常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

素敵な顔

2006年05月18日 | 『今そこにある既知』 今これが言いたい
ドラえもん28巻『思い出せ!あの日の感動』の回

あんだけ学校で虐げられているにも拘らず!?のび太は自主的に学校を休んだことはない。だがこの回でついに鬱憤が爆発して退学の決意をする。お目付け役のドラえもんはそうはさせまいと試行錯誤した末「ハジメテン」という薬をのび太に試した。この薬を述べば何に対してもまるで初めて感動したようになる。自ら試し、パパとママの仲裁にも機転を利かせて、薬を試させた後、初めてのことというのは何事においても新鮮な感動があると彼は理解する。ただ吹っ切れない気持ちの彼は、翌日その薬を服用するかは迷う。そこで夜に入学したての頃の自分を見に行く。そこには学習に対する意欲と見えぬ期待に、程意気揚々となっている過去の自分が居た。
帰り際、自分は「いつから、どうして…こうなっちゃったんだろう」と考えるものの次の日の朝、ドラえもんが薬を勧めるもそれを断り、いつもと変わらずに学校に行ったのだった。


この回を読んだことが薄い記憶の中にあるけれど、図書館で本日借りてきた「大事なことはみ~んなドラえもんに教わった」という本の中で紹介されているのを読んでいて、胸がじーんときてホロッと涙が出てしまったよ。

就活の雑誌の中に自己分析が上手くいかないときは、アルバムを掘り起こして自分が一番良い顔をしている写真の時のことを、思い返してごらんと書いていました。

何か心に不安がある時はドラえもんでもアルバムでも、試してみてはいかがでしょうか。