ライブ徒然日記

音楽のこと、ライブのことを中心に日々を綴っていきます。

2021.12.16 榊原大 クリスマスコンサート2021 with 弦一徹 & 向井航 @ キリスト品川教会グローリア・チャペル

2021-12-23 13:29:00 | 日記

2021.12.16
榊原大 クリスマスコンサート2021 with 弦一徹 & 向井航 @ キリスト品川教会グローリア・チャペル




行ってきました。
品川なんて普段立ち寄らない場所へ。
ましてや、教会なんて何年ぶりかな。
小さい頃は毎日通ってましたけど。
なぜか信者でもないのに教会幼稚園に(笑)






この日は待ちに待ったコンサートで。
大ちゃんこと榊原大さん&弦一徹こと落合徹也さんというG-クレフメンバーが共演すると。
発表された時はまだまだコロナが落ち着かない時期で本当に観に行けるのかダメ元だったけど。
ホント、観に行けてよかった!
ライブの女神よ、ありがとう。

てなことで、ピアノ(榊原大)&バイオリン(弦一徹)&チェロ(向井航)というトリオ編成のコンサート。
しかも、ソロコーナーとかツインコーナーとかはなくて、コンサート全編通してずーっとトリオ編成での演奏。
それがとっても良かったし嬉しかった。
1曲目の序盤こそ会場全体に探り探りな感じがあったけど、演奏が進むにつれて客席も含めてスーーっと集中力が上がり良き雰囲気に。
そして、ずーっとトリオでの演奏だったからこその良きグルーヴ。
序盤とアンコールでは違うバンドか?と思うくらいに音の一体感が生まれてた。
下手にソロコーナーとかやらなくてホント正解。
むしろ、ちょっとしたツアーでもしちゃったもんならすごいことになるんだろうなぁって。
観てみたい、聴いてみたいなぁって。
そのくらい相性の良い3人の音。
もっといろんなジャンルの音楽も聴いてみたいなぁ。。。

コンサートの中で1曲だけG-クレフの曲を演奏してくれました。
クリスマスコンサートに相応しく(笑)
♪夏の嵐♪
昼帯びのドラマのテーマ曲ですね。
懐かしい。
ドラマ自体は華の嵐の方が好きだったりしますが。
高木美保さん演じるお嬢様の「ごきげんよう👗」のセリフが中学時代流行ったものです。

で、この♪夏の嵐♪
イントロ始まった時は「はぁ〜、懐かしい〜」って思ったのもつかの間。
ピアノ&バイオリン&チェロでのトリオ編成のアレンジが新鮮で驚きで次の展開がどんどん気になって懐かしさに浸ってる場合じゃなくなりました。
めちゃくちゃアレンジが素敵でスリーピースの魔法にかかってずーっとワクワクしっぱなし。
スリーピースというと、音数は少ないけど、だからこそ制約も少なく自由度が高くて可能性が無限大なのを改めて再確認。
お互いの呼吸の合わせ方、アイコンタクトが見てとれる。
大ちゃんが振り返って落合さんと呼吸を合わせたり。
大ちゃんの背中を見ながら落合さんが呼吸を読んだり。
小さい会場ならではの楽しみ&G-クレフ好きならではの楽しみ♪
あー、やっぱりこのトリオでの演奏もっともっと聴きたいなぁ。

セトリもクリスマスコンサートらしく。
まぁ、"夏"の曲もあったけど(笑)
80's洋楽カバーやら、クリスマスソングやら、タンゴやら、賛美歌やら、バラエティー豊かで。
緩急のついた良き雰囲気の中で、全体を通してホッとするというか、安心感安定感があったのはきっとわっくんこと向井航さんが醸し出すなにか?のおかげかなと。
榊原落合組は旧知の仲なので、その中に入るのは流石にちょっと緊張するんじゃないかと。
先輩だし。
でもそんなことなくて、わっくん(←あえてこう呼びたい)は、すんなり2人の懐に入っちゃいました。
てか、豊かでおおらかなチェロの音色で包み込んじゃった感があり。
しかしだ。
わっくん素敵だなぁってウットリ聴き惚れて油断してたら、予告なく超高速重低音激烈グリッサンド攻撃にあいました(笑)
他の2人がアグレッシブなのは知ってるからいいんだが、わっくん、君もか、君もなのか(笑)

思えば予兆はあった。
和やか楽屋トークのようなMCにてわっくん。
めっちゃ喋る。
落合さんですら「ちゃんとした大ちゃんファンの人におこられちゃうから」とやんわり軌道修正しようとしてたのに(笑)
わっくん、夢中でしゃべるしゃべる。
いやぁ、こんなにようしゃべる面白い人だとは知らなんだ(笑)
そんなわっくんのおかげでめっちゃ素の大ちゃんと落合さんが見られました。
ありがとう、わっくん。
あぁ、やっぱりこのトリオでもっと聴きたい、トークも(笑)


