常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

3.世界のディズニーシー  ③分待ち

2008年02月09日 | 『ベシャレ関係』 トークを紙芝居風に
関東にも降雪注意報が出された日。
舞浜は散発的ですら降雪はなく、暗く重たい雲が覆っていた。
それまで天気は何とか保っていたものの、夜が訪れた辺りから、冷たい雨が激しく降り始めた。


悪天候、悪条件、悪友同士という色気もへったくれも無い中。

満を持して怪奇スポットに立つ。





あのー

「出た、稲川淳二の物真似」


 「私も大好きなディズニーシー。大人も子供もみんな楽しめる所なんですよね。毎年とはいかないけれどたまに来てますよ、はい」
「そんなディズニーシーにね、もう2年前になるかなー、とある屋敷が建ったんですね。ここの主人ってのが、たいそう古今東西の珍しい古物を集める趣味があったらしくて、冒険家としても名を馳せていたそうなんだな」
「かく言う私もね人の事はいえないぐらい、各地に…(以下省略)」

「それで(飽)」

「そんなある時にね、アフリカの部族から偶像を貰ったんですよ」
「これがまた一見奇妙な形をしているんだ…(以下略)」

「はいそうですね(飽)」
「ところでその屋敷の前にいますけど、何か感じますか?」

「何ていうかな。ここに来てから何か嫌なんだなぁー。こうザーザーとさっきから」

「雨音じゃないっすか?」

「寒いなぁ、ここだけどうも寒いんだな」
「外ですしね」




 心霊スポット的ノリで屋敷探索をはじめた。



ただこの時は

あとに起こる本当の恐怖を、まだ知る由もなかった。


 




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