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『錦絵はいかにつくられたか』(国立歴史博物館)

2009-05-06 14:04:00 | 徒然なるままに
行ってきました!歴博こと国立歴史博物館に。
今日が最終日だった企画展『錦絵はいかにつくられたか』と、土器と平城京について調べに。

昨年、歌川国芳、三代歌川豊国、歌川広重の錦絵の版木が大量に発見された。それを国立歴史博物館に展示され、現代の刷り師が実演して見せると言う企画展だ。
345枚という量はまとまった錦絵の版木として世界最大であり、かつ、輪郭線等を摺る主版(墨版)だけではなく、通常残ることがきわめて稀であるとされる色版(色摺部分の版木)も豊富に残っているという点で、もきわめて貴重な資料だ。

 残念ながら目の前での実演は見逃してしまったが、江戸時代の本物の版木や、当時の実物の錦絵と復刻番の色鮮やかな錦絵は素晴らしかった。VTRではあったが、彫り師と刷り師の実演の様子も見ることができた。
 
 体験コーナーで、錦絵を実際に刷ってみたが、トンボは外れるは色むらは出るは、なかなか難しかった。

 実物の錦絵は、1本1本の線の美しさもさることながら、1ミリのずれもない美しい刷り上り、そのぼかし具合や墨色の美しさ、空刷りで押された跡のついた凸凹がまたいい!まさに匠のなせる業だ。

 植物や鉱物からとった絵の具の粉末も見た。やはり、緑は藍色と黄色い粉末を混ぜ合わせてできていた。赤い色は丹と紅だった。
 広重の「ヒロシゲブルー」はまた格別だった。

 もっとじっくり見たかったが、今回は出遅れた上に時間がなさ過ぎた。今度見る機会があったら、版木の線の出し方や色使いをじっくり見たい。

【歴博HP】
http://www.rekihaku.ac.jp/

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