささえ、運動の際には筋肉の力を伝えたり、骨の囲いを作って囲いの内側にあるもの(内臓など)を守ったり、というようなさまざまな働きをしている。

 骨は、骨組織からできている。リン酸カルシウムなどの無機質が沈着しており、体の中ではもっとも硬い構造のひとつである(歯のエナメル質や象牙質?の次に硬い)。すべての細胞にとって、その細胞が正常にはたらくには、カルシウムイオンが必要だが,その体内での貯蔵庫としても重要。

 骨はある程度の弾力性はあるものの、それ自体大きく形を変えることはできないほど硬い。手足など体の動きに対応するため、隣り合う骨どうしがつながっている箇所ではある程度自由につながりの角度を変えられるようにできている。この骨どうしのつながっている場所を関節と呼ぶ。骨が関節でつながった全体を骨格という。

 軟骨は骨の一種ではなく、別の構造。

 「肩甲骨」(けんこうこつ)「肋骨」(ろっこつ)など、「~骨」の形の時には、「こつ」と読むが、そうではなくて、単独で「骨」というときも、「ほね」ではなく「こつ」と読む。

 英語では bone ボウン、ラテン語は os オス。ただし、(顔にある)口や、管状のものの入口の「口(こう)」のこともosというので注意。

骨のいろいろ
 体の中では、骨のある場所はみな決まっていて、それぞれ名前がついている。また、ひとつひとつの骨の形も細かく決まっていて、骨の表面の突起やくぼみなどにもみな名前がついている。もちろん、そういったでこぼこは、別の骨と関節を作る場所だったり、筋肉が付着する場所だったりと、みな意味がある。

 骨は、ヒトには全部で200本ぐらいある。さまざまな形をした骨のうち、腕やあしなどにある長い骨を長骨、頭蓋骨の一部や肩甲骨などのような平べったい骨を扁平骨、手首や足首などにある小型で塊状の骨を種子骨という。


骨の構造
 骨の硬い部分は骨実質と呼ばれる。骨は、その内部全体が骨実質であるわけではなく、内部にはさまざまな空洞がある。その空洞は、骨髄腔と呼ばれ、その中にある組織は、骨髄という。

骨実質は、結合組織の一種である骨組織という組織からできている。骨組織をつくリ出すのは骨芽細胞などの細胞。この細胞は、細胞のまわりにコラーゲンでつくられているコラーゲン細線維や、アパタイト類(リン酸カルシウムなどを含む)などを分泌する。細胞のまわりに蓄積したこれらの物質の塊が骨基質であり、これが骨の硬さの元になっている。骨芽細胞は、骨の中を走る血管から酸素や栄養分を供給されている。骨芽細胞がこの血管の周りに同心円状に並び、骨実質もこの血管を囲む円柱状に発達することから、血管とその回りの骨芽細胞、骨基質が骨の基本単位となっている。これを骨単位(オステオン、oesteon、またはハバース系)という。

 骨の構造の詳細は、骨組織を参照。


代表的な骨の例
(説明を書いたもののみ)

頭部の骨格(頭蓋)
頭蓋骨 - 頭頂骨

指骨 - 趾骨 - 指節骨 - 趾節骨 - 基節骨 - 中節骨 - 末節骨
脊柱(背骨)
椎骨
骨盤
仙骨- 寛骨 - 坐骨 - 腸骨 - 恥骨
そのほか
腰骨