HYAKUSHOU日記

毎日の作業と暮らしといろいろの出来事

田植え完了

2009-10-08 16:43:44 | Weblog
 稲刈りから早くも1ヶ月。
 拙者の田植えが完了いたしたのでござる。
 植え方はいまいちでも、台風に合っても、水を張った田んぼで青々と稲が伸びているのでござる。いやはや二期作は大変でござる。稲刈りが終わったと思ったらすぐに代掻きと田植えでござるからして、体の休まる暇がないのでござる。

 なんて事があると実に面白いのでござるが、これは台風一過、ヒコバエの生えた田んぼに水がたまっただけのことでござるのよ。こんな冗談もたまにはいいかなと思いながら、拙者楽しんでいるのでござる。

 これで米が採れればまた面白いのでござるが、これからは気温が下がる方向でござって、稲さんが生長するにはちと辛いでござろう。

 減反無し、米の輸入完全自由、二期作OK、なんて事になったら日本の稲作農家はどうなるのでござろうか。というより、日本の稲作農家と農業参入の会社はどうするのでござろうか。
 MAX何とかや何とか株式会社などはやはり野菜を目指して参入してきたか、という感じでござる。
 こうなると亡国何とかという感じでござって、拙者たち極貧資本の農家は親戚や友人へ安心できる米や野菜をお届けする事しか出来なくなるように思われるのでござる。もっとも、拙者はそれから逸脱するつもりはござらぬが。

 というところで、次は台風の被害状況でござる。
 お休みなして。


夜這いづる

2009-10-05 19:17:23 | Weblog
 なんとも懐かしきお言葉!
 この言葉を知っている方は、お年を召されているか、実行された方とか、これがご趣味のお方とか、・・・でござろうか。。素適な艶っぽい女性や恋しい女性を我がものにせんと、夜寝静まった頃その女性のもとへ忍んで行き、一つ布団へ入るという事で、然るべく思いを遂げるということでござる。
 されどでござる。忍んで行ったは計画通りとしても、どの部屋か、どの布団か等下調べがないもとで事を行なおうとすると、とんでもなく大変な事になるのでござる。
 もしもその布団が父上のものであれば一体どのような結末になるのか。拙者想像などしたくないものでござる。決して!
 また、母上の布団であれば・・・。未遂に終わらなければ・・・。これとて想像をいたしたくないものと考えざるを得ないでござろう。
 それが爺上、婆上でござれば・・・。完全に思考停止でござる。

 最近の若者はそのような事をしないのか開放されているのか、トンと判らぬのでござるが、ひょっとしたら最近では死語となっているのでござろうか。

 ではなぜこれがヨバイヅルなどと称されているのかと考えるところでござる。
 この草が日に日に伸びて、気がつくと田んぼの中までしっかりとはびこるのでござる。事のついでに、葉や茎に小さな逆さ棘があって、服でも靴でもガサガサと喰らいつくのでござる。
 気がついた頃には、娘にとんでもない虫が喰らいついたように稲が食らいつかれているのでござる。従ってヨバイヅルなどと称されているのでござるが、この草がどこから来たのかは、拙者は存ぜぬところでござる。

 この草がアゼから入り込んで稲に喰らいつくと、刈り取ろうとコンバインで刈っても稲がさかさまになったりうまく上がらなかったりで散々でござるのよ。まさにヨバイヅルでござる。

 この言葉、拙者も若い頃を思い出すのー。あの頃は・・・。なんてね。かーちゃん。

 というところで、今夜は御終いでござる。お休みなして。

ボブのキャットさん

2009-10-04 20:15:45 | Weblog
 写真はいいものでござるのー!
 拙者、颯爽とボブキャットを運転しているところでござる。というのは嘘でござって、概ね3年ぶりにこれを運転したのでござる。あっちでヨタヨタ、こっちでゴン!牛のウンコを頭からザー!という調子でござって、決して颯爽というものではなかったのでござる。余り想像を召されるな。ま、機械もろともひっくり返らなかっただけ良かったとしておいてくだされ。
 3年余りも前、これを颯爽と運転していたのでござるが、ちょっと積み過ぎて、アームを上げたとたん前へゴンとひっくり返りかけたのでござる。前に引っかかる機械があって、それに支えられて事なきを得たのでござるが、冷や汗と脂汗がまとめて噴出したのでござった。それが無ければ、今頃は5文字か7文字に名前が変わっておるでござろう。南無!南無!南無!

