まず大変だったのが場所取りだった。フェンスにしたがって所狭しと釣竿が並んでいる。
海中を想像してみよう。何十センチおきに、天空から下ろされた色とりどりの仕掛けと狙う針が牙を向いている。
罠そして罠が堤防の周りを取り囲んでいるのだ。
ずいぶん海岸線から離れたところで、僕らの為に空けたようなスペースがあった。誘われるまま、荷を解き準備に掛かる。
釣り針にトラウマがあるkataage、そして餌虫を素手で触れないまっさんのいる常夏三匹は準備に大変ロスをしてしまった。
トークに集中していた殿でいいも、流石にマズイと思い加勢する。
意気揚々と直走るロッキー会
ちょっとして、場がざわめく
「あっいい(引いている)かも」
「なんやとっ」
「こっちもこっちもいいッスヨ!」
とその時!
「やべっ!サンダルが」
サンダルを海に落っことしたツカハラさん
「お前何してんだよ」
「それより、これ釣ったらば何ポイントッすかね?」
このとぼけ具合がナイス2点
得点加算はしていないが、早速のトラブルにワイワイしながらサンダル釣りが始まった。
もうちょっと右
左、左、よしあげろ!腰で釣るんだよ!
とかなんとか
「それと…」
「きちゃってたんすけど」
サンダル釣りの脇でロッキーは、しっかりと“魚”をGETしていたのである。
サッパ
全国の沿岸に居るニシン科の魚である。別名だと知っているという方も多いはず。別名「ままかり」である。塩焼きにしてもよし、酢で〆てもよし、揚げたのを南蛮漬けにしたのは美味すぎ。
あ、
あー すごい、ね~
反応がサッパだけにサッパりだ。
ツカハラさんのサンダルハプニングに
場の空気を完全に持っていかれたせいだろう。
聞こえない振りをしていたけれど、ろっきーはブツクサ文句を垂れていた。
無事に釣れたサンダルは臭い足へ、サッパはクーラーボックスにコールドスリープされることにして勝負は続く。
<常夏三匹0 ロッキー会1>
1時間が経過
日差しは更に高まり、直射日光に晒されて、へとへとになってきた。
「君達、いつでも海に飛び込んでくれていいからさ!俺褒めてやるよ。若いんだからその位の勢いみせな」
「ほらほら、余興を見せなさいよ」
海賊、悪口はお手の物である。
「それってデイヴィ・ジョーンズの名においてやれって、やつっすか」
何だか映画でそんなキャラが出てきて、魂を売る代わりに長生きでたり、何かと交換できるらしい。
「俺も出来れば魂売って、また一度やりなおしたいな」
「ちょっと、まっさん…」
祭、下に続く↓
釣りあげたら、50ptみたいなことを言ったが為に。
其の後もツカハラは何かの度に「50pt…」と言っていたのに気付きましたか?
…そういえば、
師匠のオカモトがサッパがガンガン釣れるって言っていました!!!!
気付きません。50ptのPTはペットボトルか?
さすが師匠だな。お会いできずに残念。
サッパを大量に釣りタッパに入れて帰りたいと、まっさんいってたを