珍しく予告どおりにイネクロカメムシでござる。
このイネクロちゃんは、拙者がまだ若かりし頃山間の水田で大発生して、連絡を受けて跳んで行き、薬剤散布などで被害を避けた記憶があるのでござる。
それから考えると30年以上の付き合いという事になるのでござる。
この子はどんなものかというと、体長は1cm程度で全身ほとんど黒一色。ところがこの子は恥ずかしがりで、なかなか人前に顔を出さないという線の細い子なのでござる。ついでに、一人、もとい、一匹ではほとんど何も出来ないというアカンたれなのでござる。
ところがこの子達が集団になると、「およよよ!コリャ一体どうした事じゃろかい?」というような事態になるのでござる。
ほたら、一体どんな事になるのか?というとでござるよ。
5月末ごろから、イネミズゾウムシちゃんが活発に葉や根を食い荒らす頃あぜの近くの稲の苗が、分けつはそこそこして葉の色は濃い緑になるのでござるが、一向に草丈が伸びず、新芽が枯れたり葉が枯れたりという事が起こってくるのでござる。
それに気付くとなんとか対策を立てられるのでござるが、そこで気付かないと、最悪、稲の穂が出ないという事や草丈が伸びないまま枯れるという事になるのでござる。
酷いときは、田んぼに植えた稲のほとんどがこのイネクロちゃんの餌になるという困った事態になるのでござる。
そうすると、このイネクロちゃんは一体どこに棲んでそんな悪さをするのでござろうか。決して目に付かないとはいわないけれども、まずまずまず目に着かないところ。そうなのでござりまする。稲の株の茎の間に固まって棲んでいて、そこで稲さんの樹液をたっぷりと吸っているのでござる。
そこでドンドコドンドコと増えて、秋には近くの草むらや藁などの下で一冬を越して、来年に備えるのでござる。
ではどこから来るのかというと、当然カメムシさんたちは羽根を持っているのでござるからして、どこかから飛んでくるのでござるが、このイネクロちゃん連中はあぜなどの草の中から這い出してくるのでござる。もとは飛んできたと思うのでござるが。
だからでござる、あぜの近くにしか被害が出にくいのでござる。
今年は桜や庭木がアメリカシロヒトリや毛虫類に散々食われたので、越冬している害虫が多かろうと思い、アゼ草を刈りかけているのでござる。枯れて乾いた頃草を焼いてしまうと、草の処理と同時に害虫さんや病原菌をなんぼか始末し、ついでに越冬する場所を無くしてしまうという作戦でござる。
草刈りをしていて「ちょっとしんどいでござる」と、アゼに腰をかけて一服していると、尻の近くでモゾモゾと蠢くものがいたのでござる。「何者じゃ?」と拾い上げると、このイネクロちゃんでござった。
1匹ならどうという事はなかったのでござるが、いる、いる、いる。何匹もぞろぞろと刈った草の下から出てくるのでござる。「こいつら、こんなとこに隠れてけつかったのか!」と、ビックリ仰天でござる。
後10日ほどで草焼きになるので、「それまでの命じゃ!お前らに正月はないのじゃ!」と、ちょこっとつぶやいておいたのでござる。
これが総合的防除だと思っている拙者でござる。
というよりも、稲さんが大きくなってから薬を散布するのは嫌だし、薬を散布するのが面倒くさいし、何よりもイネクロちゃんにも効くだろうけれどもでござるが拙者の懐にストレートに効く方が大きいのでござるよ。
これは切実な事でござる。
次のシーズンに、実害がない程度にイネクロちゃんが少なければ、それはそれで○でござる。
昨年は、ニカメイチュウが目に付いたので同じようにしたのでござるが、今年は比較的発生が少なくてすんだので、草焼き作戦は成功と思っているのでござる。
毎年草焼き作戦を続けると、害虫さんは少なくなるのではなかろうかと思っている次第でござる。
温暖化で、どんな害虫が爆発的に増えるかも知れず、米作りには不安な事でござるが、何とか農薬を少なくして、食べる人と、拙者の懐に効かないようにしていきたいものでござる。