 どうしてこんな事をしておるのかというと、田んぼへ牛のウンコを撒き散らかすためでござる。何年も土作りをせずにいたので、今年は稲に力がなくなったのでござる。気候のせいだけではないのでござる。拙者の怠け心のせいでもござるのだ。それでもって、今年から土作りをローテーチョンというものでも組んでやろうと仕掛けているのでござる。
 しかし、写真の堆肥舎は二次醗酵の最中で、一スクイするとアンモニアがモワー!熱気がグァアー!でたまらんのでござる。久々のアンモニアガスの香りでござった。
 1t積み軽トラックで約600Kg積んで田んぼ2反分でござる(この文章は深く考えない事でござる)。せがれと一緒に撒きちらかして、夕方家へ帰ったという次第でござる。
 
 来年の施肥設計(カッコええ言葉を知っていると強調)はちょこっと工夫というものをせずばなるまいと、考えている次第でござるが、「はてさて、どないすんべ?」というところでござる。
 珪酸なるものを少々とカキガラ石灰を少々は既に撒き散らかしたので、土壌診断の結果で後は考えるというところでござる。土壌は泥鰌ではなく土の土壌でござるよ。泥鰌の診断は獣医さんかまたサカナ君かなと今宵は悩むのでござる。今宵も不眠症でござるか!
 狙いというか目的というか企みというかは、ビックリするほどたくさん収穫する事ではなく、「健康な米を」「完熟状態で収穫して」「おいしい米である事」でござるからして土にそのような稲にならせる力が欲しいのでござる。
 ちょっと欲張りでござろうか。
 でも、でも、でも(デモは好きではござるがそのデモではござらぬ)、拙者の作った米が「うまい!」といわれる事が嬉しいのでござる。
ご先祖さんがこの田んぼを残してくれたのが、その大きな財産でござるよ。

 体中からアンモニアの香りが漂うので、お湯を浴びてお休みするでござる。
 たまらん香りでござる。中秋の名月とこの香りと・・・。
 お休みなして。

コンバイン講習

2009-10-02 20:00:16 | Weblog
 本日は雨!
 これも良きかなと思い施設へ行くも、送迎以外の仕事はほとんど無しでござった。いやはや、困った状況でござる。倉庫で籾摺りを見ていて、とんでもない埃に慌てて送風機を出してもらい排気運転をしたのでござる。送迎から帰ってみれば、空気はきれいになっていて安心したのでござるが、30年余り前は拙者の倉庫もこんな状況でござったと思い出したのでござる。

 本日は、うるちの最後の籾摺りとか。米はきれいでござった。水分も14%台の15に近いところかと感じ、これも結構でござった。
 これが終わってしまうと拙者は何とも仕様が無く、オイル交換も無くなり予定していた県事務所行きも後回しにしたため、もう帰ろうかと思ったもののまだ午後の送迎があり、帰りもならずで、拙者のアホ丸出しでござった。

 今度11日には拙者地でコンバインの「運転」講習をやる予定となった次第でござる。若い女性がコンバインを運転している動画があり、それを見ていた幾人かがコンバインの運転をしてみたいとのことでござる。稲作農家へ嫁に行けば毎年思う存分運転を出来るのでござろうが。それを言いたい拙者でござる。
 と、言っているわけにもいかず、どのようなプログラムにしようかと悩んでいるのでござる。
 まずは、口頭での説明でござろうか。しかし難しいことは言えずで、ごく大事な注意になろうかと存するのでござる。
 続いて、機械の説明でござろう。刈り取り部、脱穀部、排藁部、運転席。そして取扱注意の事でござろうの。「刃物部は触っちゃだめよ」とか「チェーンも触らないで」となるのでござろうかの。
 その次が、お待ちかねの運転体験でござろう。今は稲などないのでござるから、あくまでも前進後退のレバー操作でござろうか。拙者とせがれで見本を見せて、一人一人について運転指導をする事になろうかと思うところでござる。それはせがれに任せるのでござる。若い娘さん達を拙者は決して嫌いではないのだが、なんとなくセクハラっぽくなるような感じでござる。また、若者には若者でござろう。
 最後に一人一人が単独運転をして、コーンを回って帰ってくるという事もやらかそうでござる。
 ま、色々と工夫を凝らせばいいのではなかろうかと思う次第なのでござる。
 ただただ、全員無事に事故など無く終われる事を念ずるのは年寄りの証拠でござろうか。