そんな和やかトークからの、、、
ひとたび音を奏で始めればスっと会場の空気が変わる。
この音を奏で始める瞬間のピリっとした緊張感。
スっと曲の世界に入っていく集中力。
あの空気が切り替わる一瞬がたまらなく好き。
そして、この日のコンサートは客席の空気もステージ上とピッタリ呼応していて。
ホントに心地好かった。

ここまで書いてきたなんだが。
私は落合徹也推しである。
この日のコンサートで落合さんの生音バイオリンを聴くのをホントに楽しみにしていました。
いつも弦一徹ストリングスで活動されることが多いから、なかなか生演奏、特に単体で聴ける機会がないからねぇ。
ホント、聴きに来られてよかった。
彼の時折奏でられるフラジオレットの美しさにため息。
艶っぽくて甘い色気のある人ってけっこういるんだけど。
落合さんのバイオリンは美しく繊細でありながら、か細くならないのがホントすごい。
線が細いのに強い。
音圧あるに透き通って綺麗。
ワザと軋ませたりするんだけど耳障りが良い。

軽やかで清々しくてちょっとハスキーで。
それでいて、そこはかとなく哀愁が見え隠れする感じに胸がキュンとなるんだよねぇ。
ああいう風に弾けたらいいなぁって。
右腕の絶妙なボウイングコントロールのなせる技なんだろか。
いとも簡単に弾いてるから真似しようとしてみたけど、秒で挫折した遠い昔(笑)

そんなこんなでアンコール含めて2時間半。
楽しい時間はあっという間に過ぎ。
客席からの暖かな拍手と笑顔(マスク越しだけど分かる。みんな満面の笑顔だった)に見送られて愉快なトリオがステージから去っていきました。。。
と、大ちゃんがひとりステージに戻ってきて。
「最後にもう1曲。マイク切って生音で。」って。
弾いてくれました。
PAスピーカーからではなく、生のピアノから響く大ちゃんの音に心がふるえました。
途中のMCでも"音楽=生"と言っていた大ちゃん。
お客さんの前で音を届けることを大切にしている大ちゃんの生のピアノの音が心に沁みました。
とにかくレアなトリオだからコンサート中は"1音も聴き逃さないぞ"くらいの勢いで聴いてたんだけど。
大ちゃんの生ピアノが引き金となり涙があふれて止まらず。
コロナ禍のこの2年間のこと。
いつも年間50本以上ライブに通っていた日々が一変して生音を聴く機会を奪われてしまったこと。
病院務めにて自分のちょっとした油断が患者さんの命に関わることを肝に銘じた毎日のこと。
面会も許されずキツいリハビリに耐えながらも折に触れてこんな私にありがとうって言ってくれた患者さんのおばあちゃんのこと。
じゃあ、配信ライブとやらでストレス解消しよう!と、観てみたものの、観れば観るほど悔しくて淋しくてしんどくて。
私はホントは音楽好きなんかじゃないんだろうか。。。と、凹んだこと。

そんなに我慢してきた実感はなく、淡々と過ごしてきたつもりだったけど。
自分なりに我慢してきたんだなぁ。
大ちゃんのピアノが私の心をデトックスしてくれました。
やっぱり私は音楽好きだった。
だってこんなに楽しい満たされた時間を過ごせたんだから。
まぁ、、、音楽好きとはいえ、かなりライブというモノに特化した音楽好きだな(笑)

ライブ後にサイン会が会ったので。
直接この感動と、とにかく「ありがとう」を伝えたいと思ったんだけど。
自分でもびっくりするくらいの涙目でめっちゃ恥ずかしくなっちゃって、スっと帰ってきちゃいました(笑)

次回は必ず直接感謝の気持ちを伝えたいので、また、このトリオでのコンサートを所望します。
と、何度も書いとけばサブリミナル効果で実現するかもしれん(笑)


と、長々と失礼しました。
まだまだコロナ禍ですが、こうして少しづつ生の音楽に触れる日々が戻ってきてホントに嬉しい。
そして、このコンサートが今年のライブ納めとなったのも終わりよければすべてよし!ってな感じでしょうか。
少し早いですが。
皆さま、メリークリスマス&良いお年を〜( ´ ▽ ` )ノ))








↑いただきもののセトリ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがりの者です)
2022-01-08 15:09:07
私もG-CLEFファンです。
詳しいレポート有難うございます。あの日が蘇ってきます。
やはり生が一番ですよね。
私もアンコールの生ピアノでは、涙が自然と流れてきました。
このトリオの再演希望!
病院勤めだと一般の方以上に気を張る生活をされているのでしょうね。
どうか音楽を上手く活用されて今年も一年お過ごしください。
Unknown (tommyriver)
2022-01-09 13:14:43
通りすがりの者さんへ

拙いブログを読んでいただき、また、お気遣いくださってありがとうございます。
ホントに素敵なトリオでしたね。
この時間がずーっと続けばいいのにと思いながら観ていました。
まだまだ大変な時期が続きそうですが、お身体ご自愛ください。

コメントを投稿