このイネクロちゃんは、拙者がまだ若かりし頃山間の水田で大発生して、連絡を受けて跳んで行き、薬剤散布などで被害を避けた記憶があるのでござる。
それから考えると30年以上の付き合いという事になるのでござる。
この子はどんなものかというと、体長は1cm程度で全身ほとんど黒一色。ところがこの子は恥ずかしがりで、なかなか人前に顔を出さないという線の細い子なのでござる。ついでに、一人、もとい、一匹ではほとんど何も出来ないというアカンたれなのでござる。
ところがこの子達が集団になると、「およよよ!コリャ一体どうした事じゃろかい?」というような事態になるのでござる。
ほたら、一体どんな事になるのか?というとでござるよ。
5月末ごろから、イネミズゾウムシちゃんが活発に葉や根を食い荒らす頃あぜの近くの稲の苗が、分けつはそこそこして葉の色は濃い緑になるのでござるが、一向に草丈が伸びず、新芽が枯れたり葉が枯れたりという事が起こってくるのでござる。
それに気付くとなんとか対策を立てられるのでござるが、そこで気付かないと、最悪、稲の穂が出ないという事や草丈が伸びないまま枯れるという事になるのでござる。
酷いときは、田んぼに植えた稲のほとんどがこのイネクロちゃんの餌になるという困った事態になるのでござる。
そうすると、このイネクロちゃんは一体どこに棲んでそんな悪さをするのでござろうか。決して目に付かないとはいわないけれども、まずまずまず目に着かないところ。そうなのでござりまする。稲の株の茎の間に固まって棲んでいて、そこで稲さんの樹液をたっぷりと吸っているのでござる。
そこでドンドコドンドコと増えて、秋には近くの草むらや藁などの下で一冬を越して、来年に備えるのでござる。
ではどこから来るのかというと、当然カメムシさんたちは羽根を持っているのでござるからして、どこかから飛んでくるのでござるが、このイネクロちゃん連中はあぜなどの草の中から這い出してくるのでござる。もとは飛んできたと思うのでござるが。
だからでござる、あぜの近くにしか被害が出にくいのでござる。
今年は桜や庭木がアメリカシロヒトリや毛虫類に散々食われたので、越冬している害虫が多かろうと思い、アゼ草を刈りかけているのでござる。枯れて乾いた頃草を焼いてしまうと、草の処理と同時に害虫さんや病原菌をなんぼか始末し、ついでに越冬する場所を無くしてしまうという作戦でござる。
草刈りをしていて「ちょっとしんどいでござる」と、アゼに腰をかけて一服していると、尻の近くでモゾモゾと蠢くものがいたのでござる。「何者じゃ?」と拾い上げると、このイネクロちゃんでござった。
1匹ならどうという事はなかったのでござるが、いる、いる、いる。何匹もぞろぞろと刈った草の下から出てくるのでござる。「こいつら、こんなとこに隠れてけつかったのか!」と、ビックリ仰天でござる。
後10日ほどで草焼きになるので、「それまでの命じゃ!お前らに正月はないのじゃ!」と、ちょこっとつぶやいておいたのでござる。
これが総合的防除だと思っている拙者でござる。
というよりも、稲さんが大きくなってから薬を散布するのは嫌だし、薬を散布するのが面倒くさいし、何よりもイネクロちゃんにも効くだろうけれどもでござるが拙者の懐にストレートに効く方が大きいのでござるよ。
これは切実な事でござる。
次のシーズンに、実害がない程度にイネクロちゃんが少なければ、それはそれで○でござる。
昨年は、ニカメイチュウが目に付いたので同じようにしたのでござるが、今年は比較的発生が少なくてすんだので、草焼き作戦は成功と思っているのでござる。
毎年草焼き作戦を続けると、害虫さんは少なくなるのではなかろうかと思っている次第でござる。
温暖化で、どんな害虫が爆発的に増えるかも知れず、米作りには不安な事でござるが、何とか農薬を少なくして、食べる人と、拙者の懐に効かないようにしていきたいものでござる。