常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

オラ母校へ

2006年05月10日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
盆地を越えるとそこは蒸す陽気。
オラが住む関東平野は、愚図ついた天気が数日続いているのに
この山梨っていう土地は…
聞けば暑い毎日だそうですよ。みんなTシャツだったもんね~。
本日は昨日書いたように、色々な証明書を母校で貰ってくる為に
複雑な気持ちのまま出掛けたわけです。
三ヶ月前に後輩の卒業祝いに行ったっていうのに、なんだかね…。

着いて書類の申請を終えると後輩が迎えに来てくれて
それから我が安息の地(別名:ゴミ貯め)「山岳部部室」へ移動して
ベラベラトークタイムの始まりです。
俺の4個下の奴が「殿でいいさんは大学2年の頃何してました?」
と訊ねてきた時は、すぐには返せなかった!もう4年前の事だしね。
記憶力を自慢している割にはちょっと忘れていました。
結論は「あいも変わらずに遊んでたよ」と出たので、後輩から笑われました。
といってもオラは先輩だから、大学2年という年は副部長兼書記になった時なので
部活の運営に携わるようになり、色々と忙しくなりだしたことも伝えてあげました。登山を本格的に嵌りだしたのも、その年からだからね!

すっかり話し込んでしまい、部室に西日が差し込む時間になったので
後ろ髪を惹かれる思いながらも帰ることにしました。
帰り道、途中に寄った和菓子屋で後輩がいつの間にか、どら焼きを一個買っていてくれて
「帰りのバスの中で食べて行ってください」と一つ差し出してくれました。
嬉しかった!ありがとう!

バス停で後輩と別れたものの、まだ時間があったので
学校の就職課に寄って、良い情報がないかなと探っていると
合格体験記を見つけたので、どれどれと読んでみるとビックリ
同期が載っていたんですね。
俺もこれから公務員も受験するから、参考にと一冊貰い
バス停で読みふけっていました。

なんか
なんか自分が情けなく思えました。
みんなこんなに当たり前に頑張って、仕事し始めたんだもの
すげーよ

俺はずっと何してるんだろう


バスが来ました。
席についてしばらくしてから、貰ったどら焼きを出して食べました。
ムシャリと口に含んだ時
ホロッと
涙が出ると同時に、人には決して見せない弱さを体で表現した筈です。
すんごいオイシイ、だけれどすごく切ない。

バスは山間に入りました。

窓に移った里山は、これから一番生き生きした季節に入ります。
きっとその時期、私も生き生きしているでしょう。
そうならなきゃ!!