 今宵もお休みなしてでござる。

秋です・鹿です

2009-10-01 19:28:55 | Weblog
 出来の悪い稲!
 そうなのでござる。休耕田で勝手に生えた稲だからまばらでござるが、出来が悪いのではありませぬ。その辺は私と違うところでござるのでござる。
 これは、鹿さんが柵を越えて勝手に入ってきて喰い散らかした稲の株なのでござる。昨年はこのような稲が何十坪とありましたのでござる。コンバインで刈り取っていくと思いなされ。稲の藁と小さな小さな穂がちょろちょろと上がってくるだけでござるのじゃ。脱穀部でザアーという音が聞こえないのでござるのじゃ。あれには、キョトン!そして、オヨヨ!ナンジャ、コリャー!となったのでござった。
 いま、マジマジと見ると、「なるほど、なるほど」と感心するところでござる。

 実は、でござる。
 今般、少しでござるが耕作する田んぼが増えたのでござる。
 良かったのは、環境調査エリア内の水田でござるからして環境鑑定士米として売れることでござる。加えて、今年米食味国際コンテストに出して入賞でもすれば(全く期待の範囲ではないのは重々承知)価格も2割以上上がるのでござろうところでござる。これを「捕らぬ狸の皮算用」とのたまうのでござる。ケケケケ!
もう一つのいいところは、隣り合った田んぼであるからして移動が簡単なのでござる。
 悪きところは、ちょっとばかり湧き水があって深いのでござる。トラクターなどの機械がはまり込む恐れがあるのでござる。これはちょっとばかり厄介な事でござるが、排水路を整備すれば何とかなるでござろうところでござる。
次が、何年かの草が積もって、本日も草刈をしたのでござるが半日で200㎡位しか刈れないのでござる。まだ半日では刈れそうに無いのでござる。そしてその種が一杯と言うのもおこがましいほどこぼれておるのでござった。稗や名前の知らない草の種でござる。
 ま、何とかすれば、何とかなるでござろうに。

 実のところ、前耕作者が何年間か草刈もせずほったらかしになっていたのでござって、この仕儀となったのでござる。ま、これも何かの縁。耕作することで何かいいことも一つや二つあろう事と心得て、これから頑張るのでござる。

 今度いつに日にか「ヨバイヅル」という草の写真を載せようと考えておるところでござる。じつに言い得て妙のある名前でござるが、まさにそのとおりという感じでござる。詳しい説明はその時にいたすでござろう。

 その草刈のときに、色々と考えておったのでござるのじゃ。「下手な考え休むに似たり」などとのたまう事なかれ。下手でも考えた事に変わりは無いのでござる。
「最近の百姓はひょっとしたらコンプーターとかいうのに毒されておるのかも知れぬ」ということでござる。確かに計算の速い人間よりもはるかに早く計算をして、知らぬ知識も教えてくれるものと聞かされておるが、『今頭の上に雲は一体なんでわいてきておるのか?二時間後に雨が降るのでござるか?』ということをその場で瞬時に答えを出してくれるものでござろうか?「鹿さん・猪さんの足跡を見て、どちらをむいて歩いているものか?はたまた後づさりをしているものなのか?」判るのでござろうか?決定的なことは、田んぼで常にコンプーターを携帯していなければならないという事でござる。
 拙者、田んぼへ行くと土の匂いを気にするのでござるが、いい土の匂いと悪い土の匂いを知ろうとするのでござる。いい土の匂いは気持ちがいいのでござるが、悪い土の匂いは気持ちが悪いのでござる。コンプーターに匂いの判別がその場で出来るのでござろうか?
 拙者、これらは長年その土地で百姓をしてきた経験に裏打ちされたカンプーターと心得ておるのでござる。どうも最近はそれらを軽視してござるように思われてならぬのでござる。

 と、今宵も長くなってしまったのでござる。ごめんやす。