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ライブ徒然日記

音楽のこと、ライブのことを中心に日々を綴っていきます。

2022.1.12 エレファントカシマシ 新春ライブ 2022 @ 日本武道館

2022-01-14 18:10:00 | 日記
2022.1.12
エレファントカシマシ新春ライブ2022@日本武道館







行ってきました。
2年ぶりのエレファントカシマシ。
コロナ禍であろうがなかろうがチケット奪取激戦区のエレカシ。
見事幸運を掴んだチケットは最上段。
なんかめちゃくちゃギリギリ取れた感あって、めちゃくちゃありがたみあり(笑)
天井桟敷から高みの見物と洒落こみますか。
と、場内に入ると、、、

客席はひとつ飛ばしすることなく。
しかも、ステージ裏側含めて360℃フルで埋めている。
そして、ステージセットらしきものは一切なく、しいてあげれば武道館の天井から吊るされた日の丸のみ。
なんとも潔い天晴れな空間がエレカシらしい。
コロナ禍とはいえこれだけの客が入っていても静まり返った客席。
ピリピリとした緊張感。
演奏が始まる前から「あー、この感じ。エレファントカシマシが帰ってきた。」と、実感。



客入れBGMが消えるとともに暗転。
SEなど流れず無音の中、バラバラと定位置に着くメンバー。



1曲目
♪うつら うつら♪
早るトミのドラムを振り返って制する宮本。
「あー、エレファントカシマシが帰ってきた。」と、再び思った瞬間。



特筆すべきはこの日の新春武道館。
1曲目から10曲目までエレカシのエピック期(初期)の曲ばかりで構成されていたこと。
思わず「ここは野音か?!」と叫びたくなる。
しかも、何度か宮本がトミにテンポ指示を出していたことからも分かるように、かなりオリジナルのテンポに近い形で演奏されていた。
それがさらにエレファントカシマシ色を濃くしていたように思う。
トミのドラムと成ちゃんのベースと石くんのリズムギター。
旧知の友であるリズム隊3人による阿吽の呼吸から生まれる波。
「あー、これだよ。これ。エレファントカシマシが帰ってきた。」と、三度思った。
3人にとってはホントに久々のライブだったろうに。
相当スタジオに入って練習したんだろうな。
エレカシメンバーはみんな練習の鬼だからな。



怒涛のエピック期セトリの中でも嬉しかったのが♪浮雲男♪
エレファントカシマシの男シリーズの中でも断トツ大好きなこの曲。
宮本がタバコを止めてから演奏される機会が滅法減ってしまったこの曲。
この時はホントにチケット&ライブの女神に感謝しまくったよ。
楽器隊がシンプルに緩やかにリズムを刻む中で、宮本の歌がふわふわと拍をずらして漂う。
なんとも心地好い。
ぷかり〜 ぷかり〜🚬と、煙草の煙が浮かんでいくのが見えるようじゃないか。
あ〜、至福。



第1部ラスト
♪RAINBOW♪
歌が始まりトミのスネアが鳴り響いた瞬間。
涙があふれた。
身体中の血が熱くなるのがわかった。
この日泣いたのはこの時だけ。




暫しの休憩を挟んで第2部。
第1部のエピック祭りとは打って変わっていわゆる代表曲多め。
ヒリヒリした空気から少し抜け出して、たおやかで悠々たる流れに身を任せる。



♪笑顔の未来へ♪
この曲のストリングスが大好きなので、今回もエレカシではお馴染み金原千恵子ストリングスが入ってくれて嬉しい。
タイトルやメロディから一見とても"かわいらしい歌"に感じるが、男にしか書けない歌。
ストリングスも明るい旋律ながら切れ味がピリッとしていて。
まぁ、なんというか、"やさしい"曲ではないな。
まさに仮タイトルの"涙のテロリスト"を表現している感じがたまらない。
因みにオリジナル音源では弦一徹ストリングスが弾いている。
いつかライブでそちらのバージョンで聴いてみたい。




この日の新春武道館はエレファントカシマシとしてはホントに久しぶりのライブ。
にもかかわらずライブが終始安定した演奏で進んでいったのは、先に挙げた金原千恵子ストリングス含め助っ人たちの影響が大きい。
特に第1部。
1曲目から10曲目までのエピック祭り。
ここで細海魚さんの鍵盤が入れば鬼に金棒、弁慶に薙刀。
やはりしっくりくる、魚さんの音。
彼のハモンドオルガンの音像の厚みと土臭さがたまらなく好き。




そして、なんと言っても彼が帰ってきたのが嬉しい。
ギター、ミッキーことヒラマミキオ!
エレカシの勝手知りたるギタリスト。
出しゃばらず、尚且つ、痒いところ…否、欲しいところに手の届くギター。
そして今回改めて思った。
ミッキーはアコギの名手だなぁと。
ホント、心の中で叫んだからね。
ミッキー、おかえりー!って。




アンコール
♪待つ男♪
ステージの照明が落ち。
どこに何があるか分からないくらいの赤黒く薄暗いステージ。
地鳴りのように成ちゃんのベースが唸りを上げ。
ドス赤黒い地の底から轟く宮本の声。
2時間半の最後の最後に凄まじい熱量を噴き出すエレファントカシマシは、やはりバケモノだった!
圧巻!
全てを出し切ったあと、昔のようにマイクを床に落とし颯爽とステージを去って行く宮本。
出てくる時と同じようにバラバラとステージを去って行くメンバー。
「あー、エレファントカシマシが帰ってきた。」と、再三再四実感。


トミのドラム。
成ちゃんのベース。
石くんのギター。
彼らとともに歌う宮本は荒削りで危うげで。
終始ピリピリとした緊張感があり。
小林武史氏のプロデュースする音像の中で自由に歌う宮本ほど完璧ではないけれど。
だからこそ、私はエレファントカシマシの宮本浩次でないと熱くなれないことがわかってしまった。
しかし、だ。
なんだかとても晴れ晴れと清々しい気持ちだ。
大きな声で言いたい。
私はエレファントカシマシが大好きだ!



ここは東京のど真ん中。
日本武道館にエレファントカシマシが帰ってきた。
全てが終わり外に出て。
見上げれば月。
他には何もいらない。













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